【コロナ対策情報付き】岡山後楽園の楽しみ方を完全ガイド!回り方や園内限定のお土産もチェックしよう

東京ウォーカー(全国版)

X(旧Twitter)で
シェア
Facebookで
シェア

岡山後楽園の見どころから回り方・お土産まで、おでかけの前に知っておくと便利な情報を徹底レポート!(※記事内で紹介しているイベントや施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください)

日本三名園の一つ、岡山後楽園ってどんなところ?

園内中央にある「沢の池」からは、美しい庭園越しに岡山城天守閣を望む写真提供:岡山後楽園

約300年前に岡山藩主・池田綱政が、家臣の津田永忠に命じて”やすらぎの場”として造らせた庭園で、石川県金沢市「兼六園」、茨城県水戸市「偕楽園」とともに日本三名園の一つに数えられる。国の特別名勝にも指定されており、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で三つ星を獲得するなど海外からの評価も高い。幾度となく水害や戦災に見舞われたが、江戸時代の絵図などに基づいて復旧され、当時の姿を大きく変えることなく今に受け継がれている。

【見どころ1】四季折々の風景が美しい大名庭園を散策しながら、江戸の時代に思いを馳せる

【写真】「唯心山」。斜面は石組に合わせて、ツツジやサツキが植えられている写真提供:岡山後楽園

岡山後楽園は、広い芝生地や池、築山、茶室が園路や水路で結ばれており、歩きながら移り変わる景色を眺めることができるよう工夫された回遊式の庭園だ。春は約280本の桜が開花し、夏は新緑、秋は「千入の森(ちしおのもり)」が赤く色づく紅葉、冬は冬枯れの中に咲く寒椿など、1年を通じて素晴らしい景観を楽しめる。都心の喧騒を忘れさせてくれる緑豊かな園内をゆっくりと巡り、穏やかな時間を過ごそう。

ソメイヨシノを中心とした桜林や桜のトンネル、ヤエベニシダレなど見どころが多い写真提供:岡山後楽園

情緒あふれる秋の紅葉シーズン。水面に映り込む紅葉も美しい写真提供:岡山後楽園


【見どころ2】園内の風格ある建物を探訪!期間限定の一般公開も見逃せない

正門からほど近い場所に立つ「延養亭」写真提供:岡山後楽園

1687年(貞享4年)に着工、1700年(元禄13年)に一応の完成を遂げ、その後も藩主の好みや社会事情によって手が加えられて現在の形となった「岡山後楽園」。園内には、さまざまな建物が点在しており、今回は主な2つを紹介する。

まずは、園の中心的建物である「延養亭(えんようてい)」。藩主が訪れた時に居間として使用されていた場所で、室内からは「沢の池」や「唯心山(ゆいしんざん)」、園外の「操山(みさおやま)」まで一望できる。通常、室内は非公開だが、年2回開催される「延養亭特別公開」の時期のみ一般公開する。

「延養亭」の室内からの眺め写真提供:岡山後楽園

能に熱心で優れた舞手でもあった綱政。「能舞台」に描かれた鏡板の松と切戸口板壁の竹の絵は、郷土の画家・池田遙邨(いけだようそん)画伯の筆によるもの。建物は戦争で焼失したため、綱政の子、継政時代の遺構をもとに復元された。こちらも通常は非公開だが、能や狂言の上演時などで見ることができる。2020年9月から開催される「和の感動体験」イベントで狂言鑑賞ができるので、次項の【イベント】をチェックしよう。

重厚感のある「能舞台」。正面に見える鏡板の松が見事写真提供:岡山後楽園


【イベント】事前に予約可能な本格和文化体験イベントを2021年3月まで開催中

2020年9月から2021年3月は、本格的な和文化の体験ができる「和の感動体験」を開催。なかでも、9月〜11月の毎週金曜(11/6を除く)に行われる「狂言鑑賞」は、能舞台や狂言についての説明、演目の事前解説があるため、狂言に馴染みのない人でも参加しやすい内容になっている。ほか、岡山の有名和菓子店の職人による和菓子作りや、備前焼で楽しむ茶道など、日本伝統の文化・芸能を楽しめる。すべて予約優先のため、イベントの詳細は公式サイトを確認しよう。

風鈴の音色が心地いい「夜間特別開園 夏の幻想庭園」写真提供:岡山後楽園

そのほか、主な年間行事としては「タンチョウの園内散策」、5月の「茶つみ祭」、ゴールデンウィーク・8月・11月の年3回開催される園内ライトアップ「夜間特別開園 幻想庭園」などを実施。

【回り方】散歩気分でふらっと訪れても、半日しっかり滞在も、両方楽しめる!

「沢の池」を取り囲むように散策路が設けられている。写真提供:岡山後楽園

散策の所要時間は、主要スポットだけ回るなら約40分。庭園の歴史に触れながらゆっくりと景観を楽しむなら2時間ほどみておきたい。では、初心者も無理なく回れる40分のルートを簡単に説明しよう。まず正門で入園券を購入して園内へ。「延養亭(外観)」→「唯心山」→「流店」→「井田」→「茶畑」→「慈眼堂」→「沢の池」→「鶴舎」の順で回ると、短い時間でも見どころを網羅できる。

「正門付近に、岡山後楽園が築庭された当時の絵図などを用いた説明看板を設置しています。庭園の歴史や見どころを学べますよ。同様の内容が掲載されたパンフレット『歴史ものがたり』も配布していますので、ぜひ活用してくださいね」と広報担当者。散策前にチェックしておこう。

