現地取材!スヌーピー作者妻が語った本音。 本人は「ピーナッツ」という名前が嫌いだった!?
東京ウォーカー
4月22日(土)より、スヌーピーミュージアム(東京・六本木)で第3回展覧会「ピーナッツ・ギャング・オールスターズ!-ともだちを紹介してよ、スヌーピー。」がスタートする。開館1周年記念展となる今回の展覧会。その楽しみ方やコミック「PEANUTS(ピーナッツ)」の新たな魅力を知るべく、本国アメリカ・サンタローザにあるシュルツ美術館を訪れ、作者のチャールズ M.シュルツの妻であり最大の理解者でもある、ジーン・シュルツさんに話を聞いた。


作者シュルツが一番好きだったキャラクターは…?
――ずばり、シュルツさんが一番好きだったキャラクターは何ですか?
「チャーリー・ブラウンだと思います。なぜならば、チャーリー・ブラウンの性格や行動に自分を投影していたと思うから。もちろんその他のキャラクターに対しても、自分の分身のように、一人一人に愛情や興味を持って描いていました」。
――ジーンさんご自身が好きなキャラクターは異なりますか?
「あえて言うとすればサリー。サリーは好きなライナスのことをいつも『スイートバブー』と呼んでいます。それは、私がスパーキー(シュルツ氏の愛称)のことをスイートバブーと呼んだからなの。1回しか呼んだことはないのだけれど、それがそのまま採用されたのよ(笑)」。
――コミックの中のキャラクターはシュルツ氏の分身のよう、というお話がありました。シュルツ氏の実際の行動や言動が「PEANUTS」で描かれているストーリーがあれば教えてください。
「好きになった赤毛の女の子にチャーリー・ブラウンがなかなか話しかけられず、思いだけを膨らませている、という話は、スパーキーの実体験を元にしているお話です。でも、スパーキーは、赤毛の女の子に声かけ、デートに誘って、プロポーズまでしていますからね(笑)」。

コミックのタイトル、実は作者シュルツは好きじゃなった?
――コミックのタイトルである「PEANUTS」、これはどこから由来するのですか?
「連載を最初にはじめた配信会社、ユナイテッド・フィーチャー・シンジケートがつけたタイトルなの。でも、スパーキーは、『PEANUTS』という言葉には威厳がない、自分は威厳のあるコミックが描きたい、と当初は不満げだったみたいです。そして最後までこの『PEANUTS』というタイトルは好きではなかったと思います(笑)。時間が経つにつれ、それほど強い思い入れはなくなったのでしょうけど、自分でタイトルを決められなかったことがずっと引っかかっていたのだと思います」。

自分の幸せが見つけられる「PEANUTS」の世界
――50年以上も連載を続けてきたシュルツさんは、「もう描くことがない」というスランプに陥ったことはあったのですか?
「あったとしても本当に少しの期間だけだったでしょうね。スパーキーはいつも6日分のコミックを同時進行で描いていました。ひとつのストーリーに行き詰まったら、もうひとつのストーリーに手をつけて、気分を変えることもあったでしょうし。何もアイデアがなくなったときは、雑誌を読んだり、ニュースを見たり、仕事場の横にあるアイスアリーナに行って人の話を聞いたり。いろいろな物や場所から常にアイデアやインスピレーションを得ていたので、長くスランプが続くことはなかったと思います」。

――ミュージアムで働く方々にお話を聞くと、皆さん、シュルツさんの話をするときは幸せそうな顔をされていたのが印象的でした。多くの人にシュルツさんが愛される一番の理由は何だと思いますか?
「おそらくみんな『PEANUTS』を読み、キャラクターの中に自分を投影させて幸せを感じている、というのが基本にあるんじゃないかしら。幸せにしてくれるコミックだからこそ、それを描いたスパーキーのことも愛してくれていて、だから彼のことを話すと笑顔になるのかもしれないですね。そういう人たちに囲まれているということは、彼も私も本当に幸運だと思っています」。


「PEANUTS」のキャラクター同士の関係性を感じてもらいたい。
――東京のスヌーピーミュージアムが2016年にスタートしてまもなく1年が経ちます。日本の「PEANUTS」ファンに対して思うことはありますか?
「リピーターが多いことにとても驚かされました。ものすごくシンプルに見えるコミックだけれども、『もっと知りたい』と思ってもらえているのかしら。4コママンガの中にはそれぞれ異なるストーリーがあり、描写はシンプルに見えるけど複雑。スパーキーの描写能力は独特で秀悦である、そういうことを来館いただいたお客様たちが理解してくれる、それはとてもうれしいことですね」。

――最後の質問です。4月22日(土)から始まる第3回の展覧会で、日本人に見てもらいたいポイントは何ですか?
「今回の展覧会のテーマは、スヌーピーと『PEANUTS』に出てくるキャラクターたちとの関係性、そしてキャラクター同士の関係性がテーマです。シュルツが素晴らしいキャラクターを創造する一方で、複雑な人間関係をキャラクター同士の間で築いていきました。シュルツが各キャラクターの関係性をどのように描いたのかを見ていただければうれしいです」。
――キャラクター名をあげて、より具体的に関係性の説明をしていただけますか?
「例えば、チャーリー・ブラウンとライナス。いつもくよくよしているチャーリー・ブラウンを、自信たっぷりのライナスが相談役になってなぐさめてあげる。ルーシーはみんなに威張り散らして好きなことを言っているけれど、成就しない恋愛感情をシュローダーに持っている。それぞれの関係性は興味深いですよね。スヌーピーとウッドストックはお互いにおしゃべりで、2匹が一緒にいると、いつもしゃべっている。でもその一方でスヌーピーは自分の考えを持っていたりする。そういう一筋縄ではいかない友情や仲間意識などの感情を感じ取ってもらえたらなと思います」。【ウォーカープラス編集部/内田準一朗】
内田準一朗
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