太宰府天満宮おすすめ観光ガイド!楽しみ方やアクセスも徹底レポ【コロナ対策情報付き】
東京ウォーカー(全国版)
太宰府天満宮の見どころからグルメ・お土産まで、おでかけの前に知っておくと便利な情報を徹底レポート!(※記事内で紹介している展示やイベント、施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください)
太宰府天満宮ってどんなところ?学問・文化芸術の神様にご参拝できる福岡を代表する神社

福岡を代表する神社であり、学問の神・天神さま(菅原道真公)を祀る太宰府天満宮。全国約1万2000社ある天神さまを祀る神社の総本宮と称えられ、例年は初詣をはじめ年間約1000万人の参拝者が訪れている。広い境内には、歴史的な建造物や数々の宝物が守り伝えられており、四季折々の自然や催しも魅力だ。
【回り方】おすすめの拝観ルートと所要時間

参道から本殿までの道には、数多くの名所が点在。所要時間10分から20分ほどでめぐるなら、こちらのコースがおすすめだ。
1「案内所」→2「御神牛」→3「延寿王院山門」→4「中世の大鳥居」→5「太鼓橋・心字池」→6「志賀社」→7「鷽像・麒麟像」→8「手水舎・楼門」→9「御本殿」
まずは太宰府天満宮の入口にある「案内所」にて、境内図やパンフレットをゲットしよう。車イスの貸し出しや無料ガイドサービスの受付、太宰府天満宮オリジナルグッズの販売も行っている。
【見どころ1】頭をなでると知恵を授かる?「御神牛」

第1の見どころは、案内所の奥にある牛の像「御神牛(ごしんぎゅう)」。道真公が丑年生まれであることなどから、境内には11体もの牛の像が奉納されているそう。頭をなでると知恵を授かるといわれている。
また、「御神牛」の右手にあるのは、現在の宮司邸でもある「延寿王院(えんじゅおういん)」。幕末のころは、西郷隆盛や高杉晋作、坂本龍馬ら大勢の勤皇の志士らが出入りしていた明治維新の策源地でもあったのだとか。
【見どころ2】過去・現在・未来を表す「御神橋」と「心字池」

石造りの「中世の大鳥居」を抜けると、第2の見どころ「太鼓橋」「心字池(しんじいけ)」が目前に。“心”という漢字をかたどる心字池には、3本の御神橋が架かっている。
橋は「太鼓橋」「平橋」「太鼓橋」と呼ばれ、それぞれ過去・現在・未来を現す。順に渡り、水の上を歩くことで、心身ともに清められ御神前に進めるといわれている。
【見どころ3】美しき朱塗りの楼門と御本殿

橋を渡り、鳥居をくぐると、右手側に手と口を清める手水舎があり、その先に壮麗な楼門と御本殿が見えてくる。
現在の楼門は、1914年(大正3年)に再建されたもの。御本殿(表)側と太鼓橋(裏)側で形状が異なる珍しい造りに注目だ。

楼門の先は、いよいよ御本殿だ。創建されたのは905年(延喜5年)。その後、数度の焼失や造営を経て、1591年(天正19年)に、現在の御本殿が竣工された。築400年以上を超えてもなお、桃山時代の豪壮華麗な建築様式を保ち、国の重要文化財に指定されている。

手水舎の手前には、鷽(うそ)の像と、麒麟(きりん)の像の姿もある。麒麟は徳をもって世を治める王者の象徴。鷽は天神さまの守り鳥で、人が知らずについた嘘や罪穢れを誠に替え、幸せを運んでくるとされている。
【お土産】お守りや学業鉛筆、おみくじも見逃せない

楼門をくぐり左右にある授与所で、お守りを授与。純白のデザインに心惹かれる「心守」や、学問の神・天神さまの御神徳をいただいた「学業鉛筆」、願いごとを記入し奉納する絵馬など、がんばる自分や大切な人へ贈りたい授与品が多彩にそろう。

季節ごとに色やデザインが変わるおみくじも楽しみのひとつ。梅の色や花菖蒲の紫色、紅葉の紅色など、見た目にも美しく、季節の変化をおみくじからも感じることができる。
【イベント・混雑情報・周辺スポット】担当者に聞く!観光に最適な時間帯や季節は?梅の見ごろも

