【コロナ対策情報付き】山形県郷土館「文翔館」の楽しみ方を徹底紹介!大正ロマンあふれる、荘厳美麗な洋風建築

東京ウォーカー(全国版)

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山形県郷土館「文翔館」の歴史から見どころ・お土産まで、おでかけ前に知っておくと便利な情報を徹底レポート!(※記事内で紹介している展示やイベント、施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください)

文翔館ってどんなところ?大正初期の洋風建築を代表する貴重な文化遺産

石とレンガが印象的な、異国情緒あふれる旧県庁舎

1916年(大正5年)に建てられた、英国近世復興様式の建物である文翔館。元々は県庁舎・県会議時堂として創建し、県庁舎として50年、その後合同庁舎として8年間使用されたが、大正初期の洋風建築を代表する貴重な遺構として1984年(昭和59年)に国の重要文化財に指定された。その後、1986年(昭和61年)から10年の年月をかけて保存修復工事が行われ、現在は山形の文化を振興していく目的で、山形県郷土館として一般に無料公開されている。

創建当時の工法をもとに忠実に再現されたレンガ造りのモダンな建物や絢爛豪華な内装は、古きよき大正ロマンの薫りを今に伝えてくれる。館内には復原の記録とともに山形の歴史や文化を紹介する展示室が設けられ、山形県のシンボルとして親しまれている。

【見どころ1】正庁の豪華な内装に注目!

豪華な内装が見どころの正庁

旧県庁舎2階にある玄関を進み、中央階段を登った先が正庁だ。正庁とは主に訓示や辞令交付などを行なった部屋で、かっては貴族院議員の選挙や、県内の警察署長会議、旧制中学校長会議などの重要な会議にも使用された。

職人の手によって復原された、細やかな漆喰飾り。紅花やさくらんぼなど、山形県の名産品も隠れているので探してみよう

赤と黄色の床が鮮やかなバルコニー


当時のまま残された大理石の飾り柱をはじめ、きらびやかなシャンデリアや、職人が花びら一枚一枚から作り上げた漆喰の天井など、館内でも特に華やかな造りの内装が見どころ。正庁からはバルコニーに出られ、一直線に伸びる七日町大通りを眼下に見ることができる(天候によって見学できない場合もあり)。

【見どころ2】文翔館の時を刻む時計塔

文翔館のシンボルである時計塔。100年以上の長きにわたって山形の街を見守ってきた

文翔館のシンボルであり、日本で現在稼働しているなかでは、札幌の時計台に次いで2番目の古さを誇る旧県庁舎の塔時計。振り子を動かす分銅は、5日に1度、時計職人が手動で巻き上げており、創建から100年以上たった今も変わらず時を刻み続けている。10月の第2土曜日に開催される「文翔館の日」には時計塔内見学が開催され、時計装置など時計塔内部の様子を間近で見学できる。建物内から見る、直径1メートルにも及ぶ文字盤は迫力満点だ。

【見どころ3】気品に満ちた美しいヴォールト天井

天井から光を取り入れる造りの、カマボコ型のヴォールト天井

県会議事堂として使われていた当時から、県議会のない時は演奏会や講演会が行われていた議場ホール。今もピアノの演奏会やコンサート用に貸し出されており、県の公式行事などもここで行われている。1986年(昭和61年)からの修復工事では、湾曲したカマボコ型のヴォールド天井や左右の柱が復原され、当時の雰囲気を今に残している。

【イベント】多種多様なイベントを体験できる、文化活動の拠点

文翔館は県民の文化活動の拠点として、コンサートや講演会、ワークショップなどさまざまなイベントが開催されている。特に10月の第2土曜日は「文翔館の日」として、時計塔見学会をはじめ、様々な催し物が開催され、毎年多くの観光客が訪れる。公式サイトにイベントスケジュールと、文翔館主催イベントのチケット情報がアップされているのでチェックしてみよう。

【お土産】豊富な品揃えの文翔館グッズをゲット!

人気の手作り押し花しおり3枚セット(上・税込200円)と缶バッチ(下・各税込100円)

文翔館がデザインされた風呂敷(左・税込3800円)と、クリアファイル2種(右・各税込200円)

受付窓口ではお土産を販売しており、絵はがきやステーショナリーといった定番品から、ハンカチや風呂敷といった小物まで、豊富な品揃えを誇る。施設担当者によると、缶バッチ(100円)、手作り押し花しおり3枚セット(200円)、クリアファイル(200円)が人気とのこと(各税込)。どれも値段が手ごろな点もうれしいポイントだ。

【攻略法】担当者に聞く、おすすめルートと所要時間、混雑状況も

【写真】重厚な雰囲気の中央階段。美しい彫刻がなされた階段の手すりも見どころのひとつ

施設担当者におすすめの回り方を聞いてみたところ、「旧県庁舎を観覧の際は、3階から順路通りにお進みください。所要時間は30分から40分程度です。館内中央に位置する中央階段は人気の撮影スポットで、婚礼や成人式の前撮りにも利用されています。また、中庭と知事室は、映画『るろうに剣心』のロケ地に使われており、聖地巡礼で多くのファンの方々に訪れていただいております。土日・祝日とイベント日は比較的混雑しますが、平日はゆったりとご観覧いただけます」とのこと。

【アクセス】JR山形駅からバスと徒歩で15分

文翔館へはバスを利用して行くのがおすすめ。JR山形駅から出ている市役所経由路線バスか、JR山形駅東口を起点とした周遊バス「ベニちゃんバス東くるりん・西くるりん」を利用しよう。「ベニちゃんバス東くるりん・西くるりん」の運賃は、文翔館のある中心市街地エリア内での乗降で大人100円、小学生は大人運賃の半額、未就学児は無料。

車の場合は山形自動車道山形蔵王ICより約14分。文翔館北側に40台駐車可能な無料駐車場が用意されているほか、近隣には有料駐車場もある。

【新型コロナウイルス感染拡大予防対策】

・入り口では手指の消毒と、サーモグラフィーによる体温チェックを行っております。

取材・文=小川伸晃

<施設情報>
・住所:山形県山形市旅篭町3-4-51
・アクセス:【電車】JR山形駅から市役所経由路線バスで市役所下車徒歩1分、またはJR山形駅東口から「ベニちゃんバス東くるりん・西くるりん」に乗車し、市役所南口下車徒歩5分【車】山形自動車道山形蔵王ICから約14分
・営業時間:9:00~16:30
・定休日:第1・第3月曜(祝祭日の場合は翌日)・年末年始(12月29日~1月3日)
・駐車場:40台(無料)
・料金:入館無料

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。

※2020年10月時点の情報です。

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