柳美稀 『映画 賭ケグルイ』でキレた役を演じる「想像を超えるようなぶっ飛び方をしたい」

6月1日(火)公開の『映画 賭ケグルイ絶体絶命ロシアンルーレット』に、テレビシリーズ第一シーズンから、生志摩妄(いきしまみだり)を演じている柳美稀。
役柄は、スリル狂でド変態な生徒会美化委員長。今回もキレた演技で注目されている。そんな彼女に役柄についてお話を聞いた。

――3年間続く『賭ケグルイ』シリーズですが、今回また出演が決まった時の気持ちを教えてください。
【柳美稀】すごく嬉しかったです！ですが前作を超える芝居ができるかなという不安ももちろんありましたね。その時のテンションに自分を持っていけるかなと思いました。

――最初にこの役を演じた時のお気持ちはどうでしたか？
【柳美稀】このドラマに出演が決まった時は、周りの出演者の方がすごい人ばかりでしたので、「そこに食らい付いていってやろう！」と思っていました。またキャラクターもすごいぶっ飛んでるので、「想像を超えるようなぶっ飛び方をしたいな」っていう意気込みはありました。それは今作でも同じ気持ちで臨みました。

――そして、今回またこのキレた役柄を演じられたわけですがいかがですか？
【柳美稀】妄のテンションに自分を持っていくためにも、これまでの自分の演技を見直して、改めて、アニメも観てから映画に臨みました。

過去の演技を観るのはちょっと恥ずかしかったです。改めて観てみると、「いやぁ、ここはもう少しこんな風にすればよかった」とか反省点も見えたりしました。
台詞の言い回しとか、「ここはもうちょっと間をあけた方がおもしろかったな」とか、けっこうありましたね。「表情ももうちょっとできたんじゃない！」とか思いました。

――反省ばかりですね。逆に、意外とやるじゃん的ないいところはありましたか？
【柳美稀】あんまり自分を褒めるということをしてこなかったので、恥ずかしくなっちゃうんです。でも、がんばっていたと思います(笑)。

――眼帯がさらにキレた感を強調していると感じましたが、やはり大変ですか？
【柳美稀】片目で演じるのは距離感がつかめないので大変でしたが、だいぶ慣れたなって感じはあります。

――これまではかなりアクションシーンもあったと思いますが、今回の映画はいかがでしょうか？
【柳美稀】前作のようなアクションシーンは今回はないですね。妄はドラマの時から単独行動をとることが多かったんですが、なんと今回はひとりじゃなくて、みんながいるところでしゃべるんです。
誰からも相手にされていない感じですね。「可愛いやつめ！」と思って演じました(笑)。

――役柄と共感できる部分はありますか？
【柳美稀】妄の、とことん突き詰めて一途なところは理解できるし、好きです。ですが、妄に対して共感できるところはあんまりないですね！私と真反対です。ギャンブラーでスリルを求めていますからね。私は安定を求めちゃうタイプなんです。グイグイ行きそうに見られるんですけど、あんまり新しいことに挑戦しない方かもしれません。保守的です。

――役柄になりきる時はどんな感じでスイッチが入るのでしょうか？
【柳美稀】スタートがかかるまでは、共演者のみんなと普通にわきあいあいと話しているんですけど、始まるとみんな切り替わるので、私も自然と切り替わっているかもしれません。自分では気が付かないところで、どっか似ている部分があるからこそ、演じられているのかもしれませんね。いきなりテンションが上がったりするのは似てるのかな？どうなんだろう？

――あの役はかなりぶっ飛んでいますので、なかなか似ているところを探すのも難しいかもしれませんね。
【柳美稀】日常生活で大声をだすことはほとんどないですから、それを踏まえて考えると演じていて楽しいですね。ノドが潰れてもいいぐらいの感じで演じています。妄はじっとできないタイプですので、どうやって動こうと動きを考えいます。そこは見どころだと思います。

――シリーズでずっと続いていきそうな勢いがありますね。
【柳美稀】そうですね。続いていけば嬉しいですよね。でも、高校生の設定なので、制服姿がいつまでいけるかな？って感じですね(笑)。

――最後メッセージをお願いします。
【柳美稀】初めて『賭ケグルイ』を観る方も、楽しめる作品になっています。思わず「妄、あっ！妄！」っ言ってしまうようなシーンもあります(笑)。そんな妄にも注目しつつ、楽しんでいただきたいです。ぜひ、ご覧ください！

撮影･取材･文＝野木原晃一