また、園内の主要なトイレ3カ所の美化を強化し、設備を充実させた。生まれ変わった洋式トイレは暖房・温水洗浄となり、温水自動水栓、姿見などを設置。オムツ交換台を備える多目的トイレもあるため、車椅子やベビーカー利用者も安心だ。

【グルメ】ハシゴも楽しい!個性豊かな7店舗が集合

園内と外園には茶屋や食事処などが7カ所あり、甘味や抹茶などの軽食から地元産の旬素材をふんだんに使った和食ランチまで、シーンに合わせて選べるのがうれしい。後楽園で採れた梅の実で作った梅ジャムのソフトクリームや地酒、地ビールを味わえる店舗もある。

【お土産】園内だけの限定販売!オリジナル商品「お庭そだち」シリーズに注目

岡山後楽園を訪れたら、必ずゲットしておきたいのが、園内でしか購入できないオリジナルのお土産「お庭そだち」シリーズだ。事前予約が必要になる商品もあるので、足を運ぶ前にチェックしておこう。

「お庭のあられ」(1箱税込300円)写真提供:岡山後楽園

「お庭そだち 和紅茶」(税込1個800円)写真提供:岡山後楽園

まずは、広報担当者おすすめの「お庭のあられ」。「岡山後楽園の田んぼで収穫したもち米で作った『お庭のあられ』は、パッケージがリニューアルして人気を集めています」とのこと。味は醤油、塩、ざらめの3種。延養亭や唯心山、タンチョウなどの写真をあしらったパッケージは、来園記念にもピッタリだ。園内の茶畑で採れた茶葉のみを熟成させて作る「和紅茶 お庭そだち」と一緒に味わいたい。

左から「お庭そだち 梅酒」(税込660円)、「お庭そだち 梅ジャム」(税込500円)写真提供:岡山後楽園

続いては、梅の芳しい香りが鼻腔をくすぐる「お庭そだち 梅酒」。岡山後楽園の梅林で収穫された梅と岡山県産の梅を使用しており、甘さは控えめでコク深く、キレのよさが特徴だ。園内で採れた青梅100%の「お庭そだち 梅ジャム」もある。

上記、4つの商品は、園内の売店・茶店で購入できるが、店舗によって取り扱う商品が異なるため、数軒ハシゴを楽しみながらお目当ての商品を探してみよう。

「後楽園のお弁当 お庭そだち」(税込1550円)。画像は一例写真提供:岡山後楽園

「後楽園のお弁当 お庭そだち〜四季〜」(税込1030円)。画像は一例写真提供:岡山後楽園

また、3日前までの事前予約で、お弁当も注文可能。「後楽園のお弁当 お庭そだち」と、「後楽園のお弁当 お庭そだち〜四季〜」の2種があり、後者は、春、夏、秋の3バージョンを用意する。手まり寿司や逆さ稲荷、旬野菜を盛り込んだ惣菜など、季節替わりの料理を楽しもう。予約可能店舗は、公式サイトを確認。

【アクセス・混雑情報】JR岡山駅からバスと路面電車でアクセス!混雑状況も事前にチェック

バスの場合は、JR岡山駅前の後楽園口(東口)バスターミナル1番乗り場から路面バスに乗車し、「後楽園前」まで約10から15分。同乗り場から直通の岡電バス「後楽園ノンストップバス」、宇野バス「岡山後楽園バス」も利用できるが、新型コロナウイルス感染拡大予防対策のため、運休している場合があるので事前に要確認。路面電車を利用する場合は、JR岡山駅から市内電車東山行きで4分。「城下」で下車し、徒歩10分。車の場合は、山陽自動車道岡山ICから約20分。

混雑情報を広報担当者に伺うと、「土曜・日曜、祝日の10時から15時は、来園者が多い傾向にあります。特に1月1日の入園無料日は、たくさんの人が来園されます」とのこと。園内をゆっくりと散策するなら、上記の日時は避けて訪れよう。

【新型コロナウイルス感染拡大予防対策】

・風邪のような症状・発熱・体調が悪い方、濃厚接触がある場合は、入園をご遠慮ください。
・入園の際、消毒液で手指を消毒してください。
・ほかのお客様とは、お互いにできるだけ離れて(1〜2メートル)ご散策ください。
・マスクの着用が必要です。咳エチケットにご協力ください。また、大声での会話はお控えください。

取材・文=冨永陽子

<施設情報>
・住所:岡山県岡山市北区後楽園1-5
・アクセス:【電車】JR岡山駅から路線バスで後楽園前下車すぐ 【車】山陽自動車道岡山ICから約20分
・営業時間: 3月20日~9月30日7:30~18:00(最終入園17:45)。10月1日~3月19日8:00~17:00(最終入園16:45) 行事開催で開閉園時間変更あり
・定休日:なし
・駐車場: 570台 普通車100円/60分
・料金:大人(15歳以上)410円、シニア(65歳以上)140円、高校生以下無料(要学生証提示)

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

※記事内の価格は特に記載がない場合は税抜き表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

※2020年8月時点の情報です。

この記事で紹介しているスポット

この記事の画像一覧(全14枚)

キーワード

テーマWalker

テーマ別特集をチェック

季節特集

季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介

いちご狩り特集

いちご狩り特集

全国約500件のいちご狩りが楽しめるスポットを紹介。「予約なしOK」「今週末行ける」など検索機能も充実

花火特集

花火特集2025

全国約900件の花火大会を掲載。2025年の開催日、中止・延期情報や人気ランキングなどをお届け!

CHECK!全国の花火大会ランキング

CHECK!2025年全国で開催予定の花火大会

おでかけ特集

今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け

アウトドア特集

アウトドア特集

キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介

ページ上部へ戻る