「週末は11時前後から15時ごろにかけてご参拝客が増えるため、早朝から午前中に足を運んでいただくのがよいと思います。太宰府天満宮では、お正月の『歳旦祭』を皮切りに3月の『曲水の宴』など、1年を通してさまざまなお祭りや催しを行っているため、どの季節にも楽しみがあります。ご神木として有名な『飛梅』をはじめ数千本の梅がほころぶ1月〜2月や、花菖蒲が咲く6月、紅葉を楽しめる11月もいっそう美しさが増すように思えます。四季折々の自然を愛でていただけるとうれしいです」とのこと。
ちなみに、「歳旦祭」とは、皇室のご安泰と国家の平安、五穀豊穣を皇祖をはじめ神々にお祈りする1年で最初の祭典。「曲水の宴」とは、平安装束に身をつつんだ参宴者が、曲水の庭の上流より流された酒盃が自分の前を過ぎる前に和歌を作りお酒をいただくという神事。観覧席が設けられるので、ゆっくり見学できる。
また、2006年からはアーティストが太宰府での取材・滞在を経て特別に制作した作品を発表する『太宰府天満宮アートプログラム』も展開。「宝物殿の展示室を使用し定期的に開催しているアート展示や、年間のお祭り、催しのスケジュールは公式サイトやInstagramで確認していただければと思います」と担当者が新たな楽しみ方も教えてくれた。
太宰府天満宮の近隣には「九州国立博物館」や新元号「令和」ゆかりの地として注目を浴びる「坂本八幡宮」をはじめ、「観世音寺」「宝満宮 竈門神社」など有名なお寺や神社があるので、歴史や芸術にもっと触れたい人は周辺観光もおすすめだ。
そのほか、太宰府天満宮に訪れる際に知っておきたいのが、祈願についてだ。合格祈願やお宮参りなどで訪れる人も多いが、内容に関わらず祈願をお願いする場合、事前予約は受け付けていないので当日に現地で申し込もう。
【グルメ】食べ歩きも楽しい!参道周辺のグルメをチェック

参道には、木組みのデザインが目をひく“太宰府のスタバ”こと「スターバックスコーヒー 太宰府天満宮表参道店」をはじめとした食スポットが満載。「暖暮」や「一蘭」といった人気のとんこつラーメン店、ランチに最適な店、名物・梅ヶ枝餅のお店もよりどりみどり。自由に食べ歩きを楽しみたい。
【アクセス】目的地への行き方や駐車場情報を紹介
電車で行く際の最寄駅は西鉄「太宰府駅」。福岡市中心部から向かう場合は、西鉄電車を利用するのがスムーズだ。西鉄福岡(天神)駅より、「西鉄天神大牟田線(特急・急行)」に乗り(約15分)、「西鉄二日市駅」で乗り換え(約5分)、「太宰府駅」へ到着する。所要時間は合計約20分で、運賃は410円。
車の場合は、九州自動車道「太宰府IC」から国道3号、県道35号線経由で約15分で到着する。広めの駐車場は「太宰府駐車センター」(福岡県太宰府市宰府1丁目12-8)で、大型バス・マイクロバス26台、普通車850台、バイク15台を停めることができる。駐車料金(環境税含む)は大型2000円、マイクロバス1300円、普通車500円、バイク250円。そのほか、「太宰府パーキング」(福岡県太宰府市宰府3丁目3-37)もあり、こちらは普通自動車のみ48台が駐車可能。料金(環境税含む)は最初の1時間400円、その後30分ごと100円。※ほか、近隣に民間の駐車場あり。
【新型コロナウイルス感染拡大予防対策】
・門内各所にアルコール消毒液を設置しておりますので、ご利用ください。
・「手水舎」の柄杓を撤去しております。隣接の臨時手水舎の流水にてお清めください。
・授与所の換気を実施し、職員はアルコール消毒を徹底の上、マスク着用にて応対いたします。
・御祈願は、マスク着用のままお願いいたします。
・菅公歴史館は、当面の間、閉館しております。
取材・文=森 絵里花
<施設情報>
・住所:福岡県太宰府市宰府4-7-1
・アクセス:【電車】西日本鉄道太宰府線太宰府駅から徒歩5分 【車】九州自動車道太宰府ICから国道3号、県道35号線経由で約15分
・営業時間:開門…春分の日より秋分の日の前日まで6時、それ以外の日は6時30分
閉門… 4・5・9・10・11月は19時、6~8月は19時30分、12~3月は18時30分
(12月31日は6時30分に開門、正月三ヶ日は24時間開門。1月4日の夜は参拝の状況により閉門)
・定休日:なし
・駐車場:太宰府駐車センター約1000台 500円/1日(8時〜17時)
※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。
※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。
※2021年4月時点の情報です。
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