ヤマト運輸が64年ぶりにロゴマークを変更!その理由に迫る

2021年4月1日 07:00更新

関西ウォーカー

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2021年3月1日、宅配便大手のヤマト運輸などを傘下に持つヤマトホールディングスが「クロネコマーク」のデザインを変更すると発表した。クロネコマークのデザイン変更は、1957年の制定以来初のことで、ニュース発表時、SNS上ではおなじみのロゴがなくなることに惜しむ声も多く見られた。新しいロゴマークは4月1日から使用開始となったが、なぜこのタイミングでの変更だったのか、どうして新しいマークを採用したかなどをヤマト運輸に聞いてみた。

リニューアルしたクロネコマーク。クロネコの耳、目、足、背景の形ごとに最適なものを何度も検証して作られた。旧ロゴよりもシンプルながら、視認性の高いデザインになっている


「丁寧な荷扱い」の心は変わらず、新たなヤマトグループへ

そもそも、クロネコマークはどうやって生まれたのか。きっかけは、1957年に業務提携を結んだアメリカの運輸会社、アライド・ヴァン・ラインズ社のロゴマークにあるという。同社のロゴマークは白猫の親子マークで、「careful handing(丁寧な荷扱い)」の意味が込められているという。これに感銘を受けた当時のヤマト運輸の社長・小倉康臣が同社の許可を得て、ヤマト運輸の広報担当者がデザインし制定した。それから64年、クロネコマークは多くの人に親しまれてきた。

64年間使われたおなじみのロゴ。丁寧な荷扱いを象徴する、クロネコマークだ

“64年ぶり”という数字には中途半端なものを感じるが、なぜ今年4月にロゴマークの変更に踏み切ったのだろうか?その理由をヤマト運輸広報戦略部の服部さんは以下のように語る。

「ヤマト運輸は2019年に創業100周年を迎えました。今後も社会インフラの一員として、お客さまや社会のニーズに正面から向き合い、新たな物流のエコシステムを創出し、豊かな社会の創造に持続的な貢献を果たすべく2020年1月に『YAMATO NEXT100』という中長期の経営のグランドデザインを発表しました。この時に、これから先のヤマトのブランドやシンボルマークがどうあるべきかといった検討を開始しました。その際、4月1日から“ワンヤマト体制”として、ヤマト運輸を中核とした新たなヤマトグループに生まれ変わることが決まり、リニューアルしたロゴマークの使用がスタートすることになりました」

クロネコボックスや袋もリニューアルロゴに。おしゃれで使いたくなるデザインだ

新ヤマト運輸になるといっても、これまで積み重ねてきた親猫が子猫を丁寧に運ぶ=丁寧な荷扱いという心は次世代に引き継ぎたいという思いから、クロネコマークそのものの変更はせず、今回のリニューアルという形になったのだそう。耳や足の角を柔らかくしつつも、以前よりよりシンプルな描写を採用している。

新設されたアドバンスマーク。新しい事業に使用されていく

「ロゴのリニューアルと同時に、『アドバンスマーク』という新しいマークを作りました。これは、既成概念にとらわれない、新しい価値提供への挑戦の象徴として、今後提供する新たな事業やサービスで使っていきます」

親猫と子猫の顔が重なったアドバンスマークは、通常ロゴよりもさらにシンプル。新たに先進領域やサプライチェーンの課題に対応する姿勢を示すものとして、より未来的なデザインが採用された。

新しいクロネコマークはより環境・景観に溶け込むデザインに

ロゴ変更への反応についてヤマト運輸はどう受けとめているのだろうか?

コーポレーションカラーも変更された。クロネコマークの黄色と黒をメインに、サブカラーとして白とグレーが設定された


「正直ここまで大きな反響があるとは思わず、驚きました。改めて、多くの方にクロネコマークが親しまれてきたことを実感しています。新しいマークは視認性、可読性が高まり、より普遍的に使用可能なデザインになっています。今回コーポレーションカラーも再設定しているのですが、これにはクロネコマークで使用している黄色と黒をメインに、サブカラーとして白とグレーを採用することで、クロネコマークの印象は保ちつつ、都市や地域の環境に溶け込んでいくことを目指しました。変更すぐはご批判もあるかもしれませんが、新しいマークがこれまで以上に皆さまに親しまれるマークとなるよう、2つのマークと共に成長するヤマトグループの未来にご期待いただけたらと思っています」

リニューアルしたロゴを付けた新車両。すっきりとしたデザインだ

アドバンスマークを付けた新車両

新しいクロネコマークは宅配車両などで見ることができるが、4月以降に納入される車両から新デザインが導入されるそう。当面は旧ロゴの車両も走るということで、新旧クロネコマークを見比べる機会も持てそうだ。今までの社会インフラとしての宅配サービスと、新しい可能性を追求するサービスを2つの新しいロゴマークから感じられるに違いない。

取材・文=西連寺くらら

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