すみだ北斎美術館の楽しみ方ガイド!葛飾北斎に特化した美術館で浮世絵の世界を堪能【コロナ対策情報付き】

2021年4月5日 18:00更新

東京ウォーカー(全国版)

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すみだ北斎美術館の見どころからグルメ・お土産まで、おでかけの前に知っておくと便利な情報を徹底レポート!(※記事内で紹介している展示やイベント、施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください)

浮世絵の世界を楽しめるすみだ北斎美術館

すみだ北斎美術館ってどんなところ?北斎や門人の作品を中心に約1800点を所蔵

すみだ北斎美術館は、世界的に名高い浮世絵師・葛飾北斎や門人の作品を展示する美術館として、北斎が90年の生涯のほとんどを過ごした東京都墨田区に誕生した。楢﨑宗重(ならさきむねしげ)やピーター・モースといった北斎の研究者のコレクションや墨田区が収集した優品など、北斎や門人の作品を中心に約1800点を所蔵し、年4~5回の企画展で順次公開している。すみだ北斎美術館のアルミパネルで覆われた建物は妹島和世(せじまかずよ)による設計。浮世絵作品の保存を考慮しながらも、訪れる人が気軽に立ち寄れる、公園や地域と一体になったデザインだ。

【見どころ】浮世絵の世界を楽しもう!コロナ禍で注目を集める作品もあり

すみだ北斎美術館のAURORA(常設展示室)では、北斎代表作の実物大高精細レプリカ(複製画)やタッチパネルを活用し、北斎の生涯と代表作、すみだ地域との関わりを伝える。浮世絵をはじめとする日本絵画は、熱や光によって状態が悪くなる性質があるが、すみだ北斎美術館では、少しでも長く良い状態で保存しながらも、多くの人が楽しめるようにと実物大高精細レプリカを活用。ほかにも、コマ送りの「北斎漫画」や、一筆書きを楽しめるタッチパネル、作品の細部を拡大して見ることができる4Kモニター、「北斎のアトリエ」再現模型などが設置されており、数え年90歳まで制作を続けた北斎の画業を年代順にたどることができる(一部を除き写真撮影も可能)。

【写真】コロナ禍で注目を集める作品「須佐之男命厄神退治之図」


また、江戸時代に疫病除けを願って描かれた北斎の作品も。広報担当者は、「AURORAではぜひ、巨大絵馬『須佐之男命厄神退治之図(すさのおのみことやくじんたいじのず)』(推定復元)の展示もご覧いただきたいです」と紹介。「本作のオリジナルは1845年(江戸時代の弘化2年)、北斎が数え86歳のときに牛嶋神社(東京・墨田区)に奉納するために描いた肉筆画の大絵馬でしたが、残念ながら関東大震災で焼失してしまいました。展示は当美術館の開館に合わせ、残されていた白黒写真を元に撮影当時の状態に可能な限り近づけ、原寸大で推定復元されたものです。北斎晩年最大級の傑作で、須佐之男命がさまざまな厄神を制し、今後人々に悪事を働かないよう証文を取る様子が描かれています」と解説する。コロナ禍において注目を集めている作品としても要チェックだ。

【イベント】企画展で北斎の魅力や影響力をあらためて実感!

2020年11月25日から2021年1月24日(日)までは「GIGA・MANGA 江戸戯画から近代漫画へ」を開催している。現代の漫画的表現のルーツといえる作品を、北斎、国芳、暁斎…のらくろまで、江戸時代から近代への大きな時代の流れに沿って紹介する。

イベント「新収蔵品展 ― 学芸員が選んだおすすめ50 ―」に登場する葛飾北斎「蛤売り図」(後期)すみだ北斎美術館蔵


企画展(年間4~5回開催)では、北斎や門人の作品を中心に、例えば「北斎アニマルズ」「北斎のなりわい大図鑑」「北斎師弟対決!」など、毎回異なるテーマで展示し、北斎作品の多様さ、多彩さを伝えている。ありとあらゆる物事を描き出した北斎作品の魅力を、同館ならではの切り口で紹介できるよう、学芸員は日々、研究と展示企画に励んでいるそうだ。

