宮島の楽しみ方徹底ガイド!昼と夜で表情を変える嚴島神社と絶景が魅力【コロナ対策情報付き】

東京ウォーカー(全国版)

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宮島の見どころからグルメ・お土産まで、おでかけの前に知っておくと便利な情報を徹底レポート!(記事内で紹介している展示やイベント、施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください)

宮島ってどんなところ?日本三景の1つと称される、歴史ある神の島

春の嚴島神社一帯。約1300本のサクラが咲き誇る撮影・新谷孝一

広島県廿日市市にある瀬戸内海に浮かぶ島・宮島。旧国名の安芸(あき)にあることから「安芸の宮島(あきのみやじま)」の名称で知られる、松島、天橋立と並ぶ日本三景の1つだ。海に建つ鳥居で有名な嚴島神社(厳島神社)のほか摂社や寺も多く、弥山原始林がある弥山(みせん)のからの眺望も見どころ。古くは島全体が神の島として崇められ、島内に生息する野生の鹿が、町の中を歩く姿が見られる。

宮島へは広島側の宮島口桟橋からフェリーで渡り、所要時間約10分と好アクセスで島へのプチトリップが楽しめる。旅館やホテルがあるので、宿泊での観光も可能だ。

【見どころ1】海に浮かぶように建つ世界遺産認定の嚴島神社

大鳥居と嚴島神社本社本殿撮影・新谷孝一

朱色の大鳥居と社殿が水面に写る姿は、ほかでは見られない景観だ。創建は古く、推古天皇御即位の年(593年)と伝えられる。その後、安芸守(あきのかみ)となった平清盛(たいらのきよもり)が厚く尊崇し、1168年に寝殿造の様式を取り入れて社殿に修造した。社殿は災害で何度か再建されたが、平清盛が造営した当時の姿を伝えると言われている。

昇殿受付を済ませて東廻廊入口から入り、客神社(まろうどじんじゃ)を過ぎると東廻廊に着く。歩くときは床板に注目しよう。廻廊の床板にすき間があるのは、高潮時や台風時のに床下から押し上げる海水を減免・消波するための工夫だ。上に養生板が敷いてあるので、参拝者は土足で歩いて参拝できる。国宝・重要文化財であり、1996年(平成8年)12月に「嚴島神社」が、ユネスコの世界遺産委員会で正式に世界文化遺産として登録された。
※大鳥居は2019年6月17日から修理工事中。工事終了時期は未定。見学は可能だが、足場が組まれているなど通常と異なるので注意を。ほかに神社建造物の修復工事中の場合もある。嚴島神社公式サイトで確認を。

【見どころ2】夜も魅力的!幻想的な嚴島神社のライトアップ

ライトアップされた夜の嚴島神社撮影・新谷孝一

夜の嚴島神社のライトアップは見ておきたい。ライトアップは基本的に年中無休で毎日日没30分後くらいから23時まで行われる。神事やライブ開催時は開始時間が遅れることがあるので注意。基本的に陸上から眺めるが、ナイトクルーズもあり海上から遊覧船で観覧ができる。

【見どころ3】通称「千畳閣」。豊国神社の板敷きの広さにびっくり

明治時代に秀吉公と加藤清正公が祀られ、豊国神社となった撮影・新谷孝一

嚴島神社の昇殿受付の近くにある豊国神社は、嚴島神社の末社のひとつだ。入母屋造りの木造の大経堂で、内部は857枚の畳を敷くことができる程広い板敷がある。豊臣秀吉が千部経の転読供養をするため1587年(天正15年)に発願し、安国寺恵瓊(あんこくじえけい)に建立を命じたが、秀吉の死で未完成のまま現在にいたっている。宮島観光協会の担当齋藤さんによると「秋はイチョウが見事です。床板に映りこむイチョウにも注目して、ゆっくり眺めてください」とのことだ。

【見どころ4】ロープウエーで絶景を望み、恋人の聖地で思い出作り

紅葉谷駅〜榧谷(かやたに)駅は循環式ロープウエー。8人乗り。1分間隔、乗車時間約10分

榧谷駅〜獅子岩駅は交走式ロープウエー。30人乗り。15分間隔、乗車時間約4分

空と海の絶景を望める弥山(みせん)へロープウエーで約14分の空中散歩に出かけよう。出発の紅葉谷駅は、嚴島神社から徒歩16分、または紅葉谷入口バス停から無料送迎バスで約3分の場所にある。

「宮島ロープウエー」は循環式と交走式の2種類の方式のロープウエーを連絡し運行する、日本では珍しい方式だ。「宮島ロープウエー」広報担当石本さんによると「原始林を傷つけないように、そして嚴島神社からロープウエーが見えないように、環境と景観に配慮して設営されているんですよ」とのこと。

獅子岩展望台からの眺望

眼下に広がる国天然記念物の弥山原始林と、瀬戸内海の見事な景色に夢中になるうちに、終点・獅子岩駅に到着だ。終点の獅子岩駅からすぐの獅子岩展望台からは、天気がよければ瀬戸内海と多島美の絶景が楽しめる。

