貸切やオンラインで舞妓体験!京都花街が“新しい形のおもてなし”を導入
関西ウォーカー
未曽有のコロナ禍の中、大きな岐路に立たされている京都の花街。座敷の予約キャンセルやイベントの中止が相次ぐなか、伝統文化を守ろうと新しい試みが生まれている。
安全に舞妓芸妓と触れあえる完全貸切のプライベート舞妓茶道や、オンラインセッションなどの取り組みもその一つ。世界中が新しい生活様式や活動方法を模索している今、伝統的な京都の花街も大きな変化の時期を迎えている。

完全貸切のプライベート舞妓茶道にオンラインセッションも
コロナの時期でも安全に舞妓(芸妓)と触れ合える「プライベート舞妓茶道」。完全貸切制で特別な時間、空間を堪能できるこの体験は、着物茶道体験をプロデュースする「Kimono Tea Ceremony KYOTO MAIKOYA」が立ち上げた。

客は、お点前をする舞妓から十分な距離をとった場所に着席。お茶の点て方を教えてもらったうえで、自身でお茶を点てる。茶道の教えである「一期一会」を大切にしつつ、接触を避け衛生面に配慮した。もちろん美しい舞や歓談も堪能できる。

もう一つの試みが、誰でも自宅でくつろぎながら舞妓の伝統美やおもてなしを体験できる「オンライン舞妓茶道」。約一時間のセッションの中で舞妓の茶道、舞、歓談が楽しめる。一見さんお断りでハードルが高いイメージがある「お座敷」を、身近に感じる特別な体験だ。


伝統と変化のはざまで、前代未聞の苦境に立ち向かう
緊急事態宣言解除後、五花街は新型コロナウイルスの感染拡大防止のガイドラインを策定。至近距離での会話やお座敷遊びなどの濃厚接触を徹底して避け、コロナ前とは違う“新しいおもてなし”のあり方を導入した。
コロナ前のお座敷と言えば、芸妓・舞妓は客の隣に座り、歓談やお酌、お座敷遊びなど、客の近くで接客することが当たり前。こうした古くから受け継がれてきた伝統を守る花街に起きる変化、お座敷のあり方を変える事に異を唱える声も少なくない。
しかし、コロナ禍により宴席などの仕事がなくなり、多くの舞妓・芸妓が実家、故郷に帰らざるを得ない事実。もう花街には戻らない舞妓・芸妓も出てくるだろう前代未聞の状況に、新たな様式の確立と伝統文化を守る道の模索が続いている。

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