鞆の浦の楽しみ方を徹底ガイド!坂本龍馬ゆかりの地で名所や絶景スポットを巡る【コロナ対策情報付き】

2021年4月7日 14:00更新

東京ウォーカー(全国版)

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鞆の浦の見どころから回り方・お土産まで、おでかけの前に知っておくと便利な情報を徹底レポート!(※記事内で紹介している展示やアトラクション、イベント、施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください)

鞆の浦ってどんなところ?万葉集にも詠まれた名勝で“潮待ちの港”として知られる港町

JR福山駅からバスで約30分。美しい弧を描く港湾が印象的写真提供:福山観光コンベンション協会

瀬戸内海沿岸のほぼ中央に位置する「鞆の浦」は、古くから潮の満ち引きを待つ船乗りや商人でにぎわったことから“潮待ちの港”として知られる港町。万葉集にも詠まれた名勝で、日本で最初に国立公園に指定された「瀬戸内海国立公園」を構成するスポットのひとつだ。「日本遺産」、国の「重要伝統的建造物群保存地区」、ユネスコ「世界の記憶」のすべてに認定されている地域は、国内でもここだけ。江戸時代から続く古い町並みが、当時の面影を今に伝えている。

【見どころ1】江戸期の港湾施設が残る、ノスタルジックな港町

左に見えるのが「常夜燈」写真提供:福山観光コンベンション協会

1859年(安政6年)に建てられた鞆の浦のシンボル「常夜燈(じょうやとう)」は、船の出入りを誘導してきた燈台。燈の高さは5.5メートル、基礎石は3.6メートルと、石造りの常夜燈としては日本最大級を誇る。さらに雁木(がんぎ)や波止場、焚場跡、船番所跡も現存しており、江戸時代の港湾施設が今もそろっているのは鞆の浦だけだ。情緒あふれる港風景を眺めていると、まるでタイムスリップした気分になる。

「雁木」とは、潮の満ち引きに関係なく、積み荷の揚げ降ろしができる石階段のこと写真提供:福山観光コンベンション協会

鞆の浦は、映画やテレビドラマのロケ地になることも多く、宮崎駿監督が「崖の上のポニョ」の構想を練るために、2カ月間滞在したこともファンの間では有名。港沿いには、食べ歩きを楽しめる店や街歩きの途中にふらりと立ち寄れるカフェもある。
※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、店舗によって休業もしくは土曜・日曜のみの開店など、営業自粛をしている場合あり。

【見どころ2】「いろは丸事件」の貴重な資料も!龍馬ファン必見のスポットや絶景を巡ろう

港を満喫したら、江戸時代からの白壁土蔵や町家が残る古い町並みをゆっくりと散策しよう。坂本龍馬ファンなら一度は訪れておきたい展示施設や国の重要文化財に指定されている建造物、絶景名所など、常夜燈から徒歩5分圏内にある主要スポットを紹介する。

常夜燈のすぐそばに立つ「いろは丸展示館」。建物は国の登録有形文化財である土蔵を活用写真提供:福山観光コンベンション協会

まずは、日本で初めて海難審判を起こした「いろは丸事件」に関する豊富な資料を展示する「いろは丸展示館」へ。いろは丸事件とは、江戸時代末期に坂本龍馬率いる海援隊の船「いろは丸」が紀州藩の軍艦と衝突して沈没した際、損害賠償交渉を行った事件。その談判に挑んだ舞台が鞆の浦だ。鞆沖には、今もいろは丸が沈んでいると言われている。

来館記念に購入したい龍馬グッズもたくさん写真提供:福山観光コンベンション協会

館内では、潜水調査で引き上げられた物品や沈没状況を原寸70パーセントで再現したジオラマ、調査風景の写真などが見られる。2階には、龍馬が滞在した際に隠れていた“龍馬のかくれ部屋”を忠実に再現。実物大の龍馬人形もあり、撮影スポットとしても人気を集めている。
※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、当面の間は土曜・日曜、祝日のみ営業。

母屋や醸造蔵など9棟からなる「太田家住宅」写真提供:福山観光コンベンション協会

いろは丸展示館の数軒隣に立つ「太田家住宅」は、江戸時代に保命酒の醸造で栄えた中村家によって拡張、増築された建造物群。明治に入ると回船業を営む太田家に継承された。建造当時の形が残る貴重な建物は、国の重要文化財にも指定されている。保命酒とは、江戸初期に鞆の浦で誕生した、16種の薬味を漬け込んで造るリキュールのこと。幕末にはペリー提督一行の接待で振る舞われたことでも有名だ。
※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、当面の間は土曜・日曜、祝日のみ営業

1690年ごろに建てられた対潮楼。窓枠が額縁のようになり、一幅の絵のよう写真提供:福山観光コンベンション協会

鞆の浦を訪れたら、必ず見ておきたい風景美がこちら。海岸の山の上に創建された「福禅寺」の本堂に隣接する「対潮楼(たいちょうろう)」は、迎賓館や宿舎として使われていた客殿。座敷からは弁天島や仙酔島を正面にとらえることができ、その眺望は朝鮮通信使の李邦彦が「日東第一形勝」(朝鮮より東で一番美しい景勝地という意味)と称賛したほど。ゆっくりと腰をおろし、絶景を目に焼き付けたい。比較的混み合う時間帯は10時〜13時ごろ。

【見どころ3】パワースポット「仙酔島」へプチトリップ!

