初めて訪れる人は必見!絶対にハズさない島根の観光スポット5選

東京ウォーカー(全国版)

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出雲神話に世界遺産、日本海に中国山地…と、見どころは数えきれないほどある島根県。その魅力は、実際に足を運んでみると実感するものばかり。観光だけでは飽き足らず、近頃では移住を検討する人も増えているよう。今回は「初めての島根県」を満足いくものにするために、絶対に訪れておきたい必見スポットをピックアップしてお届けする。訪れたら、きっと必ず誰かに紹介したくなる、もっと島根が知りたくなること間違いなし!

500年前へタイムトラベル!アジア初の産業遺産「石見銀山」

島根県の中央、大田市にある「石見銀山」は、2007年にアジアで初めて世界遺産に登録された鉱山遺跡。産業と自然の調和が見どころで、石見銀山遺跡とその周辺の文化遺産を、じっくりと時間をかけて見学したい。まるごと世界遺産を楽しむなら、はじめに「石見銀山世界遺産センター」を訪れよう。

音声ガイダンスでわかりやすく解説。使われていた道具を手に取ることもできる

【写真】銀採掘から製錬・住居が一体となった当時のジオラマも

「石見銀山世界遺産センター」では、1527年に発見された石見銀山が世界史に刻まれるまでの歴史や、すべて手作業で行われた採掘から銀の製錬といった鉱山の技術などを、ジオラマや人形を使ってわかりやすく紹介している。このセンターで銀山の構造を現す模型を見てから実物を見ると、この世界遺産の規模の大きさを実感するはずだ。

石見銀山で常時見学できる坑道「龍源寺間歩」の入口

石見銀山遺産の面積は529.17ヘクタールで、東京ドーム約110個分。その中を巡るのが「間歩(まぶ)」といわれる銀鉱石を採掘するための坑道で、大小1000近くもあることからもその広さがうかがえる。なかでも、常時見学できる「龍源寺間歩(りゅうげんじまぶ)」は必見。高さ1.6~2メートル、幅0.9~1.5メートル、長さ600メートルも続く坑道で、約157メートルの地点までが公開されている。

「龍源寺間歩」の壁面には当時ノミで掘り進んだ跡がそのまま残っている

手作業で掘り進められた長く暗い坑道はひんやり冷たい。壁面の採掘跡は、想像を絶する時間と労力が作り上げてきた壮大な歴史を物語っている。龍源寺間歩までは、環境保護の観点から車の乗り入れができない。鉱山入口へは傾斜を約40~45分ほど登るため、体力に自信がある人以外は、電動自転車のレンタルがおすすめだ。

建物と生活感が入り混じる「大森の町並み」地区

間歩見学のあとは、世界遺産の一部である大森町を散策しよう。龍源寺間歩につながる大森の町並みは、江戸時代にタイムスリップしたような懐かしい景色と現在の生活が調和している。

郵便局も町の雰囲気に溶け込んでいる

ほかにも「羅漢寺 五百羅漢(らかんじ ごひゃくらかん)」「熊谷家住宅」「城上(きがみ)神社」など、産業遺跡に構成される見どころがたくさん。「石見銀山遺跡とその文化的景観」のすべてが世界遺産と認められた理由を感じながら散策できる。「石見銀山世界遺産センター」で見た当時の景観と見比べながら、今の姿を眺めるのもおもしろいはずだ。

<■石見銀山世界遺産センター/住所:島根県大田市大森町イ1597-3/電話:0854-89-0183/時間:8:30~17:30、展示室観覧時間9:00~17:00(最終受付16:30)※3~11月は30分延長/休み:毎月最終火曜、年末年始/料金:有料展示室観覧料 大人310円、小中学生150円、外国人200円 ※団体割引あり/駐車場:400台(無料)/交通:車=出雲縁結び空港より約70分、電車=JR大田市駅より石見交通路線バスで世界遺産センター下車、徒歩すぐ>

<■龍源寺間歩/住所:島根県大田市大森町ニ183/電話:0854-89-0347(管理棟)/時間:3月1日~11月30日9:00~17:00、12月1日~2月28日9:00~16:00(最終入場:閉館時間の10分前)/休み:1月1日/料金:大人(高校生以上)410円、小中学生210円 ※団体(20人以上)割引あり/駐車場:400台(無料・世界遺産センター駐車場を利用)/交通:電車=JR大田市駅から石見交通バス(約30分)で大森下車、徒歩40分>

青い空×断崖絶壁×白亜の灯台が絵になる!「出雲日御碕灯台」

海を見守るその姿はどこか優しい雰囲気を感じる

出雲大社から車で約15分、日本海を左手に山を登ると、島根半島の最西端にそびえ立つ白亜の灯台が姿を表す。「出雲日御碕灯台(いずもひのみさきとうだい)」は、地面から塔の先端まで43.65メートル、海面からは63.3メートルと日本一の高さを誇る。1903年に設置されたこの灯台、世界の歴史的灯台百選や国の登録有形文化財にも指定されており、いまなお現役だ。

