【コロナ対策情報付き】西日本最大級の桜の名所・津山城(鶴山公園)の攻略法を徹底ガイド!

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津山城の見どころからグルメ・お土産まで、おでかけの前に知っておくと便利な情報を徹底レポート!(※記事内で紹介している展示やイベント、施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください)

津山城(鶴山公園)ってどんなところ?「日本三大平山城」のひとつ

岡山県の北西部にある津山市。南には岡山三大河川の吉井川、東には宮川が流れる津山市中心部の小高い丘に建つ「津山城」は同市のシンボルだ。

現在は、復元した「備中櫓」や見事な石垣などを見ることができ、津山の代表的な観光スポットとなっている。

津山城石垣

津山城を築城したのは、津山藩主・森忠政。忠政は、長らく織田家に属していた森可成(よしなり)の6男であり、本能寺の変で討死した森蘭丸の弟としても知られている人物。ほかの森家兄弟が戦で討死したことにより、末子ながら森家を継いだ大名だ。1602年(慶長7年)、それまで備中を収めていた小早川秀秋が急死した後に18万6500石の津山藩主となり、1604年(慶長9年)から津山城築城に着手。実に13年の歳月をかけて1616年(元和2年)に津山城が完成した。当時としては最大規模の77棟もの櫓を構え、五層の天守閣がそびえ立つ、威風堂々とした名城だったという。

1873年(明治6年)に廃城令が発令され、近世の城郭の多くが廃城となり、津山城も建物のすべてが取り壊されてしまった。しかし、荘厳で迫力ある見事な石垣は歴史的価値があり、後世に語り継ぐべき遺産であるが故に、姫路城と松山城に並び、「日本三大平山城」にも数えられ「日本100名城」にも選定されている。

現在、城跡は「鶴山(かくざん)公園」として整備され、桜や紅葉が美しいスポットとして「日本の歴史公園100選」に指定され、多くの人々に親しまれている。

【見どころ1】築城400年記念事業で復元された「備中櫓」

城の中心部にそびえ立つ備中櫓

築城当時の建物は廃城令により取り壊されてしまったが、現在は城の中心部にある「備中櫓」が津山城のシンボルとしてそびえ立っている。これは、築城400周年を記念して、2002年に復元工事が始まり、2005年に完成した櫓。

津山城内で最大規模を誇った備中櫓は、本丸御殿の南西端に位置し、こだわり尽くした御殿建築が見どころ。城主の生活空間として利用された特別な櫓だったというだけに、櫓内は畳敷き。城主自らや来客時に使用された茶室、御座之間などもしっかりと復元されている。

備中櫓内

備中櫓内

弓矢や鉄砲を放つために開けられた防護用の穴「狭間」や厠など、時代を思わせる設備も見どころ。また、釘隠しやふすまの取手など、要所には森家の家紋があしらわれている。ちなみに森家の家紋には鶴が使われており、森忠政がこの地に赴いた当時の地名は「鶴山」だったのだが、そのまま「鶴山」とはせず、「鶴」を音読みして「津山」へと変更したのが地名の由来だとされている。

【見どころ2】幸運が訪れる「ハートの石垣」を見つけよう

小高い丘に建つ津山城は、どこからでも清々しい景色を眺めることができるが、特におすすめなのは「天守台」からの絶景だ。天守台までは、石垣に囲まれた道や石段を歩いてひたすら上を目指して行こう。迷路のように入り組んだ石垣の中を歩くだけでタイムスリップしたような気持ちになり、城好きならずとも歴史に想いを馳せたくなるだろう。そして備中櫓のある本丸を抜けて奥に進めば天守台が現れる。当時、4重5階地下1階の天守が建てられていたという荘厳な石垣は今も顕在。

天守台からの眺め

備中櫓を含む鶴山公園の眺めをはもちろん、他方向からは津山市街を一望することができる。また、この天守台石垣のどこかに、「見つけたカップルは、その仲が成就する」という言い伝えもあるハートの形をした石もある。当時の職人の遊び心か偶然か……、実際にその目で確かめながら、この場を訪れた記念にさまざまな石垣の形に注目するのもいいかも。

