デザインと人工物が融合した、未来のモノづくりを体験
関西ウォーカー
大阪市北区にあるグランフロント大阪の北館 ナレッジキャピタル「The Lab.みんなで世界一研究所」で、5月7日(日)まで「InduSTORY~私たちの時代のモノづくり展」が開催されている。
このイベントは、ナレッジキャピタルとオーストリアの世界的なクリエイティブ・文化機関「アルスエレクトロニカ」(以下アルス)とのコラボレーション企画第7弾。アルスとナレッジキャピタルは開業前から交流を進めており、2014年から様々なコラボレーション企画を開催してきた。
今回は、デザインと工学を高度に融合させたプロトタイプ(試作品)で、未来の人工物のあり方を追求している東京大学・山中俊治研究室と、Iot(Internet of Things)を活用して、ものと人のコミュニケーションデバイスを提案するアーティストグループ・neurowearの2組のグループの作品を展示、新しいモノづくりの形を紹介している。
東京大学・山中俊治研究室では、しなやかな動きでアームがしなやかにくねくねと動くロボット「Flgella」や3Dプリンタで作られ、生物のような動きを見せる機械群「READY TO CRAWL」など、未来のロボットを想起させる作品群を展示。Flgellaとは、生命体の中で唯一回転運動をする機関「鞭毛」から名付けられたもの。ロボットのアームは通常硬い素材で作られているが、Flgellaは滑らかで柔らかな生命体のように見える。
READY TO CRAWLは、モーターをのぞくすべてのパーツが連結した状態で作られており、生物の関節のように動く。ねじや釘を一切使わない造形は、生物の動きを細かく分析して造られたもので、未来のモノづくりを予感させる。
一方のneurowearの作品は、センサーやデータを使った、人とモノのコミュニケーションツールを展示する。「mononome」は、家具や家電に貼りつける目。たとえば、冷蔵庫の開閉のデータを取ったり、庫内の温度を測ったりしてくれる。薬箱に貼りつければ、薬の飲み忘れを教えてくれたりする。
「COTREES」は小鳥の形の単機能のコンピュータ。天気を教えてくれたり、ウィキペディアを調べてくれたりする。そのほか、瞑想をサポートし、心の鎮静度を教えてくれるOnigilinという、おにぎり型のデバイスもあり、ものと人のコミュニケーションを楽しみながら体感できる。【関西ウォーカー編集部/鳴川和代】
鳴川和代
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