灯台の中には、ここから入ることができる

白い外壁は石材、内壁はレンガと特殊な二重構造で、その内部には展望台へと繋がるらせん階段がある。展望台からは、眼下に日本海、はるか北方に隠岐諸島、南を向けば中国地方の山々と360度に広がる景色を楽しめる。晴れた日は特に青空と白のコントラストが映え、夕陽に浮かぶシルエットも美しい。

真下から見る灯台の高さに圧倒…

ゴツゴツした岩肌は転ぶと痛いので、十分注意して歩こう

対岸の先端にある夕陽スポットからは、灯台の全体がよく見える。切り立った崖に日本海の荒波が打ち寄せる姿がワイルドだ。足元に気を付けながら、恐るおそる崖の上から下を見ると、吸い込まれそうなほどきれいな青い海に怖さも忘れて見入ってしまった。海風に侵食された岩肌は、まるで恐竜の背中のよう。

見つめる先にはこの何倍も海が広がっている

何も遮る物のないこの場所からの眺めは素晴らしく、小さな悩み事など吹き飛んでしまうほど。写真では伝えきれないこの景色をぜひ体感してほしい。

<住所:島根県出雲市大社町日御碕1478/電話:0853-54-5341/時間:9:00~16:30、土・日曜・祝日9:00~17:00(10~2月は~16:30)/休み:12/30・31/料金:参加寄付金大人(中学生以上)300円、小学生以下無料※灯台資料展示室は入場無料/交通アクセス:車=出雲縁結び空港より約50分、電車=JR出雲市駅より一畑バス(約60分)で日御碕灯台下車、徒歩5分>

日本庭園ランキング18年連続1位!究極の庭が世界から賞賛される「足立美術館」

島根県の東端、鳥取県との県境に位置する安来(やすぎ)市に、日本一美しいと言われる日本庭園をもち、出雲大社に引けを取らないほど多くの観光客が訪れる美術館がある。松江市の中心街からは車で40分ほど。

霧立つ雲が幻想的な雨の枯山水庭

アメリカの日本庭園専門誌で毎年発表される日本庭園ランキングで、約1000箇所の候補地の中から18年間連続日本一に選ばれている、それが「足立美術館」だ。創設者・足立全康の信念“庭園もまた一幅の絵画である”――その言葉に込められたこだわりが受け継がれ、広大な庭園の細部にまで維持管理が行き届いている点が、長きにわたり高く評価され続けている理由。

手前に見える赤松などの樹木がバランスよく配置された苔庭。奥行きのある庭園はここから始まる

フランスの旅行ガイドブック『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』では「三つ星」として掲載

入口を入って美術館の建物を囲うように、5万坪に及ぶ多様な庭園が広がっている。「枯山水庭(かれさんすいてい)」や「苔庭」「池庭」などに分かれていて、特に背後にそびえる山や木々を“借景”として取り込む手法が使われている点は、見事としか言いようがない。植栽や石が巧みに配置された庭園と自然との融合が素晴らしく、ダイナミックかつ繊細さが感じられ、そのスケールが写真ではとても紹介しきれないのが残念なほどだ。

写真なのか?と疑いたくなるほど、整った庭園。まるで絵画のような「生の額絵」

落ち葉ひとつない庭は、本物の庭なのか、写真なのか判断がつかなくなるほどに整っている。さらに、館内の窓枠を額縁に見立てた「生の額絵」は、正面に立つと“一枚の絵”が完成する。四季、時刻、天候はもちろん、自分の立つ位置によっても変化する絵画…。時を忘れてしまうほどに見入ってしまう。

しとしとと降る雨に潤う石。雲で霞む借景の右奥には、庭園の景観の一つとして作られた「亀鶴の滝」も

美しいのは、晴れた日だけではない。雲がかった借景は幻想的で、雨の日は苔が立ち、完璧に配置された石は黒く艶やかで、庭園にしっとりとした趣を与える。冬の雪化粧をまとった庭園も異なる表情を見せてくれる。いつ訪れても楽しめるのだ。

横山大観の作品のなかで最も絢爛豪華(けんらんごうか)な「紅葉」は、毎年秋に鑑賞できる

庭園を堪能したあとは、日本画の展示室へ進もう。日本庭園に並んで高い評価を受けているのが日本画のコレクション。横山大観をはじめとする近代から現代の巨匠らの日本画は、日本人特有の情緒を呼び起こし、ゆっくり鑑賞するほどに静かに心を癒してくれる。2020年4月には「魯山人館」が開館し、陶芸や書画など北大路魯山人の多才さを感じる約120点もの名品も抑えておきたい。

2020年に開館50周年を迎えた足立美術館。創設者の意思を受け継いで、変わらない物を大切にしながらも進化を続けている。自由な感性で見て回ってもよし、パンフレットを公式サイトからダウンロードし予習をしてから巡っても新たな発見があるだろう。

<住所:島根県安来市古川町320/電話:0854-28-7111/時間:4~9月9:00~17:30、10~3月9:00~17:00/休み:年中無休、新館のみ年に数回休館日あり/料金:大人2300円、大学生1800円、高校生1000円、小・中学生500円、土曜は小中高生無料(要学生証提示)。2年間パスポート大人6000円/駐車場:400台(無料)/交通アクセス:車=出雲縁結び空港より約50分、電車=JR安来駅から無料シャトルバスで約20分>

