名古屋・東山動植物園のサーバルカップルのラブラブぶりが話題! 超絶キュートな赤ちゃんも誕生

東海ウォーカー

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コアラの親子やイケメンゴリラのシャバーニなど話題の動物が多い名古屋市東山動植物園。そんな”スター”が多い同園の動物の中でも、今回紹介したいのがじわじわと人気を上げているネコ科動物のサーバルだ。アニメ「けものフレンズ」でも話題になったサーバルだが、こちらのアイ(メス)とルイ(オス)のカップルは、そのラブラブぶりに注目が集まっているのだ。出会って半年足らずであるにもかかわらず、来園者にも常に一緒にいる姿を見せ、癒しを与えてくれる2匹。本記事では、今大注目のサーバルカップルの仲睦まじい姿と、そんな2匹の間に誕生した赤ちゃんを紹介したい。

いつも一緒!ずっと仲良しな姿を見せるアイ(左)とルイ(右)


サーバルってどんな動物?


サーバルはネコ科の動物で、おもにアフリカ・サバンナに生息。素早い動きと長い手足を生かして獲物である鳥などを飛び上がって捕まえることができ、3メートルほども飛び上がるジャンプ力があるのだとか。美しさゆえに「サバンナのスーパーモデル」とも言われるサーバルだが、強さと勇ましさも兼ね備えているのが特徴だ。

「猟犬」という名前とは裏腹に大きな目と長い耳、きれいな模様が可愛さを引き立てる


東山動植物園カップル代表⁉アイとルイの出会い

アイとルイは2019年12月21日に南アフリカ共和国から来園。ただし、南アフリカ共和国ではアイとルイは別々に育てられていたため、生まれは同じ国ながら、はるか遠い日本の東山動植物園で初めて出会うことになったのだ。

鼻にピンクの線が入っているのがメスのアイ

鼻に模様がなく真っ黒な方がオスのルイ


園内で公開が始まったのは、2020年2月22日のこと。初めての動物園ということもあり緊張していた2匹は、最初は裏の部屋に隠れてなかなかお客さんの前に姿を現せないこともあったのだとか。しかもサーバルは、他のネコ科のように群れを作らず単独で行動を好む。他の動物園では1匹単独で公開されているケースが多いのだという。

そんなアイとルイの距離を縮めるきっかけを作ったのが、飼育員の原真実さん。「お客さんにアイとルイが仲良くしている姿を見てもらいたかったので、あらゆる工夫をしました」と振り返る。さまざまな形や大きさのボールで遊ばせ、暑いときには水遊びができるプールのような場所を設置するなど、2匹が自然と一緒に過ごせるような環境を積極的に作ったのだ。

水遊び用のプールにすっぽりとおさまるアイ

見慣れない段ボールに興味津々!


初めはぎこちなかったアイとルイも原さんの工夫もあって徐々に距離を縮めていった。今ではくっついて寝ながら毛繕いをしている姿、一緒にボールの追いかけっこをして遊ぶ姿などを見かけることができる。来園者が訪れる時間帯は”2匹セット”のようにくっついていることが多いアイとルイ。ほとんどの時間を2匹で一緒に過ごしており、東山動植物園を代表するラブラブカップルになったのだ。

2匹そろって日向ぼっこ


アイとルイの間にサーバル赤ちゃんが誕生。2匹の変化は…

2020年5月29日には、2匹の間に待望の赤ちゃんが誕生した。アイは2匹を出産したが、残念ながら1匹は生まれて2、3日後に亡くなってしまった。残る1匹もとても弱っていたため、飼育員による人工哺育を行うことになった。