「ハートインもみじ手焼き体験」のもみじ饅頭。その場で食べても持ち帰りもOK

獅子岩駅のもう1つの楽しみは「ハートインもみじ手焼き体験」だ。弥山山頂付近の「霊火堂」は、弘法大師(空海)が修行の際に焚いてから今日まで燃え続ける消えずの火があることから、恋人の聖地の認定を受けている。

「ハートインもみじ手焼き体験」。焼き型にもハートの形がある特製だ

それにちなんだハート形の餡を入れた特製もみじ饅頭の手焼き体験ができる。体験時間は15分から20分。1名300円で2名より申込だが、恋人は1組500円と特別価格で体験できる。2人の愛もこれでさらに高まるはず。体験申込は、獅子岩駅2階にて当日現地で直接行う(各税込)。※土日祝のみ開催

【見どころ5】宮島水族館でスナメリに癒やされる

宮島水族館

宮島水族館のかわいいスナメリ

厳島神社の出口から徒歩5分で着く宮島水族館。宮島桟橋から徒歩25分または宮島メイプルライナー(乗合バス)で約10分でも行くことができる。宮島付近にも生息しているスナメリの飼育展示があり、2018年に誕生した男の子のスナメリのセト君、その母コハル、姉チハル、そしてオスのハッチの計4頭がいる。また、アシカや人気のコツメカワウソもいて、可愛らしいしぐさを見せてくれる。また、かきの養殖で使われる「かきいかだ」を再現した水槽など瀬戸内海が学べる展示もある。ファミリーやカップルで賑わう人気スポットだ。

【イベント】夏の水中花火大会

宮島水中花火大会。嚴島神社社殿や大鳥居との競演が見られる撮影・新谷孝一

毎年8月第4土曜日に開催される「宮島水中花火大会」は、水中花火船より海中に投げ込まれた水中花火が、朱の大鳥居や嚴島神社の社殿を幻想的に浮びあがらせる。水中尺玉(30センチ玉)が100発も見られる大迫力の花火大会だ。

【回り方】嚴島神社を中心に、潮汐で回る順番を決める

効率よく回るには豊国神社→嚴島神社→宮島水族館→宮島ロープウエー。
だが、嚴島神社は潮位で景観が変わる。宮島観光協会の担当齋藤さんによると、「大鳥居の近くまで歩きたい、海の上に建つ社殿が見たいなど、希望に合った参詣時間を決めるのがおすすめ。宮島観光協会のホームページに潮汐表を掲載しているので、ご活用ください」とのこと。嚴島神社を中心に考えて、宮島水族館と宮島ロープウエーを先にするなど調整するのがベストだ。宮島観光協会公式サイトの潮汐表は必ずチェックしよう。

【グルメ】宮島名物「あなごめし」。かき料理も忘れずに!

あなごめし。宮島で昔から食べられている地元の味

宮島のご当地グルメといえば「あなごめし」だ。宮島と本土側の大野町との間の大野瀬戸でアナゴが獲れたため、食べられるようになった。ウナギと比べるとさっぱりした身が特徴で、蒲焼きやふっくら煮たアナゴがのり、甘辛いタレがご飯と合う。宮島観光協会の担当齋藤さんによると「専門店もありますが、カフェなどを除いたほとんどの食事処であなごめしと広島名物のかきの両方が食べられます」とのこと。観光の途中のランチにおすすめだ。

【お土産】定番のもみじ饅頭や宮島でしか買えないお土産セレクション!

もみじ饅頭

宮島を代表するお土産といえば、もみじ饅頭。カステラ生地の中にこしあんが一般的だが、クリームやチョコなど種類が多く、店ごとに味を競い進化している。食べ比べも楽しい。

宮島水族館「旅するコツメカワウソ」(税込2020円)

宮島水族館オリジナルぬいぐるみ「旅するコツメカワウソ」(税込2020円)。水族館で人気者のコツメカワウソが、風呂敷を背負ったかわいい姿のぬいぐるみで登場。ミュージアムショップで販売している。

宮島観光協会オリジナル「宮島ガーゼストール」(税込1500円)。ほかの色もある。宮島桟橋内の売店でのみ販売

宮島名産のしゃもじは、飯をすくうことから「敵を召捕る(めしとる)」の意味で勝運、幸運を招く縁起物とされている。そのしゃもじをモチーフにした「宮島ガーゼストール」(税込1500円)は、おしゃれなラッキーグッズだ。日常で使って幸運をゲットしよう。

【混雑情報】昼近くから込むので、オープンすぐと夕方が狙い目

宮島観光協会の齋藤さんによると「全体的に休日の11時から15時が一番混みます」とのこと。また、宮島ロープウエーの石本さんによると、「通常は10時から混み始めます。紅葉シーズンは観光客の方が多いので、時間帯に関係なく10月から11月いっぱいが込みます」とのこと。

島内には来島者用の駐車場がないので、車は本土側に置いてこよう

嚴島神社、宮島水族館には駐車場がない。ロープウエーのふもとの「宮島ロープウエー紅葉谷駅」付近も駐車場がない。そして島内はコインパーキングもないため、車の場合は本土側フェリー乗り場「宮島口」付近の駐車場に止めてフェリーで来島しよう。

