乃木坂46弓木奈於、舞台に初挑戦「自分だからできること、自分にしかできないことを見つけたい」

乃木坂46の4期生の弓木奈於が、2021年1月6日(水)から東京・銀座の「博品館劇場」で公演がスタートする舞台『ナナマルサンバツ THE QUIZ STAGE O』で、オリジナルキャラクターのヨシコを演じる。第1弾、第2弾と上演され、今回第3弾となる同舞台は、高校の競技クイズが題材になっており、本作が舞台初出演となる弓木奈於に作品について話を聞いた。個別のインタビューは初めてということで、少し緊張しながらも出演への前向きな気持ちを込めて答えてくれた。

――まずは、この舞台に出演が決まったときの気持ちを教えてください。

【弓木奈於】乃木坂46に入ってから初めての舞台になります。最初、マネージャーさんから電話で連絡をいただいたとき、悪いことをしたわけではないんですけど、怒られるのかなと思ったんです。なので、舞台への出演のお話だと聞いたときは、まさか過ぎてびっくりしました。

ベッドの前にいたんですけど、思わず、うれしさのあまり興奮してベッドの上に飛び乗ってしまいました。だけど、電話を切って冷静に考えると、だんだん不安になってきて、初めてのことですし、何から始めれば、どうしたらいいのか全くわからない状態ですので、いろいろ考えてしまいました。

――原作のマンガ、『ナナマル サンバツ』は読まれたのですか？

【弓木奈於】はい、読みました。いままであんまりマンガを読んでこなかったんですけど、ガッツリ読んでみてこんなにおもしろい作品があるんだと思いました。ストーリーがどんどん頭に入ってきて、頭のなかがいっぱいになってましたね(笑)。

――ヨシコは舞台だけのオリジナルキャラクターだと聞きました。

【弓木奈於】女優志望の設定だと聞いています。本読みもこれからなんですけど、ヨシコはしっかりとした性格で、元気いっぱいに演じようと思っています。

――弓木さんは、しっかりしていると思うヨシコと似ている点はありますか？

【弓木奈於】私の第一印象はしっかりしていると思われがちなんですけど、実は全然しっかりしてなくて、しゃべったらポンコツ具合がばれてしまいます。先日も、クイズを生配信でやらせていただいたんですが、まさかの最下位をとってしまいまして、こんなにもダメなんだと改めて感じました。

――第1弾、第2弾と先輩である鈴木絢音(乃木坂46)さんが深見真理を演じてきて今回共演するわけですが、演じる姿を見てどう思いましたか？

【弓木奈於】絢音さんはどの舞台で演じていても、役柄をしっかりと演じられていて、『ナナマル サンバツ』の舞台も、声の出し方も動き方も全然違ったので、すごいなと感じました。

――競技クイズの舞台ですから、ボタンの早押しも必要になると思いますがいかがですか？

【弓木奈於】瞬発力が本当にないんです。これまでクイズのボタンを押したこともないですし、がんばって早く押せるのかなとすごく不安ではあります。クイズも1000問覚えなければならないんですけど、勉強するのも久しぶりなのでがんばろうと思っています(笑)。

――アドリブのガチバトルが評判の舞台でもありますよね。

【弓木奈於】そうなんです。心配で心配で...。先日のクイズの生配信で最下位をとってしまっているので、舞台本番では1位を狙います(笑)。

――舞台にかける意気込みを教えていただけますか？

【弓木奈於】私は高校生のころもあまり元気な方ではなく、しんみりとしたタイプでしたが、この舞台では大きな声を出して飛び跳ねるような元気なキャラを演じるので、そんな私を見て欲しいです。

――確かにゆっくり静かにお話されますね。

【弓木奈於】お母さんはパワフルボイスですので、私も出ると思って大きな声を出したら一瞬でカラカラにかれてしまいました。この舞台では腹式呼吸を意識して、ノドからではなく、おなかから声を出すことも練習します。

――初めての舞台になりますが、台詞は覚えられそうですか？

【弓木奈於】はい。一度頭に入ると忘れないので大丈夫だとは思いますが、台詞合わせは妹に絶対に協力してもらいます！

――カンパニーの雰囲気はどうですか？

【弓木奈於】人見知りでためらってしまうタイプなんですけど、みなさんは本当にお優しい方たちばかりですので、自分から積極的にお話できるようにしたいと思っています。

――乃木坂46のメンバーとしてライブを行うときと比べると舞台はどんな感じになると思いますか？

【弓木奈於】いまは配信ライブになりますが、お客さまの前では研修生のときに一度ライブの経験があります。生だからこそ、お客さまの反応を見て私も考えて行動するという経験をさせていただきました。舞台もお客さまがいらっしゃることは同じなんですけど、空気感や世界観が違うと思っていて、とても楽しみです。

――白石麻衣さんが卒業されて、また新しい乃木坂46が始まると思いますが、どのように感じていますか？

【弓木奈於】(次の新曲でセンターを務める山下美月さんの「ファンの皆さまといっしょに乃木坂46を創っていく」という気持ちと同じです。いままではいただいたものに対して全力で答えるという気持ちでやってきたんですけど、乃木坂46として、みなさんが疲れたり辛いときに、自分から何かお伝えできればいいなと思っています。自分だからできること、自分にしかできないことを見つけて、はやく皆さまの力になれるようになりたいと思います。

――最後にメッセージをお願いします。

【弓木奈於】日ごろファンの方からいただいている感謝の気持ちを、この舞台で演じることでお返しできるようにがんばりたいと思います。生ならではのお客さまからの反応をみて、私もその反応を自分のエネルギーに変えて放出したいなと思っています。自分自身も初めてのことばかりですし、皆さまにも舞台で演じる初めての姿をお見せすることになると思うので一緒に楽しい時間を過ごせたらなと思います。

撮影･取材･文＝野木原晃一