【影山貴彦のTVコラム・がんばれ関西ローカル!】 「ロザンの道案内しよッ!」 二人の信頼関係が肝
関西ウォーカー
人気番組には必ず看板コーナーがある。関西を代表する番組といっても過言でない、「ちちんぷいぷい」(MBS)。番組の中でのお気に入りは、火曜日の「ロザンの道案内しよッ!」である。JR大阪駅界隈で道に迷っている、あるいは迷いかけている人たちにロザンの二人が声を掛け、目的地へと案内するコーナーだ。
相手が日本人、外国人に関わらず、菅がまず声を掛け仕切る。特に面白いのが海外からの旅行者を案内する場面だ。ブロークンな英語を巧みに?駆使する菅。通じるはずないやん!と予想するこちらの思いは時折いい意味で裏切られる。なぜか奇跡的に意思疎通してしまうのだから驚きだ。菅の物怖じしないコミュニケーションに触れるたび、外国語マスターの早道は、「度胸」なのだとつくづく思う。
仮に上手く伝わっていない場合でも、京大芸人の宇治原が、すぐ菅に手を差し伸べることはあまりない。助けても必要最小限。そこがいい。菅も全く困った様子なく、気が付けば、いつの間にか笑顔で乗り切っている。宇治原と菅の密な信頼関係があるからこそ、安心して見られるのだ。
「道案内しよッ!」に限らず、人気番組のコーナーに出演したいと願う人は多いだろう。そんな方にアドバイスをひとつ。「出たいオーラ」を前面に出さない方がいい。ひとさじのハニカミがあるとスタッフの好感を得やすいものだ。
影山貴彦(かげやまたかひこ)同志社女子大学 学芸学部情報メディア学科教授。元毎日放送プロデューサー(「MBSヤングタウン」など)。早稲田大学政経学部卒、関西学院大学大学院文学修士。上方漫才大賞審査員、GAORA番組審議委員、日本笑い学会理事。著書に「影山教授の教え子が泣きにくる。~涙が笑顔にかわる京都の女子大研究室」など
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