【前編】いち民間企業が立ち上がる、話題のロボットヒーロー物語「ブルバスター」。舞台はなんと、北九州市!?

2021年3月17日 09:00更新

東京ウォーカー(全国版)

Twitterで
シェア
Facebookで
シェア
“経済的に正しい”視点で描かれるロボットヒーロー物語「ブルバスター」


NHKで人気を博した歴史エンターテイメント番組「タイムスクープハンター」の脚本・監督で知られる映像監督・中尾浩之さんと、日清食品カップヌードル「HUNGRY DAYS」テレビCM シリーズのキャラクターデザインを手掛ける漫画家 窪之内英策さんのタッグから生まれたオリジナルプロジェクト「ブルバスター」。
アニメや実写での映像化を目指し展開しており、ノベライズはすでに進行中。2018年12月に第一巻、2019年9月に第二巻を発行し、現在は第三巻が発刊準備中だ。

ロボットヒーローものなのに経費や残業代削減!?現実社会とリンクする「ブルバスター」独自の世界観がおもしろい!

2021年3月現在、小説は第一巻、第二巻が発売中

第二巻では、巨獣出現のメカニズムが解明される!?


ストーリーは、海沿いの工業都市、および沖合にポツンと浮かぶ龍眼島が舞台。龍眼島に突如として発生した火山性有毒ガス、さらにその有毒ガスにより避難を余儀なくされ、人がいなくなった島に現れた正体不明の“巨獣”。なぜ巨獣が生まれたのか、その謎を解き明かしながら、巨獣退治に立ち上がったのは、社員数わずか6名の民間企業「波止工業」。零細企業ゆえ、ミサイル一発撃つのにもコストとせめぎ合い、パイロットの労働時間や残業代といった懸念も常につきまとう。さらに、ロボットの修理や設備投資のための資金繰りも日常茶飯事。そんな、現実世界なら確実にありえる問題に直面しながら主人公たちが奔走する、“経済的に正しい”視点で描かれるロボットヒーロー物語だ。

公式サイトは こちら

「波止工業」の社員。6名それぞれの立場上、繰り広げられる主張や人間味も物語のポイントだ


北九州市が持つノスタルジックな雰囲気が「ブルバスター」をよりリアルな物語に!

「本当にリアルなロボットヒーローとは?」という中尾さんの疑問から始まったプロジェクトだけに、ミサイル代は1発いくら、パイロットスーツのクリーニング代が1着いくら、ロボットを駆動するための充電が1回いくらなど、設定がいわゆるロボットヒーローものとは違い、それが逆にリアルでおもしろい。

そんな、今までなかったロボットヒーロー物語「ブルバスター」だが、実は街のモデルとなっているのは北九州市。
「民間企業が正体不明の巨獣と戦う物語ということもあり、工業都市をモデルにすることは当初からイメージしていました。私は東京出身・在住なので、川崎か大田区といった街をモデルにしようと考えていたのですが、とある縁から、『そういったストーリーなら北九州市を一度見てみては?』と進言されました。そこで初めて北九州市を訪れたのですが、ひと目見て、『ブルバスター』の舞台は北九州市しかない!と思いましたね」と中尾さん。

「JR小倉駅周辺は都会。一方で海が近く、工場地帯もある北九州市は『ブルバスター』の世界観そのものだった」と中尾さん


北九州市は“製鉄の街”として日本の高度経済成長期を支えた場所。今も湾岸エリアの巨大プラントが存在感を放ち、小さな町工場も数多く存在している。さらに北九州市には『ブルバスター』のストーリーで重要な役割を果たす龍眼島を彷彿とさせる、小倉北区の藍島がある。小倉港から市営渡船で片道およそ35分の距離にあり、昨今全国的に注目を集めているブランド魚「藍の鰆」に代表される漁業が盛んな島だ。中尾さんは「民間企業が巨獣と戦うのであれば、ストーリー上、市街地でドンパチというわけにはいかない。島をバトルフィールドにするのは想定していたので、藍島はまさにイメージにピッタリでした。なにより、北九州市が持つ高度経済成長期を思わせるノスタルジックな街の雰囲気に引かれました」と話す。

ベイエリアに工場が建ち並ぶ北九州市。「ブルバスター」の主人公たちが働く会社も湾岸地帯にある


実際、「ブルバスター」の小説を読んでみれば、トラックが走る湾岸沿いの道路、仕事終わりに訪れる居酒屋、主人公たちが暮らす古アパート、マンションなど、北九州市の日常の風景を思わせるシーンが描かれていることを感じ取れるはずだ。

そんな縁でつながった北九州市と「ブルバスター」。年に一度の祭典、北九州ポップカルチャーフェスティバル2018では、波止工業の社員にして、ロボットのパイロットでもある二階堂アル美という登場人物がフェスのイメージキャラクターに選ばれ、「ブルバスター」のPRブースも出展。さらに2019年3月には、「波止工業 小倉駅前出張所」をJR小倉駅北側にあるコワーキングスペースのCOMPASS小倉内に本当に開設するなど、ますますつながりを深めているところだ。

北九州ポップカルチャーフェスティバル2018ではイメージキャラクターにも選ばれた、二階堂アル美


後編の記事では、中尾さんが北九州市で感じた街のおもしろさ、「ブルバスター」の世界観を表現する上でインスパイアされた部分など、“映像監督・中尾的視点”で見た、リアルな北九州市の魅力をお届け!

この記事の画像一覧(全13枚)

キーワード

テーマWalker

テーマ別特集をチェック

ページ上部へ戻る