【コロナ対策情報付き】笠岡市立カブトガニ博物館の“生きている化石”に感動!超リアルな恐竜たちにも出合える!
東京ウォーカー(全国版)
笠岡市立カブトガニ博物館の見どころについて、おでかけの前に知っておくと便利な情報を徹底レポート!(※記事内で紹介している展示や施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください)
笠岡市立カブトガニ博物館ってどんなところ?世界で唯一のカブトガニをテーマにした博物館

2億年前から姿形が変わっていないことから、「生きている化石」といわれる希少生物「カブトガニ」。そのカブトガニを専門的に研究し展示する施設が「笠岡市立カブトガニ博物館」だ。
館内には、生きているカブトガニを間近で見られる大水槽があり、普段目にすることができない姿をじっくりと観察することができる。カブトガニについて学べるクイズコーナーや化石コーナーなど、趣向を凝らした展示は同館ならでは。

また、恐竜の化石のレプリカや、屋外には実物大の恐竜の模型が置かれた「恐竜公園」もあり、カブトガニが生きた恐竜の時代を体感できる工夫も見どころ。館内には、カブトガニの繁殖地を一望できる展望室もあり、休憩しながらゆっくりと博物館を楽しめる。
大人も子供も夢中になる「笠岡市立カブトガニ博物館」のこだわりや見どころを要チェック!
【知ろう】そもそもカブトガニって?
カブトガニとは、剣尾網剣尾目カブトガニ科の節足動物。固い甲羅で覆われていて、剣のようにすらりと長い尾が特徴だ。大きいもので、メスは全長60センチ、オスは全長50センチになり、その姿が2億年前から変化しないという、まさに「生きている化石」。

カブトガニは7、8月の大潮の満潮時に産卵。そして孵化したあとは脱皮をしながら体を大きくし、10年以上かけて成体へと成長。およそ20年生きるといわれている。
地球上には、2属4種のカブトガニが生息し、アメリカカブトガニ、ミナミカブトガニ、マルオカブトガニ、そして日本にも生息するカブトガニという種類に分けられる。しかし、歴史を重ねるごとに、そのカブトガニが安心して生活できる環境が少なくなり、日本においては、瀬戸内海と九州北部でしか見られないなど、生息地域も限定されているという。
カブトガニが暮らすには、赤ちゃん(幼生)が住みやすく多様な生物が住む干潟が最適な環境であるが、その干潟も湾岸開発などによって減少しつつある。そこで、1928年(昭和3年)に、瀬戸内海に生息するカブトガニの産卵場所を守るため、岡山県笠岡市の「生江浜(おえはま)海岸」が天然記念物に指定され、前身の「カブトガニ保護センター」が建設された。そのあと造られた「笠岡市立カブトガニ博物館」を中心に、カブトガニの生態や行動など、さまざまな研究が進められるようになった。
ちなみにカブトガニはカニの仲間ではなく、クモやサソリに近い動物。海外では食用にされている地域もあるそうだが、実のところ身がほとんどなく、そもそも希少生物なので、あしからず……。
【見どころ1】カブトガニが間近で見られる「大水槽」

館内には、幅2.95メートル、奥行き1.04メートル、高さ0.75メートルの「大水槽」があり、カブトガニの成体が展示されている。オスとメスが一緒に泳ぐ様子や、なかなか見ることができないお腹まで、間近でじっくりと観察しよう。幼生については、館内にある「飼育展示室」に展示されていることもあるので、こちらもチェック。

カブトガニが活動するのは水温19度以上の環境下。およそ6月中旬から9月ごろまでは水中を移動するが、水温18度以下の時期になると沖合いの深いところに潜って冬眠してしまう。「館内では、冬眠の時期に関係なく、一年中生きたカブトガニを展示しているのでご安心ください。また、卵から生まれたばかりの1齢幼生が飼育展示室で見られることがあるので、時期を見計ってご来館していただくのもおすすめです」と館長の森信さん。
【見どころ2】見て・触れて学べるコーナーが充実!

水槽のほかにも、カブトガニをいろんな角度から紹介するコーナーが充実。「生きている化石」コーナーでは、その名のとおりカブトガニ以外にも古生代から現存する生物の化石を展示。カブトガニやシーラカンスをはじめ、古生代に出現したオウムガイ、三畳紀から白亜紀にかけて繁栄したトリゴニア、ウニなどの棘皮(きょくひ)動物に分類されるウミユリなど、珍しい化石ばかりだ。
そのほか、アンモナイトや三葉虫などの化石に触れることができる「タッチコーナー」、ハンドル操作でカブトガニの模型を自由に動かせる「カブトガニのマリオネット」、クイズコーナーなど、趣向を凝らした展示も必見。




例年、夏と冬の年2回は館内で特別展を開催している。開催時期や内容についてはコロナウイルスの影響で変更になる場合があるので、事前に公式サイトやSNSで確認して。
【見どころ3】大迫力の恐竜のレプリカも!

館内に入ると、カブトガニ以上にいつくもの恐竜に目がいくはず。ティラノサウルスの頭骨やプレシオサウルス、カマラサウルスなどの化石のレプリカはどれも大迫力。動いたり吠えたりする恐竜もいて、まるでテーマパークのような雰囲気が楽しめる。

【見どころ4】「恐竜公園」に子供も大人も大興奮!
恐竜の時代にタイムスリップしたかのような「恐竜公園」が博物館に隣接。「恐竜が生きた時代を再現」することをコンセプトに、広い敷地には、森林ゾーンや砂漠ゾーン、海ゾーンに分かれていて、恐竜がまるで生息しているかのように展示されている。


恐竜は、ティラノサウルスをはじめ、プテラノドン、ディプロドクス、エラスモサウルス、プロトケラトプス、アパトサウルス、イグアノドンの7種8体。今にも動き出しそうなほどリアルな質感は、学術監修のもとシワや筋肉の付き方など精密に再現しているからだという。すべてにこだわりつくした国内でも珍しい空間となっているので、近くで中生代を体感してみよう。恐竜公園の一画が、遊具のあるアスレチック広場となっているのもファミリーにはうれしい。
【アクセス】笠岡ICから車で約16分
中国自動車道笠岡ICから南へ笠岡湾方面に向かい、車で約16分でアクセスできる。JR笠岡駅からは路面バスが便利。駅から「井笠バスカンパニー」の「笠岡〜市民会館〜外浦〜寺間〜笠岡線」に乗車して、約20分で「カブトガニ博物館前」バス停に到着する。
【新型コロナウイルス感染拡大予防対策】
・博物館内ではマスクの着用をお願いします。
・博物館入り口に消毒液を設置しております。
・土・日曜、祝日、長期休暇には、1日5回の入館時間を設定し各回の入場制限(最大50人まで)を設けます。
<施設情報>
住所:岡山県笠岡市横島1946-2
アクセス:【電車】JR笠岡駅からバスに乗り「カブトガニ博物館前」停留所下車徒歩すぐ【車】山陽自動車道笠岡ICから約16分
営業時間:9:00〜17:00(最終入館16:30)
定休日:月曜(祝日の場合は翌日)
駐車場:50台(無料)
料金:入館料大人520円、高校生310円、小・中学生210円
取材・文=森川和典
※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。
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※2020年8月時点の情報です。
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