【グルメ】美術館周辺にカフェあり

すみだ北斎美術館には、ランチなどができる併設カフェやレストランはないが、北斎通りに面した近隣カフェ「ORI TOKYO」では、企画展ごとに展覧会をイメージしたメニューを用意している。また、墨田区内にはコーヒーを楽しめるお店が多い。同広報担当者は「美術館の近くにはカフェや喫茶店がありますので、お散歩がてらの散策もおすすめです」と話す。

【お土産】ミュージアムショップではユーモラスな手ぬぐいなどに注目

1階エントランスに設置されたミュージアムショップでは、企画展に合わせた図録やリーフレットをはじめ、所蔵品をモチーフにしたオリジナルグッズ、北斎を主とする浮世絵グッズやアートデザイングッズ、“メイドインすみだ”の商品などを揃える。ショップは、観覧券を持っていない人も、開館時間中に自由に利用可能。

すみだ北斎美術館オリジナル商品に北斎漫画が描かれた「てぬぐい」


すみだ北斎美術館所蔵品の「北斎漫画」から北斎が江戸の庶民の日常風景をユーモラスに描いた部分をデザインした「オリジナル北斎漫画 手ぬぐい」(1342円)や、「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」のオリジナルグッズ「一筆箋」(540円) 、「缶バッチ」(496円) 、「ステッカー」(345円)が、人気のグッズとなっている。

すみだ北斎美術館オリジナル「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」の「一筆箋」「缶バッチ」「ステッカー」写真|すみだ北斎美術館提供


そして、「THE北斎 冨嶽三十六景ARTBOX」(2420円)も注目商品だ。こちらは、2020年夏に開催を予定していた企画展「THE北斎 ―冨嶽三十六景と幻の絵巻―」(2021年夏に開催延期)に合わせて準備をしていたもので、新型コロナウイルス感染拡大防止のため展覧会が延期となるなか、「書籍を通して1人でも多くの方のお手元に当館の『冨嶽三十六景』を届けたい」と発行に至ったそうだ。こちらの書籍では、学芸員による構図や表現についての詳細な解説があり、作品を深く理解することができる。

すみだ北斎美術館が所蔵する「冨嶽三十六景」の全46作品を網羅した初のオフィシャルブック「THE北斎 冨嶽三十六景ARTBOX」写真|すみだ北斎美術館提供

構図や表現について詳細に解説する「THE北斎 冨嶽三十六景ARTBOX」写真|すみだ北斎美術館提供


【混雑情報・回り方】平日の来館で混雑回避!企画展のみの鑑賞も可能

すみだ北斎美術館の広報担当者は、「北斎について、これから知りたい、もっと知りたいという方はAURORAがおすすめです。じっくりと作品鑑賞をしたいという方や、企画展のテーマにご興味がある方には企画展開催期間中のご来館がおすすめです。企画展の観覧券は、観覧日当日に限りAURORAをはじめすべての展示をご覧になれますので、両方お楽しみいただくと、より一層北斎の生涯や作品をご堪能いただけるかと思います」と、おすすめの回り方を教えてくれた。

展示(常設展・企画展両方の場合)を鑑賞するための所要時間は約60分。混雑状況については「現在、混雑時は受付、展示室、ミュージアムショップで一時的に入場制限を行う場合があります。また、団体の受付は当面のあいだ中止しております。土日や祝日は、平日に比べ多くのお客さまがいらっしゃる傾向です。平日も時間帯によって異なります」とのことだ。

