【コロナ対策情報付き】広島平和記念資料館の完全ガイド!原子爆弾の悲惨さを知り、未来平和を祈る

東京ウォーカー(全国版)

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広島平和記念資料館へのおでかけの前に知っておくと便利な情報を徹底レポート!(※記事内で紹介している展示や施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります)

広島平和記念資料館ってどんなところ?原爆の被害を感じとり、平和を約束する場所

1945年(昭和20年)8月6日に広島に落とされた原爆の記録を残し、後世へ伝える資料館。爆心地に整備された「平和記念公園」内に位置する。「広島平和記念資料館」を含む公園全体の設計は、当時東大助教授だった丹下健三のグループが担当した。2019年(令和元年)4月には全館リニューアルオープンし、展示構成や資料の内容が変更された。特に被爆者の遺品に重点を置き、原爆の実態をより深く理解できる動線になっている。所要時間は3時間程はみておきたい。

広島平和記念資料館の外観。廃墟から市民が立ち上がるイメージをモチーフとしている。1955年(昭和30年)完成提供:広島平和記念資料館


エントランスを通って東館から入館しよう

東館1階に入ってエスカレーターで3階へ。1945年(昭和20年)8月6日午前8時15分に、原爆が投下され、上空600メートルの地点で炸裂し、一瞬にして焦土化した広島の市街地の映像を立体模型に投影している。投下直後、瞬く間に焼け野原となった様子が想像できる。室内全体には焼け野原となった広島の写真が大きく引き伸ばされて展示されている。

被爆前後の広島の市街地映像が投影される立体模型提供:広島平和記念資料館

導入展示の「失われた人々の暮らし」の入口提供:広島平和記念資料館


8月6日に起きたことを知り、今日までの苦しみを知る

本館では「きのこ雲の下で何があったのか」、被害者の写真や被爆者が記録した絵や言葉、残された衣服などを通じて伝える。「8月6日の惨状」では、爆風で曲がった建物の鉄骨の実物や、熱線を受けて残った「人影の石」などを展示し、原爆の恐怖や非人道性を伝えている。「放射線による被害」では恐ろしさを写真などで展示。「魂の叫び」では亡くなられた方々が身につけていた衣服などの遺品が展示されている。当時広島市には約35万人がいたと推定されているが死亡した人数は正確にはわかってない。1945年(昭和20年)12月末までに約14万人が死亡したと推計されている。

亡くなった生徒たちの衣服。焼け焦げや血のしみが残っている提供:広島平和記念資料館所蔵

【写真】庭先で遊んでいるときに被爆して亡くなった当時3歳1カヶ月の男の子の三輪車。40年後に掘り起こされたもの鉄谷信男寄贈、広島平和記念資料館所蔵

佐々木禎子さんの折り鶴。被爆後、無傷と思われていたが9年後に白血病を発症。治癒を願い、薬の包み紙なども使って折った佐々木繁夫・雅弘寄贈、広島平和記念資料館所蔵


原子爆弾の危険性を伝え、平和への理解を深める

東館では原子爆弾がなぜ開発され、なぜ投下されることになったのかを戦争や開発の歴史を紐解きながら解説している。核兵器の危険性や広島の復興の様子、核兵器廃絶へ向けた活動についても訴えかけている。被爆者証言ビデオも上映する。

日本語のほか多言語による音声ガイドの貸出も実施

音声ガイドの貸出(1台400円)を行なっている。言語は日本語、英語、中国語、ハングル、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、ドイツ語、イタリア語、ロシア語、タイ語。日本語の音声ガイドには俳優の吉永小百合さんによる朗読も含まれている。団体使用の場合は予約が必要。

【ミュージアムショップ】平和や原爆について理解を深める資料が充実

原爆や平和をテーマにした書籍のほか、Tシャツなどを販売している。

【周辺エリア情報】世界平和を祈る市民の憩いの場

広島平和記念資料館を取り巻く「平和記念公園」は、全体が祈りの空間となっている。世界遺産にも指定された「原爆ドーム」や「原爆の子の像」の慰霊碑など、多数の施設やモニュメントが設置されている。

【アクセス】JR広島駅からはバス利用か市電利用で

JR広島駅からは路線バスを利用するのが便利。バスの場合、南口から吉島方面行に乗車し、平和記念公園で下車。新幹線口からは市内循環バス「めいぷる〜ぷ」で「平和公園前」下車。所要時間は約20分。市内電車の場合は紙屋町経由広島港(宇品)行で「袋町」または「中電前」下車、宮島口・江波行では「原爆ドーム前」で下車し、平和記念公園内を通って行く。
車は山陽自動車道広島ICから国道54号から南へ向かい、広島城・平和大通り方面へ。駐車場はないので、周辺の市営駐車場や民間の駐車場を利用しよう。

【新型コロナウイルス感染拡大予防対策】

〇来館について
・常設展示の見学は、オンラインシステムでの事前予約または当日整理券が必要となります。
※企画展・ビデオシアター・新着資料展・情報資料室・会議室・メモリアルホールなどの無料ゾーンは予約や整理券は不要
・発熱や、軽度であっても咳・のどの痛み、息苦しさなどの症状がある方は、来館をご遠慮ください。
・入館前に検温を行い、37.5度以上の方は入館をお断りします。
・入館に時間を要することがありますので余裕を持ってお越しください。

〇館内では
・マスクを着用し、咳エチケットを心がけてください。
・手洗いや手指の消毒にご協力ください。
・他の人との距離を2メートル程度確保してください。
・なるべく会話を控え、大声での会話はご遠慮ください。
・スタッフはマスクのほか、必要に応じてフェイスガードや手袋を着用します。

〇休止・縮小中のサービス
・ピースボランティアによる館内ガイドを休止します。
・ビデオシアター、証言ビデオコーナー、休憩用ソファなどの席数を減らします。
※ビデオシアターでの被爆体験伝承講話の定時開催は休止します。
・東館展示室メディアテーブルの台数を減らします。
・東館3階の触れる展示物を休止します。
・情報資料室の閲覧用椅子を撤去します。
・情報コーナーのチラシ類を撤去します。

<施設情報>
・住所:広島県広島市中区中島町1-2
・アクセス:【電車】JR広島駅から宮島口行、江波行に乗車し、原爆ドーム前で下車、徒歩10分。または、JR広島駅から路線バスで約20分。【車】山陽自動車道広島ICから国道54号を南へ広島城・平和大通り方面へ。
・営業時間:3月~7月 8:30~18:00、8月 8:30~19:00(8月5日、6日は20:00まで)、9月~11月 8:30~18:00、12月~2月 8:30~17:00※それぞれ閉館30分前までに入館
・定休日:12月30日、31日、展示入替期間(今年度は2021年2月24日から26日まで)
・駐車場:なし
・入館料:大人200円(30人以上の場合、1人当たり160円)、高校生100円(20人以上の場合、無料)、中学生以下無料、65歳以上100円(公的証明書の提示が必要) 、土曜(祝日、春・夏・冬休み期間はのぞく)は高校生無料 ※各税込

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスクの着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

※記事内の価格は特に記載がない場合は税抜き表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

※2020年9月時点の情報です。

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