仙酔島。昼間はもちろん、海が赤く染まる夕景も美しい写真提供:福山観光コンベンション協会

鞆の浦から船で5分の「仙酔島(せんすいじま)」も観光に外せないスポット。「仙人が酔うほどに美しい」という名の由来をもち、その景観美は、江戸時代の学者・頼山陽に「山紫水明」と言わしめたほど。国の名勝および「瀬戸内海国立公園」を代表する景勝地のひとつである。

仙酔島のハイキングコース。遊歩道からの眺めも抜群だ写真提供:福山観光コンベンション協会

太古の自然が残る島内には、2種のハイキングコースを整備。宿泊施設やキャンプ場、海水浴場(夏期のみ)もあり、年中楽しめる。また、南側の海岸線沿いでは黒・赤・青・黄・白の岩が200メートルにわたり隆起する、日本でも珍しい「五色岩」を目にすることができる。仙酔島へのアクセスは、市営渡船場から海援隊の蒸気船を模した「平成いろは丸」に乗船。龍馬気分で海を渡り、自然豊かな島内をゆっくりと散策しよう。乗船料は往復大人240円(税込)、子供120円(税込)。

平成いろは丸。悪天候時以外は通年運行する写真提供:福山観光コンベンション協会


【イベント】観覧船に乗って、伝統漁法「鯛網」を間近で体感!

鯛網船団出漁の様子。最後尾を走るのが観覧船だ写真提供:福山観光コンベンション協会

鞆の浦を盛り上げる初夏の風物詩と言えば「鞆の浦観光鯛網」。鯛網とは、鞆の浦に約380年前から伝わる伝統漁法のこと。産卵のために瀬戸内海にやってきた桜鯛の群れを、巨大な網で一気に引き揚げる様子は迫力満点だ。乙姫様による大漁祈願「弁天龍宮の舞」や「アイヤ節」(土曜・日曜、祝日のみ実施)も披露される。観覧料は高校生以上2800円(税込)、小中学生1400円(税込)。

江戸時代から続く、古式そのままの漁法で行う写真提供:福山観光コンベンション協会


【回り方】まずは観光マップをゲット!深堀りするならガイドツアーへの参加もおすすめ

ともてつバスセンター内にある「鞆の浦観光情報センター」で観光マップやパンフレットをゲットできる。「崖の上のポニョ」のモチーフとなった建物やスポットをまとめた「ポニョマップ」も配布中だ。日帰り温泉を楽しめる旅館もあるので、滞在時間に余裕をもってゆっくりと過ごしたい。

より深く町を知りたい人はガイドツアーへの参加がおすすめ。鞆の浦を熟知したガイドが、初心者にもわかりやすく歴史や町の魅力を紹介する。ツアーは2種類あり、事前予約で実施する「鞆の浦お待ちガイド」(2時間までガイド1名当たり2500円・税込)は、9時〜17時の間で好きな時間を選べるプライベートコース。「鞆の浦観光情報センター」にて3日前までに予約しよう。

土曜・日曜、祝日(年末年始を除く)限定の「鞆の浦史跡巡りガイドツアー」(無料)は、予約不要。当日飛び込み参加できるので、旅プランも立てやすい。開催日に集合場所に行けばOKだ。集合場所:市営渡船乗場11時20分、14時20分(ともに所要時間1時間30分)、鞆の浦観光情報センター10時30分(所要時間2時間)。

【お土産】ともてつバスセンター内でお土産をゲットしよう!