ハートの石垣


【見どころ3】西日本随一の桜の名所

春の津山城(鶴山公園)

備中櫓からの眺め

「日本の歴史公園100選」にも選定されている津山城(鶴山公園)は、市民の憩いの場として古くから愛されている。もっとも多くの人が楽しみにしているのが、春の桜シーズン。春になると、敷地内にある約1000本のソメイヨシノが花を咲かせ、津山城を彩っている。備中櫓の白壁とのコントラストを楽しむもよし、石垣の上から桜の絨毯を眺めるもよし、いろんな愛で方を楽しめるのが、津山城の魅力。

桜以外にも、藤やツツジ、アジサイ、モミジなどを季節ごとに色を付け、四季折々で変化する景色も見ものだ。

【イベント】ライトアップが幻想的な「さくらまつり」

桜の開花時期に合わせて開催される「さくらまつり」は、城内約1000本のソメイヨシノが一斉に咲き誇る圧巻の景色を盛り上げる、年に一度のイベントだ。期間中は夜間のライトアップを実施。桜と備中櫓が幻想的な灯で包まれ、撮影にもぴったりなロケーションとなる。

さくらまつりの夜間ライトアップ

【写真】さくらまつりの夜間ライトアップ。夜空に浮かび上がる美しいさくらは必見!

そして、秋には「もみじまつり」を開催。色鮮やかな紅葉が見られる秋に開催され、この時期もどこを切り取ってもフォトジェニックだ。

紅葉シーズンの津山城(鶴山公園)

紅葉シーズンの津山城(鶴山公園)

イベント限定の御城印やお弁当などが登場し、開花に合わせたスタンプラリーや企画展などが行われることもあり、詳細は関連サイトをチェックしよう。

【お土産】津山市の観光拠点「津山観光センター」

津山観光センター

津山城の南側には「津山観光センター」があり、観光パンフレットなどを多数揃え、観光の拠点として利用できる。津山市観光協会の担当者によると「津山は和菓子が有名ですが、この津山観光センターには市内のメーカーさんの商品を多数扱っていますので、お土産探しに最適ですよ」とのこと。さらにレンタサイクルも可能。城下町だけに市街地には細い道や坂道もあるので、レンタサイクルならばスイスイだ。電動アシスト付き自転車もレンタルできるので、家族で利用するのもあり。

二代目藩主の森長継が京都の庭師に作らせた庭園「衆楽園(旧津山藩別邸庭園)」や希少動物の剥製を展示する「つやま自然のふしぎ館」、旧出雲街道に面した宿場町として多くの町家が軒をつらねる「城東街並保存地区」など、市内に点在する観光スポットを巡りながら、津山観光を満喫しよう。

【アクセス】JR津山駅から約徒歩15分

津山観光センターに専用の駐車場があり、自家用車での利用が多い。ただ、さくらまつりなどイベント時や週末などは駐車場が埋まる可能性があるため、JR津山駅からのアクセスが便利。徒歩だと津山城まで約15分。JR津山駅にあるレンタサイクルを利用するのもおすすめ。

【新型コロナウイルス感染拡大予防対策】

・入場門と備中櫓の入り口にはアルコール除菌スプレーを設置しています。
・備中櫓の入場には人数制限を設けています。

<施設情報>
住所:岡山県津山市山下135
アクセス:【電車】JR津山駅から徒歩約15分【車】中国自動車道院庄ICから約14分
営業時間:季節により入城時間の変更有り ※4〜9月 / 8:40~19:00、10〜3月 / 8:40〜17:00、さくらまつり期間中は7:30〜22:00
定休日:なし
駐車場:30台
料金:高校生以上310円、中学生以下無料

取材・文=森川和典

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

※記事内の価格は特に記載がない場合は税抜き表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

※2020年8月時点の情報です。

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