4F常設展示室(AURORA)の内観

4F常設展示室(AURORA)の内観


【料金】AURORA(常設展展示室)観覧料と企画展観覧料の最大3種類を用意

入館料は有料。AURORA(常設展展示室)は一般400円(団体320円)、高校生・大学生・ 65歳以上は300円(団体240円)、中学生以下は無料(※高校生・大学生・専門学校生は生徒手帳・学生証を、65歳以上は年齢を証明するものを提示)。開催している企画展の料金は展覧会ごとに異なるので、詳細は公式サイトの各企画展のページを要確認。その他、「ぐるっとパス2020」(すみだ北斎美術館ではAURORAが無料、企画展が団体割引料金で鑑賞できる)や「お誕生日月割引」などの割引制度も設定している。

【アクセス】最寄り駅は両国!公共の交通機関を利用しよう

電車の場合は、都営地下鉄大江戸線「両国駅」A3出口より徒歩5分で到着。また、JR総武線「両国駅」東口からは徒歩9分となっている。バス利用の場合は、都営バス「都営両国駅前」より徒歩5分、墨田区内循環バス「すみだ北斎美術館前(津軽家上屋敷跡)停留所」からすぐの場所だ。一般専用の駐車場はないので、公共の交通機関を利用しよう。

【新型コロナウイルス感染拡大予防対策】

・入館前に接触型体温計を使用して検温をいたします。検温の結果37.5度以上の発熱が確認された場合は、入館をご遠慮ください。咳・のどの痛み・発熱・倦怠感などの症状があるお客様は入館をお控えください。
・入口にアルコール消毒液を設置しております。入館時には消毒液にて手指の消毒をお願いします。消毒のご協力が難しい際は、入館をご遠慮いただく場合がございます。観覧前と後は、4階のAURORA(常設展示室)にタッチパネルがあります。観覧前と後には消毒液にて手指の消毒をお願いします。
・館内ではマスクご着用を必ずお願いいたします。咳やくしゃみをされる際には「咳エチケット」(マスク、ハンカチ、ティッシュなどで口をしっかり覆う)にご協力ください。
・入館日の確定のため、観覧券半券はお持ち帰りの上、保管をお願いいたします。
・館内滞在人数によっては、入館制限、展示室の入場制限、ミュージアムショップの入場制限を実施することがあります。ミュージアムショップでは入店/退店の動線を分けております。
・エレベーターの定員を2名に制限しております。ご家族や介助者の方は、同時にご利用いただけます。
・展示室内での会話はお控えください。
・展示室内の展示ケースにはお手を触れないでください。
・お客さまがご利用になるスペースは、消毒作業を実施済です。展示ケース等の一部には水分やアルコールが使えないため乾拭きのみ実施しております。
・お客さまがご利用になる手摺り、エレベーター操作ボタン、洗面所の取手やカラン等は1日4回の消毒作業を実施しています。
・お客さまと接する当館スタッフはマスクを着用しております。受付・ショップにウィルス飛沫予防のパネルを設置しております。
・良好な館内環境を保つため、ご入館の制限やお声掛けを行う場合があります。
・図書室、MARUGEN100(講座室)は当面の間、閉室いたします。
・新規の団体ご予約、MARUGEN100(講座室)ご利用受付は当面の間中止いたします。
・状況により予定が変更となる場合があるので、公式サイトやSNSで最新の情報を確認のうえ来館してください。

取材・文=平井あゆみ

<施設情報>
住所:東京都墨田区亀沢2-7-2
アクセス:【電車】都営地下鉄両国駅A3出口から徒歩5分、またはJR両国駅東口から徒歩9分
営業時間:9:30~17:30(最終入館17:00)
定休日:月曜(祝日または振替休日の場合は翌平日)、年末年始
駐車場:なし
料金:常設展観覧料 一般400円(団体320円)、高校生・大学生・ 65歳以上300円(団体240円)、中学生以下無料。企画展観覧料 企画展ごとに設定

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

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※2020年11月時点の情報です。

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