保命酒は、鞆の浦にある酒蔵4軒でのみ製造されている※写真は一例写真提供:福山観光コンベンション協会

【回り方】の項目で紹介した「鞆の浦観光情報センター」には、地元の特産品や銘菓などの土産品がズラリとそろう。人気のお土産をスタッフに伺うと「鯛ちくわ、鯛味噌、保命酒を購入される方が多いですね。海産物は、お持ち帰りしやすい乾物が人気です」とのこと。ポニョのかわいいグッズや龍馬グッズも並ぶ。店内が混み合うのは、9時〜10時、15時〜16時ごろ。観光前や観光後に立ち寄る人が多いようだ。

鞆の浦で獲れた魚を使った練りものもある※写真は一例写真提供:福山観光コンベンション協会


【グルメ】必ず食べたい鞆の浦名物の鯛料理!食べ歩きグルメもチェック

【イベント】の項目でも紹介したように、鞆の浦は古くから鯛漁が盛んな土地。町内の食事処や旅館、ホテルでは、鯛の旨味を存分に堪能できる「鯛めし」や「鯛茶漬け」、「鯛そうめん」など趣向を凝らした鯛料理が楽しめる。練り物専門店で購入できる、小魚を骨ごと潰して練り上げた「がす天」も人気で、片手で食べられるので街歩きのお供にピッタリだ。

【混雑情報】イベント開催時や行楽シーズンに観光客が増加

福山観光コンベンション協会のスタッフによると「『鞆の浦観光鯛網』が開催される5月や、3・4・10月の気候の良い季節は比較的多くの方にお越しいただいております」とのこと。港や町並み、施設など、鞆の浦には観光スポットが点在しているので、一カ所だけが動けなくなるほど混み合うことはなさそうだ。

【アクセス】中心部に発着する「トモテツバス」の利用がおすすめ

観光の拠点となる「鞆の浦観光情報センター」の向かい側にバス停があるので、路線バス「トモテツバス」の利用が便利。JR福山駅ばら公園口の福山駅前バス乗り場から乗車し、「鞆の浦」バス停まで約30分。常夜燈に行くなら終点の「鞆港」で下車しよう。車の場合は、山陽自動車道福山東ICから約35分。山陽自動車道福山西ICからは約45分で到着する。

【新型コロナウイルス感染予防対策】

いろは丸展示館
・来館時にはマスクをご着用ください。
・館内入口に、アルコール消毒液を設置しています。
・スタッフはマスク着用にて対応させていただきます。

太田家住宅
・来館時にはマスクをご着用ください。
・館内入口に、アルコール消毒液を設置しています。
・スタッフはマスク着用にて対応させていただきます。

福禅寺 対潮楼
・ご来寺にはマスクをご着用ください。
・寺院入口に、アルコール消毒液を設置しています。
・スタッフはマスク着用にて対応させていただきます。

鞆の浦観光情報センター
・来店時にはマスクをご着用ください。
・館内入口に、アルコール消毒液を設置しています。
・室内はこまめな換気をおこなっています。
・スタッフはマスク着用にて対応させていただきます。

取材・文=冨永陽子

<施設情報>
鞆の浦
住所:広島県福山市鞆町鞆
アクセス:【バス】JR福山駅ばら公園口からトモテツバスに乗車し、「鞆の浦」もしくは「鞆港」で下車。【車】山陽自動車道福山東ICから約35分。山陽自動車道福山西ICから約45分

いろは丸展示館
住所:広島県福山市鞆町鞆843-1
アクセス:【バス】JR福山駅ばら公園口からトモテツバスに乗車して「鞆港」下車、徒歩3分
営業時間:10:00~17:00(最終入館16:30)
定休日:年末年始※感染症防止対策のため、当面の間は土曜・日曜、祝日のみ営業
駐車場:なし
料金:小学生以上200円、小中学生100円

太田家住宅
住所:広島県福山市鞆町鞆842
アクセス:【バス】JR福山駅ばら公園口からトモテツバスに乗車して「鞆港」下車、徒歩5分
営業時間:10:00〜17:00(最終入館16:30)
定休日: 火曜(祝日の場合翌日)、年末年始※感染症防止対策のため、当面の間は土曜・日曜、祝日のみ営業
駐車場:なし
料金: 中学生以上400円、小学生200円

福禅寺 対潮楼
住所:広島県福山市鞆町鞆2
アクセス:【バス】JR福山駅ばら公園口からトモテツバスに乗車して「鞆港」下車、徒歩5分
営業時間:8:00〜17:00
定休日: なし
駐車場:なし
料金: 大人200円、中高生150円、小学生100円

仙酔島
住所:広島県福山市鞆町後地
アクセス:【バス】JR福山駅ばら公園口からトモテツバスに乗車し、市営渡船場まで約30分。市営渡船場から船で約5分【車】山陽自動車道福山東ICから市営渡船場まで約35分。もしくは、山陽自動車道福山西ICから市営渡船場まで約45分

鞆の浦観光情報センター
住所:広島県福山市鞆町鞆416
アクセス:【バス】JR福山駅ばら公園口からトモテツバスに乗車し、「鞆の浦」下車すぐ
営業時間:9:00〜17:00
定休日: なし
駐車場:20台(無料、ただし観光目的で駐車する場合は平日500円、土曜・日曜、祝日1000円※割引有)

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

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※2020年9月時点の情報です。

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