雄大な夕日スポット!宍道湖の中に浮かぶ島「嫁ヶ島」

天気のいい日は、夕日が湖面に映り込んで眩しくきらめく様子が見られる

島根県の北東部、松江市と出雲市にまたがる宍道湖(しんじこ)は、約1万年前に火山活動で作られたと言われ、周囲は約47キロと日本で7番目に大きな湖だ。日本夕陽百選にも選ばれている。

宍道湖は“汽水湖(塩分がある湖)”で、シジミや白魚の名産地としても有名だ

宍道湖にポツンと浮かぶ小さな島が「嫁ヶ島」。全長約110メートル、幅約30メートル、周囲約240メートルの偏平の形をしており、2020年には松江市内で初となる国の登録記念物にも登録された。

美しくもどこか切なさを帯びた茜色のグラデーションに、シルエットが美しい

嫁ヶ島の西側には、弁天さまを祀る竹生島(ちくぶじま)神社のほこらがあり、日中は東側にある白い鳥居と松の木が湖上に映える。嫁ヶ島は、出雲風土記には蚊島(かしま)と記されていたが、悲しい若妻の物語が言い伝わり、いつしか“嫁ヶ島”と呼ばれるようになったとか。

「とるぱ」の夕日スポット。広い階段でゆっくり過ごせる

宍道湖では出雲大社の方角に夕陽が沈む。嫁ヶ島のシルエットと共に夕日を堪能するなら「とるぱ」がおすすめだ。「とるぱ」とは、「(景色を)撮る」+「パーキング」の略で、優れた景観+駐車場が整っている場所として全国にあるが、宍道湖の「とるぱ」は国道9号線沿いに設けられている。広い階段状に整備されて、宍道湖と嫁ヶ島を眺められる絶好の場所。湖面近くまで降りていくこともできる。

「とるぱ」の出入口。奥にはエレベーターも完備

駐車場は反対車線側にあるが、エレベーター付きの地下通路があるので安心して移動できる。夕刻にはカメラを持った人やカップル、静かに一人夕陽を楽しむ人で賑わいを見せる。

辺りが暗くなると夜の街に灯りがともり、また違った景色が望める

「とるぱ」からの眺めは、嫁ヶ島のシルエットが夕陽に映え、凪の日は鏡のように空を写す。日没前の茜色の空も美しいが、夕陽が沈んだあと、薄明かりの時間帯の哀愁を帯びた景色もまた素敵だ。一日の終わりを夕陽と共に過ごしてみては?

<■宍道湖夕日スポット「とるぱ」/住所:島根県松江市袖師町5/電話:0852-27-5843(松江観光協会)/時間:終日開放/料金:入場無料/駐車場:21台(無料)ほか/交通アクセス:車=出雲縁結び空港より約30分、電車=JR松江駅よりレイクラインバス(約10分)で夕日公園前、または嫁が島夕日公園下車すぐ>

まるでアート作品!鉄道ファン殺到の「幻の広浜鉄道」

島根県の西部、石見地方の中心である浜田市には、山間の自然の中に、突然、巨大な柱が現れる。これは、「幻の広浜鉄道(こうひんてつどう)」といわれる今福線の橋脚だ。

人々の希望を背負っていた柱が、自然の中でその存在を静かに訴えかけているよう

1887年頃から望まれた、広島県と浜田市を結び、山陰山陽を繋ぐ連絡鉄道となる広浜鉄道の開通。その一部として着工した今福線。1933年に山陰本線下府駅から石見今福駅まで約15キロが作られたが、完成間際、戦争によって建設中断。戦後、また別に山陰本線浜田駅を始発とする今福新線として約12キロの工事が再開されるも、今度は国の改革の中で2度目の中断に追い込まれる。その後再開されることはなかった、という悲しい歴史をもつ。

紅葉に染まるトンネルを抜けたら、当時へタイムスリップできそう!?

時代に翻弄された路線は新たな価値を生んでいる

浜田市内には、線路の跡に沿ってその名残がいくつもあり、なかでも山間の景観に溶け込んだ鉄道のコンクリートアーチの一群は、悲しい歴史を伝える遺産として、2008年度選奨土木遺産に登録された。造形の美しさから、現在では歴史の名残を見学するツアーも盛んに行われ、鉄道ファンにも人気を得ている。

コンクリートの巨大な橋脚が作る景色。鉄道の音が聞こえてきそう

線路がないと不自然だった橋脚を黒苔が覆い、自然に溶け込んでゆく姿は一見の価値あり。それはまるで、巨大なアート作品のようで、何かを語りかけてくる。歴史に翻弄された造形美を感じてみよう。

<住所:島根県浜田市下府町、上府町、佐野町、金城町など/電話:0855-25-9531(浜田市観光交流課)/交通アクセス:車=出雲縁結び空港より約2時間>

取材・文・撮影=高橋裕美子、水島彩恵

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