【アクセス】宮島への上陸はフェリー一択。宮島内の移動は徒歩やタクシー、バスで

宮島への交通手段はフェリーのみ。本土側のフェリー乗り場「宮島口桟橋」までのアクセスを紹介する。JRと車の2パターンがある。山陽本線JR宮島口駅下車、徒歩約1分で宮島口桟橋。車の場合、広島岩国道路大野ICまたは廿日市ICから約10分で宮島口桟橋。
宮島口桟橋〜宮島間のフェリーは、JR宮島連絡船と宮島松大汽船の2社が運航していて、料金は大人片道180円、6歳以上12歳未満は片道90円(各税込)。

【新型コロナウイルス感染予防対策】

嚴島神社
・参拝入口をはじめ、各所にアルコール消毒液を配置しております。
・職員はマスク着用にて対応させて頂いております。
・職員で体調不良の者は自宅待機としております。
◎御参拝の皆様へ
・密を避け、他の方と距離を空けて御参拝ください。 
・マスク着用にてお願い致します。

宮島ロープウエー
・各駅とトイレにアルコール消毒液を設置しています。
・ロープウエー車内は定期的に消毒しています。
・スタッフはマスク着用で対応しております。
・待合室は扇風機などで換気をしています。
・8人乗りは1グループで利用、30人乗りは定員10人〜15人以内で運行しています。

※発熱、せきの症状がある方は、ご乗車をお控えください。
※施設内では、マスクの着用をお願いします。
※手指消毒をお願いします。
※お会計・ご乗車の際は、前後の方と充分に距離を保ってお並びください。
※混雑時は密集防止のため、予告なく入場制限を行う場合があります。

宮島水族館
・手指消毒用アルコールの設置。
・館内アルコール清掃の実施。
・スタッフのマスク着用。
・館内イベントの制限及び館内の換気強化。
・インフォメーションコーナー、年間パスポート作成コーナーにビニールカーテンを設置。

・マスクの着用をお願いいたします。
・入館時は必ず手の消毒をお願いいたします。
・咳エチケットと頻繁な手洗いをお願いいたします。
・入館時、サーマルカメラによる検温を実施しています。
・体調不良、発熱のある方は入館をご遠慮ください。
・チケット売り場などの待機の列に並ぶ際、人と人との距離を十分に確保してください。
・館内の混雑状況により、入館制限をおこなう場合があります。

取材・文=大原由美子

<施設情報>
宮島
アクセス:【電車】JR宮島口駅から徒歩約5分宮島口桟橋、または広島電鉄宮島口駅から徒歩約1分で宮島口桟橋、宮島口桟橋からフェリー約10分宮島桟橋着【車】広島岩国道路大野ICまたは廿日市ICから約10分宮島口桟橋、宮島口桟橋からフェリー約10分宮島桟橋着

嚴島神社
住所:広島県廿日市市宮島町1-1
アクセス:宮島桟橋から徒歩約15分
営業時間:
季節により参拝時間の変更有り ※1月1日0:00~18:30、1月2日・3日6:30~18:30、1月4日~2月末日6:30~17:30、3月1日〜10月14日6:30〜18:00、10月15日〜11月30日6:30〜17:30、12月1日〜12月31日6:30〜17:00※豊国神社は8:30〜16:30
定休日:なし
駐車場:なし
料金:昇殿料:大人300円、高校生200円、中小学生100円、障害者割引(要証明書提示)あり。※豊国神社は昇殿料別途必要。大人100円、中小学生50円(各税込)

宮島ロープウエー
住所:広島県廿日市市宮島町紅葉谷公園
アクセス:宮島桟橋から徒歩約16分で厳島神社裏手の「紅葉谷公園入口」バス停、無料送迎バス約3分でロープウエー紅葉谷駅【時間】紅葉谷駅〜榧谷(かやたに)駅は1分間隔、乗車時間約10分。榧谷駅〜獅子岩駅は15分間隔、乗車時間約4分。
営業時間:9:00~16:00(季節により変動)
定休日:なし※荒天時および年2回整備点検での運休あり
駐車場:なし※ロープウエー紅葉谷駅付近は駐車場がないので、車での来場は避ける。
料金:大人(12歳以上)往復1840円、小人(6歳以上12歳未満)往復920円、1歳以上6歳未満は保護者同伴1人無料。2人目から小人料金。障害者割引(要証明書提示)あり。(各税込)

宮島水族館
住所:広島県廿日市市宮島町10-3
アクセス:宮島桟橋から徒歩25分または宮島メイプルライナー(乗合バス)で約10分
営業時間:9:00~17:00 最終入館16:00
定休日:なし ※施設整備・点検のための臨時休館あり
駐車場:2台 ※障害者や、妊婦や小さな子供連れが利用できる「思いやり駐車場」
料金:一般(高校生を含む)1420円、中学生710円、小学生710円、幼児(4歳以上就学前まで)400円。(各税込)

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

※記事内の価格は特に記載がない場合は税抜き表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

※2020年9月時点の情報です。

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