86歳の「おばあ」がカニを爆食い!「とくダネ!」出演を祝うおにぎりも登場
関西ウォーカー
目や口がついた“顔おにぎり”に、具材を貼り付けただけの“貼り付けおにぎり”といった個性的なおにぎりと、「揚げずにからあげ」を使って作った“揚げてしまったからあげ”。今、86歳の“おばあ”が作るユニークな料理「おばあめし」がSNSで話題になっている。
その魅力や、SNSでは明かされてないおばあのおもしろエピソードをお届けすべく、2021年1月からウォーカープラスで連載をスタートした。

今回は、2021年1月の「おばあめし」を孫の大迫知信さんに振り返ってもらう。年明けムードのなかで突如現れた意外なメニューから、おばあが初めて見せた素顔、ちょっとおめでたいおにぎりなど盛りだくさんの内容に!一体どんなエピソードが飛び出すのか?
おばあ流の「気分を上げる方法」が発覚!
――昨年に引き続き、1月も個性派おにぎりがズラリと並ぶと思ったのですが、SNSを見ているとシンプルなものも多かった印象です。
「自宅で過ごす時間が多くて、気分的に疲れてしまっている感じがありますね。具材で顔を作るのが少し億劫になっているのかもしれません。どちらかといえば、味で勝負するおにぎりが増えましたね」
――そうだったのですか。では、コロナの影響もあっておばあはおでかけなども控えていたのですか?
「そうですね。必要な買い物ぐらいでしょうか。あとは感染対策を徹底しながら、ごくたまに女子会をしていた程度ですから、気が滅入る気持ちはわかります。その一方で、外出しない日もオシャレをすることが増えた気がします」

――家でもオシャレをしているなんて、素敵!
「おばあ流の気分の上げ方なんでしょうね。状況が少し落ち着けばゆるやかに外出できると思うので、気が変わってまた予想を超えるおにぎりが出てくるかもしれません」
――今でも十分、個性的なのですが…(笑)。反動でどんなおにぎりが登場するのか楽しみでなりません。
シンプルなものでも愛情たっぷり。でもちょっと入れすぎ!?
大迫さんは毎日お昼ご飯として、おばあが握ったおにぎりを食べている。新しい年を迎えた1月、おばあはどんなおにぎりを作っていたのか。印象的だったものを5つ選んでもらった。
「シンプルなものが多かったとはいえ、随所には手間暇をかけたおにぎりもたくさんありました。まずは、つぼ漬を大胆に使ったおにぎりでしょうか。つぼ漬を入れすぎて、おばあの小さい手でまとめるのが大変そうに見えました」





――ただでさえ大きなおにぎりですもんね。きれいにまとめるポイントがありそう。
「毎日作っていると、手が勝手に覚えてくれるのでしょうね。ちなみに、新年1発目は昆布おにぎりでした。定番の昆布おにぎりだと思っていたのですが…。思えば、昆布ってお正月のおせち料理の定番でもありますよね?」

――おばあはしっかり季節柄を考えておにぎりを作っていたのですね。抜かりない!
「季節感という意味では、お正月は何かと食べ過ぎる時期でもあるので、健康的なメニューも作ってくれました。それが、ミブナのおにぎりです」

――ミブナは体によさそう!
「なかにもぎっしりとミブナが入っていて、食べても食べてもずっとミブナでした。もちろん、味はいつも通りおいしかったですよ!」
――SNSを見ている限り、1月の中盤になってくるとおばあの真骨頂である独創的なおにぎりが増えてきた印象です。
「そうですね。特にびっくりしたのが、千枚漬けの混ぜおにぎりでしょうか。以前、千枚漬けをおにぎりの表面に貼りつけてくれたことがあります。今回はそれをあえて混ぜ込むという、意表を突いてきたおにぎりです」

――確かに、従来なら絶対にピターッと貼り付けているでしょうね。冒険し続けるところがさすがです!
「ちょっとずつおばあらしさが出てきたところで、僕の好きな“顔おにぎり”を作ってくれました!」

