「100日後にカレー屋になった」2人のサラリーマンに聞く、“いつか”が“今”となったワケ

2020年10月17日 06:30更新

東京ウォーカー(全国版)

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大手企業に勤めながら、「いつかカレー店をやってみたい」と考えていた2人のサラリーマン。Instagram「100日後にカレー屋になるサラリーマン」を立ち上げ、本当に100日後にカレー店を開店させた。ウォーカープラスの新企画「ウォーカービズ」では、“いつかの夢”を実現させた2人の苦労と今を聞いた。

2人のサラリーマンが週末だけ営業する「あでぃくと(仮)」


コロナ禍で“人生”と向き合った2人…「今しかない」


働き方改革に伴い副業解禁といわれているが、実際に副業をするのは大変だ。そんな中、サラリーマンでありながら、週末だけ営業するカレー店をオープンさせた2人のサラリーマンがいる。自らを“カレー中毒のサラリーマン”と称し、中毒者という意味の「あでぃくと(仮)」という店名を付けた。「(仮)」には間借りと“カリー”を引っ掛けている。

【写真】2人のサラリーマンがそれぞれに考案したカレーを提供する週末限定のカレー店

「100日後にカレー屋になるサラリーマン」の正体は社会人3年目のサラリーマンA氏とS氏。同じ会社に勤務する同期で、会社の寮も同じ、プライベートでも遊ぶような関係だ。A氏は学生時代からスパイスカレー店巡りが好きで、社会人になってからはS氏を誘いカレー店巡りを続けていたという。「あるとき、自分たちでも作れるんじゃないかと思い立って書店でスパイスカレーの本を購入し、2人で作るようになったんです」(A氏)

「100日後にカレー屋になるサラリーマン」の正体は社会人3年目のサラリーマン

最初は節約のための自炊程度の気持ちだったというが、2020年のコロナ禍で状況が変わる。もともと、“いつかカレー店ができたら”と思っていたA氏。在宅勤務となり、休日も外出ができない自粛期間中、A氏曰く「サラリーマン人生でもっとも自分と向き合う時間のある」この時期に、今しかないとS氏に声をかけ、“いつか”が“今”となった。

間借りで営業するスタイル

そこで2人が最初に行ったのは、「間借りカレー店の店主に話を聞く」こと。自分たちがスパイスカレーの“中毒者”だったことから、店名とマスコットキャラクターの「あでぃくと君」はすぐに決まっていたが、それ以外は何も決めていなかった。

Instagram「100日後にカレー屋になるサラリーマン」をスタートし、間借りカレー店の人たちにDMで連絡を取った。備品をどこで購入するのか、どんな準備が必要か、どうやってお店を開き、苦労した点は何かなど話を聞きまくった。「この過程がなければ100日という短い期間でカレー店を始めるのは無理だった。また、クラウドファンディングでの支援やイラスト・BGMの作成協力など、本当に多くの人の支援やアドバイス、協力があって、今のカレー店があります」

Instagramで毎日1投稿、100日間継続することで、メニューの試行錯誤と味の研究に挑んだ。A氏は王道のスパイスカレー、甘党のS氏はココナッツ香るエスニックカレーをコンセプトに研究した。こうしてオープンした「あでぃくと(仮)」。店のメニューは2種のあいがけのみだが、毎週材料や配分を変えている。「その変化も楽しんで欲しい」とA氏。

スパイスの調合も独自で研究

サイドメニューは2人でアイデアを出し合い、スパイスから作る「クラフトコーラ」や「特製ラー油」、「スパイス煮卵」などが生まれた。スパイスの配合でフレーバーが変わる「クラフトコーラ」は現在4種になったという。「ほかにもまだ試したいものが尽きないので、今後にも期待してほしい」とS氏。

イラストも音楽も全部かけ合わせて「唯一無二のカレー屋」に


現在、2人ともサラリーマンとの二足のわらじを履いているが、大変なことはないのか。「正直、体力的にはとてもキツイ」とA氏。仕込みのために本業の仕事を早く終わらせなければならなかったり、初期費用で金銭的にもカツカツ、遊ぶ時間などほとんどない状態だという。しかし、やめたいと思ったことは一度もないそうだ。「お客さんが『美味しい』『来てよかった』と言われると、今週も頑張ったかいがあったなぁ、やってよかったなぁと疲れが吹っ飛びます。現状二業種続けられているのも、足しげく通ってくださる方々のおかげ。本当に心から感謝しています」と話す。

スパイスカレーとエスニックカレーの組み合わせ

コロナ禍ということ、成功するかどうかわからない状況では、週末だけの営業が一番リスクなく始められたというのも本音だ。しかし、今後も2業種両立を続けていくという。A氏は「サラリーマンからも、カレー店からも学ぶことは多いので、20代のうちはひとつの“スキル”として吸収し続けたい」と語る。

2種類のカレーが味わえる

実は彼ら、カレーだけでなく、イラストやアニメーション、音楽などの勉強もしている。「一見飲食業界には関係なさそうですが、みんなの思い出に残るような店にしたいと考えたときに、『カレー×〇〇』だと思ったんです。おいしいカレーはもちろん、音楽だったり、イラストだったり、動画だったり、それらが全部かけ合わさって、『唯一無二のカレー屋』になれたらいいなと漠然と考えています」

サラリーマンとの二足のわらじを履いている

大変ながらも充実しているのが伝わってくる2人。そんな彼らが今、副業を考えている人へメッセージをくれた。「やりたいことがあっても、仕事が落ち着いたら、30代になったら、定年退職したらと、漠然と “いつか”をイメージしているかもしれません。しかし、自分が行動を起こさない限りその“いつか”はやってこない。待っているだけでは時間がどんどん過ぎ去るだけ。だからこそ、“今、行動する”ことが本当に大切です。思い立ったときが行動するとき、すぐにでも行動に移しましょう」

「100日後にカレー屋になるサラリーマン」のInstagramをはじめてから100日後に、週末起業という形で渋谷にカレー店をオープンさせた2人。“いつか”を“今”にするのも、夢を現実にするのも自分の踏み出す一歩から始まることを、改めて教えてくれた。

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