じわじわ来てる!?ご当地婚姻届のトレンドをゼクシィに聞いてみた
東京ウォーカー(全国版)
大反響を呼んだ映画「聲の形」。1月、舞台のモデルとなった岐阜県大垣市が、アニメの登場人物などをあしらった婚姻届を作成し話題になった。
市の観光PRや移住・定住の促進につなげようと、人気アニメ映画とコラボしたオリジナルの婚姻届。こうしたご当地と結びついた婚姻届の先頭に立ってきたのが、ブライダル情報を発信する「ゼクシィ」が自治体とコラボした「まちキュンご当地婚姻届」だ。事業を担当するリクルートブライダル総研の今村壮志さんに、"ご当地婚姻届"のトレンドや裏側について聞いてみた。



まちキュンご当地婚姻届とは、各地域のシンボルや名所、お祭りなどをモチーフにデザインされたオリジナルの婚姻届のこと。たとえば、第一号のひとつである浦安市の婚姻届は、市の木であるイチョウと市花のツツジをモチーフにしている。島根県出雲市の婚姻届は、出雲神話の世界を表現したしめ縄がポイント。京都府は観光スポットの金閣寺や京都タワーのイラストがデザインされている。



さらに、通常の婚姻届と違い、手元に残せる「ふたりの記念用」が2枚目についており、写真を貼るスペースや、夫と妻が互いにメッセージを書き込む欄がある。婚姻届を、ただ役所に出して終わりではなく、記念として取っておけるのだ。インターネットで無料でダウンロードでき、簡単に手に入る。

かわいく、自分らしさを追求できることから、20代の利用が多いといい、SNSなどでシェアされるニーズもある。出身地のほか、2人で旅行した地やプロポーズした地のデザインを選ぶ人もおり、「思い出や育ったルーツと親和性が高いので、地域にこだわっています」と今村さんは話す。
2014年7月に日光市、静岡市、浦安市からスタートし、開始年度のコラボ数は19自治体だったこの婚姻届。今年1月現在で40自治体42種類に増え、人気はとどまらない。2月には洲本市、栃木市、常陸大宮市の3バージョンが新たに登場した。



もともと、ピンク色の婚姻届や破れない婚姻届、香りつきの婚姻届といったカップルの絆を強めるアイデア婚姻届を、次々と生み出してきたゼクシィ。以前は入籍日と挙式日が同じか近い日にちだったが、今は入籍の方が早く挙式は後というパターンが定着している。そんな中、入籍も事務的な作業ではなく、2人の思い出として取っておいてほしいという願いから発案された。
「自治体にとっても、ご当地婚姻届によって交流人口が増えるメリットがあり、もっと言うと移住のニーズも大きい」と今村さん。提出窓口に記念撮影用の台やパネルを置いている所や、受領スタンプを押してくれる所、特産物のプレゼントがある所など、工夫を凝らした特典を用意している自治体もある。お茶のまち静岡では急須とお茶をプレゼント。伊勢市では、夫婦円満のご利益があると言われている夫婦岩周辺の観光施設の入場券がもらえるという具合だ。

今後も、地域を盛り上げることを主軸に、ご当地婚姻届を続けていくという。今村さんは「入籍は2人にとっても人生にとっても重要な瞬間。2人の共通の出身地で提出したり、写真を考えたりもいいですし、絆をより深めて楽しんでいただければと思います」と締めくくった。
ご当地婚姻届で、一生に一度の入籍の瞬間を、もっとハッピーな思い出にしよう。【ウォーカープラス編集部/セキノユリカ】
セキノユリカ
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