――2021年最初の“顔おにぎり”!今回、顔のパーツに使った具材はなんですか?
「醤油で甘辛く煮込んだちくわです。だからなのか、本来ちくわの白い部分も茶色っぽくなっていてリアルさが増していました」
――おばあ自身も、リアリティのある表情を作ろうと意識していたりして(笑)。
「最近は気のせいかもしれませんが、『僕の顔に似てきている?』と思いながら食べています(笑)」
――もし大迫さんの顔に寄っていってるのであれば、食べる人のことをしっかり考えて作った証拠ですね!
「はよ来い!」とおばあからの電話。その理由とは?
続いて、毎晩おばあ宅で食べるという夜ご飯について振り返り。なかでも印象に残ったのは、食事前にかかってきた、おばあからの1本の電話で始まる夜のエピソードだったとか。
「お正月の三が日を過ぎた頃におばあから電話がかかってきて、『はよ来い!』っていう叫ぶような声だけが響いて電話が切れたんです。高齢なので何かあったんじゃないかと気になって、急いでおばあの家に行ってみると…」

――何があったんですか!?
「立派なカニがあったんです!おばあの知人がわざわざカニを送ってくれたのですが、おばあの表情を見る限り、あんまりうれしそうには見えなくて…」
――好きじゃないんでしょうか?
「過去の記憶を辿っても、好きだったか検討がつかなくて。とりあえず手早く食べやすいように、僕がカニの足や甲羅を割って差し出してみたんです」

――優しい!おばあも助かったでしょうね。
「はい、もう夢中で(笑)。足から胴体、カニ味噌もためらうことなく無心で食べていました。我が祖母ながらに見事な食べっぷりでした」
――ということは、最初の電話で「はよ来い!」と叫んだのは、「早く食べたいから」という意味だったのですね。
「そうだと思います。食べ終わったおばあは満足したのか、すぐにスヤスヤと眠ってしまいました(笑)」

全国放送のテレビ出演で思わず本音がポロリ
1月には、なんと人気ニュース番組「とくダネ!」におばあと大迫さんが出演。この時ばかりは、あまり感情を見せないおばあも思わず本音を吐露したんだとか。
――「とくダネ!」出演おめでとうございます!おばあの様子はいかがでしたか?
「今回はコロナ禍ということもあって、僕が撮影した映像を制作スタッフの方に送って放送してもらいました。だからいつもよりおばあも緊張していなかったと思います。ただ、人気番組ということで少し気疲れしたようです」
――周囲の方から声をかけられたりして疲れていたのでしょうか?
「そうです。放送が終わった後に商店街に買い物へ行くと、『番組、観たよ!』っていろんな人から声をかけられたみたいです。『声をかけられてうれしい?』と聞くと、『まぁ、そうやな』って。ささやかですが、初めてテレビ出演に対しての本音が出たんです。これはうれしかったですね!」
――おばあのうれしさは、料理でも表現されていたのですか?
「はい。放送翌日のおにぎりは、なんと赤飯おにぎりでした」

――おばあの喜びが伝わってくるようですね!
「その一方で、疲れが出たのか夜ご飯が不思議なメニューになりました。パッと見は鶏肉や野菜がたっぷり入った蕎麦なんですが…ひと口、出汁を飲んで気付いたんです。『これは蕎麦の出汁じゃない!』と」

――その出汁は何だったのですか?
「おそらく、カツオの風味と旨味がきいた味噌汁でした。味噌汁蕎麦だったんです」
――疲れている分、時短料理というか、あり合わせの食材や料理を組み合わせて作ったということでしょうか。
「そうかもしれません。蕎麦と春菊、カツオや味噌など、風味が強いものがうまくマッチしていて、今までにないおいしさに出合いました。おばあの料理は、こういった奇跡に何度も遭遇するんですよ」
――おばあの喜びの声が聞けたり、新しい料理に出合えたり、まさに奇跡の夜でしたね!
「まったくそう思います。1月からこれだけ楽しいことがたくさんあったので、2021年はどんな1年になるのか楽しみです!」
来月は節分にバレンタインと、イベント盛りだくさんな2月の「おばあめし」を配信予定。どんなユニークな料理が登場するのか?乞うご期待!
取材・文=橋本未来
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