「着物は、もっと自由でいい」ショートパンツやパーカーを合わせた新しい「着物コーデ」がSNSで大人気!

2021年5月2日 17:00更新

東京ウォーカー(全国版)

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「着物は着る物、自由に楽しむもの」というコンセプトを掲げ、斬新かつおしゃれな着物コーデをSNSで発信している、みさまる@着物(@misamaru_boc)さん。リメイクした着物の写真を投稿すれば18万を超える“いいね”を獲得するなど、人気急上昇中だ。今回は、着物の新たな楽しみ方を開拓し、拡散しているみさまるさんにその魅力を聞いた。

着物にショート丈の羽織とレザースカートを組み合わせたクールなコーディネート


きっかけは七五三!“ヒラヒラ感”に魅せられて

みさまるさんはTwitterを中心に、着物コーデやリメイク着物を発信するクリエイター。着物の楽しさや美しさを多くの人に知ってもらうため、精力的に活動をしている。そんなみさまるさんが着物に興味を持つきっかけになったのは、七五三だった。

「七五三の時、初めて着物を着せてもらって、すごくうれしくてテンションが上がりまくっていたのを覚えています。袖のヒラヒラ感が特に気に入って、『こんなかわいい服あるんだなぁ』と思っていました」

そこから大の着物好きになったみさまるさん。しかし着物を着てみたはいいものの、自分の着たいデザインが見つからずにいた。そこでみさまるさんは、自分でオリジナルデザインの着物や独自のコーデを着物に取り入れることに。

「裁縫は苦手だったのですが、どこを探しても自分の欲しい形やデザインの着物がなかったので、『自分で作るしかない!』と思ってリメイクを始めました」

苦手な裁縫も、着物のためならなんのその。これが自分の理想の着物を作るきっかけとなったという。

着物がストリートカジュアルコーデに大変身!

みさまるさんのお気に入りは、無地のデニム着物にダメージ加工をしたり、アクリル絵の具で模様づけをしたもの。帯(作り帯)は手作りで、コーディネートで使用したパーカーとベルトはファストファッションブランドのものだというから驚きだ。

「帯は着物に合わせてデニム生地を買って作りました。パーカーに合わせて自分らしい丈でコーディネートを組めたのもお気に入りのポイントです」

短い丈とアクリル絵の具でつけた模様で、デニム着物もストリートスタイルに

デニム着物コーデのためにみさまるさんが自作した作り帯

デニム着物にダメージ加工している様子。裁縫も自分でこなすのがみさまるさん流


そのほか、着物に市販のスカートを合わせたコーディネートもみさまるさんのイチオシ。「祖母の着物に、ふわふわのスカートを合わせました」厚底のブーツを合わせた甘辛ミックスなコーディネートだ。

着物にブラウンのチュールスカートを合わせたガーリーなコーディネート

着物に淡いグレーのチュールスカートを合わせたコーデ。歩くたびにヒラヒラ揺れるのがキュート!


着物に敬意を持ちながら、もっと自由におもしろく

着物を使ってコーディネートしたりリメイクするうえで、みさまるさんがこだわっていることを聞くと、「どんな組み合わせやリメイクをしても、“着物らしさ”を失わないこと。そしてもとの状態よりリメイクした後のほうが素敵に見えるように、着物に敬意を持って製作しています」と答えてくれた。

着物の一部を切って、肩を出すようにリメイク。アニメで見た着物のファッションに憧れて作ったという


着物らしさを失わず敬意を持つと同時に、挑戦するということも決して忘れないみさまるさん。「着物の世界のしきたりにとらわれず、自分が見ても他人が見ても『おもしろい』と思えるようなデザインやギミックを入れるようにいつも意識しています」と語る。

そんなみさまるさんの気持ちが特に表れているのが、着物の下にショートパンツを履いて大胆に脚を出したコーディネート。「“着物で脚を出すのははしたない”という意識をぶっ壊したいという思いがちょっとだけありました」とチャレンジ精神があふれた一作だ。

「足捌きが良く、ドレスにも見えるのがお気に入りです」とみさまるさん


「最も大切にしていることは、他人の目を気にして『このデザインは目立つからやめよう』とか萎縮しないこと。自分自身の発想と向き合いながら、自由にのびのびと着物を楽しんでいます」

SNSでも好評だったのが、短く切ってリメイクした黒羽織。着物は切らずに短く着付け、スカートと合わせている。羽織丈が短くベルト位置が高いので、脚長効果があるのも特徴だとか。「シンプルなデザインでありながら他とは被らず、脚長効果もあるので私自身も非常に気に入っています」

黒で統一されたコーデが「かっこいい!」とTwitterで話題に。4.5万以上の“いいね”がついた


みさまるさんはSNSでの反応について、「国内だけでなく海外の方からも『かっこいい!』や『欲しい』『私も着たい』などのお声をいただきます。そして『今まで周りの目を気にして勇気が出なかったけど、自分も好きなものを着ようと思いました』とメッセージを送ってくださった方もいて、本当にうれしかったです」とにこやかに話してくれた。

袖を長めに作った真っ黒の着物も人気。黒で統一すると、コーデ全体がゴシックな雰囲気に


国内外に着物の魅力を発信!「NEXT KIMONO」

みさまるさんは着物ブランド「KUDEN」のグローバルアンバサダーを務めており、着物の文化や魅力を国内外に広める活動をしている。

「KUDEN」は、着物に見えるが着付けのいらない3ピースの洋服「NEXT KIMONO」を手掛ける、労働環境に配慮したエシカルファッションブランド。海外の人や着物に馴染みのない人に着物文化に触れてもらう機会を作り、興味を持ってもらうことを目的として「着物を愛する人のための洋服」を制作・販売している。

みさまるさんのアンバサダーとしての主な活動は、「KUDEN」のモデルをはじめコーディネートの提案、着物や縫製に関わる人へのインタビューなどがメインだ。

「『KUDEN』も私も同じように、多くの人に着物に興味を持ってもらえるきっかけ作りをしたいと思って活動しています」と、目標を話してくれた。

KUDENの「Samurai Mode Jacket」と「Juban shirt」を使ったコーディネート


着物だけでなく、ファッションは自由でいい

これまで着物の常識を覆し、新たなファッションの選択肢を開拓したみさまるさんは、着物を好きになることで自由を手にしていた。「着物のコーディネートやリメイクを始めてから、『自分の好きな世界は自分自身で作ることができる』ということを学びました。ファッションに限らず、自分が表現したいことに積極的になる人がもっと増えたら、世の中は最高におもしろくなると思いませんか」

夏着物にインド綿の布を。夏に帯を締めると汗疹が出るのが悩みで、帯をせずに着物を楽しめる方法として編み出したという


「いつか自分の着物の本というか、スタイルブックのようなものを出すのが夢です。私もかつて着物をどこまで着崩していいのか悩んでいた時期がありますが、江戸時代や明治時代に自由に着物を楽しんできた人々の絵画や写真を見て、『着物ってこんな自由でいいんだ!』と勇気づけられてきました。私も、これから着物を自由に楽しむ人たちや、ずっと遠い未来で着物を楽しむ人たちの背中を押せるような存在になりたいです」と、今後の展望を語った。

歴史ある衣服をもっとかわいく、おしゃれに、自由に。国内外問わず着物の魅力を発信していく、みさまるさんのこれからに注目だ。

取材・文=福井求

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