ココス春夏メニューが改定 女性社員発案メニュー多数起用で何が変わったか

東京ウォーカー(全国版)

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ファミリーレストラン「ココス」のグランドメニューが改定された。ココスでは毎年、春夏、秋冬の2回、大きな改定があるが、今回、女性社員が発案したメニューが多数登場。これまでのメニュー改定とは何が違うのか、開発担当者に話を聞いた。

「あさりと緑野菜のクリームソース」など、春夏グランドメニューに


“ファミリーレストラン”ということもあり、「ココス」のメインターゲットはファミリー層。だが、子供向けのメニューやサービスが充実していることだけが重要ということではない。子供から大人、年配の方まで、幅広い層が安心して楽しく食事ができるレストランであることがテーマだ。そのため、家族で利用する際、お店を決めることが多く、また、料理の味だけでなく、店舗の雰囲気やサービスなど、多角的にシビアに判断する女性客の視点は常に意識しているという。

「これまでも、女性客を意識したメニューを提供していましたが、商品開発や販売戦略など、ほとんど男性社員が担当していました」と商品開発担当者。男性が考える“女性向け”と、女性が実感する“女性向け”は少なからず違う。もちろん、利用者には男性客も多い。男性客も意識した上で、より主ターゲットの女性客に“響く”内容にしなければならない。改定のポイントとして3つ意識したという。

【写真】1食に野菜がたっぷりの「1/2日分野菜のトマトソース」(759円)など、新しいメニューが増えた


まずは「野菜たっぷり!彩り鮮やか!」。健康をテーマにした、野菜をたっぷり食べられるメニューを増やした。1/2日分の野菜が摂れる商品や、ゴロゴロ野菜など11種の野菜が入ったサラダ、肉料理やパスタにたっぷりの野菜を合わせたメニューなど、彩りもバランスもいい食事が楽しめるようになった。

「コロナ禍で自宅での食事が増えるなか、野菜不足になっているとも言われています。それなら、ココスで食事をするときには、自宅では作れないような、野菜たっぷりのメニューを提供したいと考えました」と話す。

野菜は量だけでなく、種類も増やした。自宅で調理をする際も種類を増やすことは難しく、生で食べるもの、軽くボイルするもの、グリルするものなど、野菜によって調理の仕方を変えるのは日常的ではない。何より見た目のカラフルさは食欲をそそり、食感の異なる食材を合わせることは食べる楽しみにもなる。外食ならではのよさでもある。

「“女性は野菜が好き”というのは、ただたくさん食べたいということだけでなく、一度にいろいろな種類を食べたい、見た目の美しさを重視する、食感を楽しむなど、いろいろな要素を含んでいると思います。ですから、自分ではなかなか作らないようなもの、家庭では用意するのが大変な素材や組み合わせなどを意識しました」(商品開発担当者)

女性を意識してはいるが、結果として野菜不足が気になっている人、健康を意識している男性にもうれしいメニューが増えたというわけだ。

「柚子香る和風包み焼きハンバーグ150グラム」(1089円)

「さっぱりレモンのハンバーグ~彩りサラダ仕立て~」(869円)

メインがチキンでも彩り鮮やかな野菜を添える

彩りや多彩な具材が並ぶ、見た目の美しさも重視


例えば「柚子香る和風包み焼きハンバーグ150グラム」(1089円)は、柚子、白ネギ、ナス、シシトウを照り焼きソースに合わせ、別添の柚子胡椒で味変が楽しめる。「さっぱりレモンのハンバーグ~彩りサラダ仕立て~」(869円)は、水菜、紅芯大根、ケールを山盛りにのせ、皮ごと食べられるレモン、ガーリック醤油ソースと合わせたさっぱりした味わい。ほかにも「チキンと温野菜のジェノバプレート」(869円)や「1/2日分野菜のトマトソース」(759円)といった、野菜たっぷりメニューが登場している。

「カリフォルニアタコサラダ」(429円)


2つ目のポイントは「サイズバリエーション」を増やしたこと。「包み焼きハンバーグ」や「本格ピッツァ」、「カリフォルニアタコサラダ」など、定番人気商品の小さめサイズが登場した。軽く食べたいとき、ほかの料理と組み合わせて食べたいときなど、その日の気分やおなかの空き具合などに合わせてオーダーできるようになった。

