-真天地開闢集団ジグザグ-の「ジグザグ愛」が炸裂!貴重トーク満載の「タワレコトークLIVE」
関西ウォーカー
CDや映像、書籍、グッズなど音楽関連の商品を多数取りそろえ、全国に80店舗以上を展開するタワーレコード。数々のアーティストとコラボした企画が毎回話題となっている。2021年、新たな企画「タワレコトークLIVE」が1月9日にスタート。タワーレコード渋谷店「CUTUP STUDIO」から不定期で配信される番組で、コンセプトは「My Music Archive」。出演アーティストへのインタビューを通して、音楽活動についてはもちろん、カルチャーや価値観など人物像そのものを浮き彫りにし、作品の核心へと迫る番組だ。
※以下、番組内容のネタバレを含みますので、ご注意ください。

第1回目のアーティストが、なんと私、編集部・重藤が1年くらい前にファンとなったヴィジュアル系バンド「-真天地開闢集団-ジグザグ」(しんてんちかいびゃくしゅうだんじぐざぐ)(以下ジグザグ)。これは見逃すわけにはいかない!さっそく番組の視聴チケット(1配信1100円・税込)を購入してみた。
高い音楽性とユニークなキャラで人気に拍車
2016年1月に関西を中心に本格始動をした「ジグザグ」。メンバーはボーカル・ギターの命(みこと)、ベースの龍矢(りゅうや)、ドラムの影丸(かげまる)の3人。“愚かな者に救いの手を―”という独特な世界観と高い音楽性を兼ね備え、楽曲によって雰囲気が変わるその振れ幅に、魅せられる人が続出している。
ボーカルの命が作詞・作曲・編曲をはじめ、ジャケットデザイン、MVやメイキング映像も手掛けていて、底知れない才能に圧倒されるファンも多く、私もその一人。

音楽はJ-POPばかり聴いている私にとって、ヴィジュアル系というジャンルは未知の世界だった。しかし、2020年に「帰りたいけど帰れない」(2018年7月リリース)に出会い、命様の声に聴き惚れ、耳に残る歌詞やメロディー、印象的なMVに惹かれ、またテレビ出演時の彼らのユニークな一面に親近感もわき、一気にファンとなった。

東京へも活動の幅を広げ、2019年6月には1stアルバム「慈愚挫愚 壱 ~大殺界~」をリリースし、初の全国禊を実施(「ジグザグ」においてのライブは“禊”(みそぎ)といい、禊に参加するファンを“参拝者”と呼ぶ)。2020年11月に5曲入り音源集「ハキュナマタタ」と、MV8曲と貴重なオフショットを収めた映像集「慈愚挫愚 MV集 -壱-」をリリースした。

個人的には「帰りたいけど帰れない」はもちろん、MVの“乱れひっかき!!”がかわいい爽快感あふれる「拙者忍者、猫忍者。~木天蓼三毛蔵と町娘おりん~」や、思わず振り付けを真似したくなる「きちゅねのよめいり」、命様のいろんな声が聴ける「狙い投げ」が好きで、毎日のようにYouTubeチャンネルや購入したCDで聴いている。美声の命様だけでなく、激しくも楽しそうにベースを弾く龍矢さんや、群を抜くドラム技術でジグザグの曲を支える影丸さんの3人が作り上げるハイレベルな作品に、ただただ感心するばかりだ。


2020年の末には、タワーレコードの一部店舗で「ジグザグ」の展示設置やグッズ販売もあり、売り切れるグッズもあるほどで、その人気ぶりが伺える。


タワーレコードのバイヤーがアーティストをピックアップし、全店で大プッシュしていく名物企画『タワレコメン』の2020アーティスト・オブ・ザ・イヤーも獲得し、快進撃を続けている。
いよいよ番組がスタート!
配信日の1月9日、ファン歴1年のなかで集めた「ジグザグ」関連のものを引っ張り出して、準備万端。

番組の視聴方法は、専用のWebページから視聴チケットを購入のうえ、配信期間中にteket(テケト)アカウントでログインするだけ。

20:00、予定通り番組がスタート。始めに番組の趣旨などが説明され、いよいよ「ジグザグ」の3人が登場。新型コロナウイルス感染症の影響で禊ができない今、3人と同じ時間を過ごせるということに、テンションが上がる。
声帯と感情を失いしゃべることができない(設定の)影丸さんは、今回も始めはちゃんとだんまり。いつも通り命様に儀式(今回は手を振りながら「おいおい!」と言うものだった)をしてもらうと一転、かなりのおしゃべりに。ファンにとってはおなじみの光景だ。
司会であるミュージシャンのディープロングインタビュー集「ROCK AND READ」の編集長・吉田さんが、3人に次々と質問を投げかけていく。それに躊躇することなく、なんでも答える3人。

メンバーの音楽活動のきっかけやハマっている曲、命様のプレイリストや曲作り、メンバーの脱退・加入、MVの撮影時や全国禊でのエピソードなど音楽に関することはもちろん、バイトをしていた話やバンド名の漢字が難しすぎて書けない話など、貴重な話も盛りだくさんだった。
ふと、司会の吉田さんが挙動不審な命様に声をかけると、目の下まで髪の毛で覆われている命様は、トークが始まってからそれまで、別の方向に吉田さんがいると勘違いして話していたという。これには思わず私も大爆笑してしまった。命様は目ではなく、心の目で見聞きするので、多少の誤差は仕方がない。
テンションの高い影丸さんに命様と龍矢さんがツッコむこともしばしば。影丸さんからの「命様の仮の姿ってめちゃめちゃ…」という言葉に、素顔を明かしていない命様はすかさず「スレスレのとこいくなぁ」とツッコむ、生配信ならではの攻めるトークも。

特によかったのは、メンバー同士で第一印象や、いいところ&なおしてほしいところなどを話すシーン。『なおしてほしいところは』という質問には、3人ともが「なおしてほしいところはないけど、あえていうなら…」という前置きを入れ、『いいところは』という質問に対しては次々と言葉が出てくるところに、メンバーの仲の良さがうかがえてほっこり。命様の「一番大事なのは参拝者(ファン)」や、龍矢さんの「死ぬまでジグザグでいたい」という、ジグザグ愛あふれるコメントにもグッときた。
番組の後半には、Twitterで募集していた質問もいくつかピックアップされ、ファンのリアルな声がメンバーに届く絶好の機会となった。
音楽のルーツをたどることで、メンバーの学生の頃の話や家族についても聞くことができ、ファンにとっては「こんなことまでしゃべってくれるん!?」というシーンも多かった。
今回、2時間という長尺だったが、通信状況もよく、音も映像もなんの支障もなく視聴することができた。1月9日配信の「ジグザグ」出演の回は、1月17日(日)23:59までアーカイヴで視聴可能。今後の出演アーティストや配信日は未定だが、これだけの濃い内容であれば、ぜひ違うアーティストの回もチェックしたい!
取材・文=重藤歩美(関西ウォーカー編集部)
この記事の画像一覧(全12枚)
キーワード
テーマWalker
テーマ別特集をチェック
季節特集
季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介
全国約900件の花火大会を掲載。2025年の開催日、中止・延期情報や人気ランキングなどをお届け!
ゴールデンウィーク期間中に開催する全国のイベントを大紹介!エリアや日付、カテゴリ別で探せる!
おでかけ特集
今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け
キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介