魅惑のガラスの世界、長野県諏訪市の北澤美術館で「麗しのエナメル彩ガラス－ガレ・ドーム・ラリック－」が開催中

2021年5月11日

東京ウォーカー（全国版）

長野県諏訪市の諏訪湖のほとりに位置する北澤美術館で特別展「麗しのエナメル彩ガラス－ガレ・ドーム・ラリック－」が2022年3月15日(火)まで開催中。入館料は、高校生以上1000円、中学生500円、小学生以下は無料。

本展は、ガレ、ドーム、ラリックのガラス工芸で世界的にも知られる北澤美術館で、エナメル彩ガラスを中心にアール・ヌーヴォーの逸品を紹介する特別展。

19世紀末の芸術潮流アール・ヌーヴォーの旗手として活躍したエミール・ガレ(1846年－1904年)。ガレが登場した当時、ガラス界ではクリスタル・ガラスの透明な輝きが人気を博していた。しかし、その流れを一転させたのが、草花や昆虫など自然のモチーフを取り入れたガレの色ガラス表現だ。

【写真】エミール・ガレ《雪中松に鴉図花瓶》1898年頃北澤美術館蔵写真は主催者提供

自然の彩りを再現する手段として、ガレが最初に挑んだ技法が、ガラス質の絵の具を低温で焼き付ける「エナメル彩」。絵画のように筆で描くエナメル彩絵付けは、繊細な描写が可能で、金彩を加えることで金銀器にも勝る豪華さが醸し出され評判となった。

ガレ初期の名作「月光色ガラス」の詩情、ドーム兄弟の細密描写、アール・デコの大胆さを際立たせるラリックの力作など、エレガントで洗練されたエナメル彩ガラスの魅力を堪能できる「麗しのエナメル彩ガラス－ガレ・ドーム・ラリック－」に出かけよう。

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