「盛り付ける量を減らすというのではなく、小さいサイズを作るのはオペレーションの点でも負担がないわけではありません。それでも、『あれもこれも食べたい』『小腹が空いているからちょっとだけ食べたい』といったニーズに応えていくことは大切だと思いました」と商品開発担当者。

食べやすいサイズは食事シーンだけでなく、ティータイムにも


コロナ禍で食事シーンにも変化が出た。大人数で料理をシェアすることがなくなった。いくつかの料理を食べるとしても、シェアするのではなく、自分で組み合わせて食べるほかない。そんな中で、サイズバリエーションが増えたことは男女関係なくうれしい。また、ファミリー層にとっても、子供=お子様メニューではなく、大人と同じものを食べたい子供の気持ちにも応えられる。

人気の「カリフォルニアタコサラダ」は、2~3人でシェアするサイズのみだったが、429円で1人前サイズも仲間入り。同じくピッツァも「ピッコロピッツァ」(429~539円)が仲間入りした。定番の「マルゲリータ」のほか、「海老のジェノベーゼ」や「ソーセージ&ベーコン」といった新しい味も登場した。

そして、3つ目、最大のポイントが、「女性社員発案のメニュー」が多数採用されたことだ。彩り豊かな多種類の野菜を使用した商品や、ミニグラスに盛った涼し気な前菜、バルサミコクリームやバジルソースなどを使用したメニューなど、女性社員ならではの目線から発案・商品開発に至ったメニューが多数登場した。

1人でも気軽に食べられ、ほかのメニューとセットにしても楽しめるサイズ感の「ピッコロピッツァ」


「例えば『カクテルサラダ(各319円)』。もう1品食べたいというときに、サクッと食べられます。前菜として食べたり、メインの料理とセットにしたり、いろいろなシーンで楽しめます。4種類あり、約300円という価格も魅力ではないかと思っています」と商品開発担当者。

「グリルチキンとナッツのサラダ」(759円)

「グリルチキンとナッツのサラダ」(759円)は、水菜、紅芯大根、ケール、オクラ、かぼちゃ、ヤングコーンなど11種の野菜を使い、グリルしたチキンが入ったボリューム満点のサラダ。ナッツの食感がアクセントになっていて、ドレッシングも4種から選べる。「野菜は生や加熱したものなどが入り、ゴロゴロ感もあります。いろいろな野菜が食べられ、それぞれの食感にナッツをプラスしてさらにアクセントをつけ、ドレッシングが選べるのもポイントです」(商品開発担当者)

「マカロンココッシュ」(649円)

「レモンパフェ」(429円)

そして、忘れてならないのがデザート。スイーツ男子や甘い物好きの男性も多いが、やはり女性が喜ぶものとしては欠かせない。ココスで人気の72層のデニッシュ生地でバターの甘味広がる「ココッシュ」に、3種のマカロンがのった「マカロンココッシュ」(649円)や、レモンピール入りのレモンシャーベットにレモンソース、皮ごと食べられるフローズンレモン、レモンマカロンとレモン尽くしの中にザクザクのチョコクリスピーがアクセントになった「レモンパフェ」(429円)のように、マカロンを使ったり、食感にアクセントをつけたりしたものが登場。

「わらびもち~本わらび粉入り~」(429円)

シャンパングラスに盛りつけられたグラスパフェは、見た目も美しく、スマートサイズ。「レモン&マンゴー」、「ピスタチオ&ベリー」の2つの新しい味が登場し、さらに、マカロントッピングバージョンも選べるようになった。「マカロンはそれだけでも完成されたスイーツ。そのマカロンを贅沢にトッピングできて、価格もリーズナブルにしました。スイーツ好きなら女性も男性も喜んでくれるはずと期待しています」。和のデザートとして「わらびもち ~本わらび粉入り~」(429円)も加わり、食後のデザートとしてだけでなく、カフェタイムの楽しみも増えた。

女性だけでなく、男性や子供連れのファミリーにもうれしい要素がたくさんあり、結果として、「ココス」で食べることがこれまで以上に楽しくなるメニューが増えた。その多くはテイクアウトもOK。お店でも自宅でも、「ココス」の春夏メニューを試してみてはいかがだろうか。


※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

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