【写真】生後10日頃の赤ちゃん。目はようやく開いてきたが、特徴の耳は垂れたまま


そうした事情により、結果的にアイは実際に子育てをしておらず、母親になったという実感は薄く、出産前と比べても大きな変化はないのだという。逆に、変化が見られたのはルイ。アイの出産後の健康状態を確認するため、1週間ほど離れ離れに暮らしていたのだが、原さんによると、ひとりぼっちになったルイは「寂しそうにしていた」のだという。「2匹が一緒にいるのがもはや当たり前と感じているようですね」と、赤ちゃんが生まれてもその距離感は変わらないようだ。出産後、2匹と赤ちゃんは別々に暮らしている。そのため2匹には親となったからといって特に変わりはなく、出産前と変わらず仲睦まじい様子だという。

生後2週間頃の赤ちゃん。体重は500gを越えた


次世代のアイドル?飼育員と赤ちゃんの奮闘記

アイとルイの間に赤ちゃんが生まれて約3ヶ月。実際に毎日赤ちゃんの世話をしている原さんは苦労と喜びの日々を過ごしているのだという。

「育て始めはミルクを毎日7回ほど飲ませていました。ミルクの飲み具合は良かったのですが、便秘症でおなかが張ってしまい…。赤ちゃんは自分で排泄のコントロールできないので私がマッサージをしてあげたり体を動かしてあげたりしていました。とにかく初期のころは体調が心配でしたね」

赤ちゃんにミルクを。幸せそうな飲みっぷり!


生まれて間もない赤ちゃんサーバルは、自分の身体をコントロールすることができない。そのため原さんが中心となり、時には深夜2時や朝5時などの不定期な時間帯でもケアを継続。そんな献身的な世話のかいがあり、3ヶ月たった今はすくすくと成長し、体重も3kgと一般的な猫と同じ程度にまで成長した。「生まれたその日から面倒をみてきましたが、初めは目を開けるのもままならなかったのが、10日経ってばっちり目が開けられるようになって、歩けなかったのが歩けるようになって…。そんな日々の成長を本当の親のような気分で感じることができました」と原さんは目を細める。

「赤ちゃんが甘えてくるのがかわいくてしょうがないです」という原さん。しかし飼育員として「赤ちゃんは自分以外のサーバルを見たことがないので、成長のためにも外の世界を見せてあげるのは大事だと感じていますね」と人工哺育ならではの課題にも目を向ける。

仲睦まじい姿を見せる2匹

出産後も変わらぬ距離感を保つアイ(右)とルイ(左)


赤ちゃんは原さんたちの献身的な哺育のおかげもあり、お客さんの前で公開ができるほどに成長した。今後来園者には、アイとルイの「ラブラブっぷり」だけではなく、赤ちゃんの「かわいさ」「癒し」も同時に届けることとなるだろう。アイとルイの仲良しな姿と、赤ちゃんの日々の成長をぜひ来園して感じてほしい。

※赤ちゃんの展示時間は未定で、天候や動物の体調などにより実施しない場合があります。

新型コロナ対策について【週末は来園予約が必要】

東山動植物園では新型コロナウイルス感染拡大予防策のため、11月29日(日)までの土曜、日曜および祝日は、インターネットまたは往復はがきでの事前予約が必要(午後2時以降は事前予約不要)。また無料入園できる子供も原則、予約が必要。ほか、マスクの着用、こまめな手洗い、ソーシャルディスタンスの確保などを呼びかけている。また当面の間、休止しているイベントなどがある。詳細は東山動植物園の公式Webサイト参照。

●名古屋市東山動植物園 / 住所:愛知県名古屋市千種区東山元町3-70 / 電話:052-782-2111(名古屋市東山総合公園) / 時間:9:00~16:50(入園は16:30まで) / 休園日:月曜(祝日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日~1月1日) / 料金:入園料 大人(高校生以上)500円、名古屋市在住65歳以上(要証明書)100円、中学生以下無料 / 駐車場:1600台 普通自動車800円、大型車2000円

※新型コロナウイルスの影響で随時情報が変わる場合があります。ご利用の際はできるだけ電話などでの確認をおすすめします。
※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

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