ラストアイドル大森莉緒「卒業するみーたん(長月翠)のためにも、舞台は絶対に成功させたい」
東京ウォーカー(全国版)

6月24日(木)から赤坂・草月ホールにて開幕する舞台『球詠』。原作は、女子が全国高校野球大会を目指すというマウンテンプクイチによるコミック。アニメ化もされた作品で、今回舞台化にあたり、キャスト全員がラストアイドルということで話題になっている。

インドの古典舞踊をベースに大人数で踊るダンス、ボリウッドダンス(インド映画の代名詞でもある)を取り入れた、10枚目シングル『君は何キャラット?』が4月28日に発売されたばかり。その際にもインタビューした、主役の武田詠深(よみちゃん)を演じる大森莉緒と、準主役を演じる山崎珠姫役の長月翠に、この舞台に挑戦する思いを聞いた。2回に分けてお届けします。

1回目は、ラストアイドルでいま目覚ましい成長を続けている大森莉緒。今回の舞台では、主演の武田詠深(よみちゃん)役に抜擢された。自身2作目となる舞台で主演を担うことについて、また本作品を最後にグループからの卒業を発表した長月翠との共演について、話を聞かせてもらった。

――主演での舞台出演が決まったときの気持ちを聞かせてください。
【大森莉緒】聞いた時はびっくりでした! 全員、ラストアイドルのメンバーによる舞台で、しかも私が主演!と。舞台にたくさん出演してきたわけでもないのに、「なんで私が!」と、びっくりしたのがいちばんでした。でも、メンバーからも「主役のよみちゃんはおーりお(大森莉緒)がぴったりだよ」と言ってもらえることが多くて、すごくうれしかったです。

――稽古について、聞かせてください。いまはどのような段階なのでしょうか?
【大森莉緒】まだ通しの稽古まではいってなくて、全体のセリフを覚えている段階です。主役ということもあってセリフが多いので大変過ぎてあせっています! まだセリフ全部を覚えきれていないので… 大変の最中です!
――稽古段階ではありますが、演じてみて楽しかったところがあれば教えてください。
【大森莉緒】やっぱり誰かを演じるのは楽しいですね。自分じゃない人を演じる… 大変なところでもありますけど。メンバーの演技を観ているのも楽しいですし、私自身、成長できそうだなと感じています。

――演じる役柄と、大森さんとの共通点があれば教えてください。
【大森莉緒】演じるよみちゃんは明るいキャラクターなので、そういうところは似ているかもしれません。私も人と話したり、誰かを笑わせたりするのが好きなので、ポジティブなところは似ていると思います。
――作品では、どんなところに注目してほしいですか?
【大森莉緒】よみちゃんと、幼馴染のタマちゃん(長月翠演じる山崎珠姫)は、高校生になってから再会し、一緒に野球をはじめるのですが、そのふたりの友情をいちばん観てほしいです。

――大森さんは『球詠』の原作やアニメは見られましたか?
【大森莉緒】原作は読みました。アニメはイメージを引っ張られ過ぎてしまうのが怖くて、ちゃんと見ていないんです。ただ原作を読んでいると「どんなニュアンスなんだろう」とわからないところもあって、そういう場面だけ、アニメで見ました。私らしさを出したいので参考にする程度にしています。
――キャスト全員がラストアイドルのメンバーという、舞台についてはどう思われますか?
【大森莉緒】以前、出演させていただいた舞台では、まわりは経験者の方ばかりで、知らないキャストの方々に囲まれてすごく緊張もしたのですが、今回はホームというか、居心地のよさを感じています。プレッシャーもいいですけど、安心感もいいですね(笑)。

――役作りに関して、気を付けていることがあれば教えてください。
【大森莉緒】台本を見ながら、ただセリフを覚えようとすると、どうしても棒読みになってしまうんです。舞台では演技力も必要なので、どうやったら観ている人たちに伝わるのか、セリフの強弱だったり… 楽曲パフォーマンスとは、また違った表現力を意識しています。
――どんなときに、役作りについて考えているでしょうか?
【大森莉緒】舞台のお仕事がはじまってからは、名古屋を離れて1カ月近く東京にいることになるので、ホテルにひとりでいる時間も多くて、お風呂に入りながら役について考えたりしています。いまは、大好きな韓国ドラマも我慢です(笑)。

――大森さんが感じる、舞台ならではの魅力があれば教えてください。
【大森莉緒】お客さんが観ている状態での生の演技になるので、失敗できないというプレッシャーはあります。でも、その日の会場の空気だったり、演じる側のコンディションだったりで、毎日同じものにならないのが舞台だと思います。
何度も観に来ていただいて違いを感じてほしいですし、「同じものにはできない!」という気持ちもあります。同じセリフではあるけど、その場の空気で変わるところもあるので楽しみにしてほしいです。

――ラストアイドルの楽曲パフォーマンスとの違いは、どうでしょうか?
【大森莉緒】私は、ライブもすごい好きですが、舞台は特別で、演技を観てもらえる機会はあまりないので、この機会を大切にしたいと思っています。
――この作品を最後にグループから卒業する、長月翠さんとの共演について教えてください。
【大森莉緒】一緒にいて本当に頼もしくて、これまでもみーたん(長月翠)がいなかったら、やっていけなかったと思う場面が多かったです。(隣には長月がいて、話しながら涙ぐむ大森)。今回の舞台がみーたんにとっての最後の作品になるので、絶対に成功させたいですし、ステキなものにしたい! みーたんの卒業のことを聞いて、今回の舞台に対する思いが一層強くなりました!

――最後に、ファンに向けてメッセージをお願いします。
【大森莉緒】私にとっては2回目の舞台で、こんなに大きな役をいただき緊張していますが、ラストアイドルのメンバーだけでやる舞台ははじめてなので、メンバーみんなで力を合わせてステキな作品にしたいですし、楽しみに観に来てほしいです!

撮影・取材=野木原晃一 文=千葉由知(リベロ・ビジュアルワークス)
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