ラストアイドルを卒業する長月翠「最後の作品ですので、やり切ったと言い切れる舞台にします!」

東京ウォーカー(全国版)

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ラストアイドル発足時からの初期メンバーで、グループとしては、初めてのソロ写真集でも注目された長月翠がグループからの卒業を発表した

6月24日(木)から赤坂・草月ホールにて開幕する舞台『球詠』。原作は、女子が全国高校野球大会を目指すというマウンテンプクイチによるコミック。アニメ化もされた作品で、今回舞台化にあたり、キャスト全員がラストアイドルということで話題になっている。

【写真】ラストアイドルからの卒業を発表した長月翠にとって最後の出演舞台となる


インドの古典舞踊をベースに大人数で踊るダンス、ボリウッドダンス(インド映画の代名詞でもある)を取り入れた、10枚目シングル『君は何キャラット?』が4月28日に発売されたばかり。その際にもインタビューした、主役の武田詠深を演じる大森莉緒と、準主役を演じる山崎珠姫役の長月翠に、この舞台に挑戦する思いを聞いた。2回に分けてお届けします。

卒業する前に、最後にひとつ、心からがんばれる、やりきったと思える作品に携わりたくて出演を決めました


2回目は、ラストアイドル発足時からの初期メンバーで、グループとしては、初めてのソロ写真集(2020年5月発売『意外性』/集英社)でも注目された長月翠。5月31日にラストアイドルからの卒業を発表し、今回これが最後の出演となる長月に、いま思っていることを聞かせてもらった。

(演じる役は)最初からタマちゃん(山崎珠姫)しか狙っていなかったんです


――まずは、本作への出演が決まったときの思いから聞かせてください。

【長月翠】前からラストアイドルを卒業することを考えていて、卒業する前に、最後にひとつ心からがんばれる、やりきったと思える作品に携わりたくて出演を決めました。この舞台のキャストが全員、ラストアイドルというのもすごいタイミングだなと思っています。

最初からタマちゃん(山崎珠姫)しか狙っていなかったんです。自分にいちばん合っているキャラクターはタマちゃんだと思っていたので、そのキャラクターに当てはまらなかったときは、やっぱり違う子が演じるべきだと。

実際には、内に秘めてアツいタイプ


タマちゃんについては、私だったらきっとうまくできるなとか、こうして演じてみたいという好奇心がありました。その自分のイメージを実際にカタチにしてみたい、という好奇心がいちばん大事だと思います。中途半端なものにはしたくないので、その作品がラストアイドルだけの舞台で本当によかったです。

タマちゃんのキャラクターを深く知るまでは、今回のオーディションは受けないつもりでしたが、原作を読んで、タマちゃんをどうしても演じたいと思ってオーディションを受けました。だから、合格したときにすごくうれしかったし、客観的に見た自分と、他の人から見た私のイメージが一致するんだなと思って、また新しく勉強になりました。

ラストアイドルのメンバーだけで演じることについては、本当に大丈夫かなと不安な部分もあります


自分のキャラクターをきちんと見ることができただけで、オーディションの時点から以前の自分よりも成長できているんだなと感じることができました。

――長月さんもより進化されているんですね。今回演じるタマちゃん(山崎珠姫)はどんな役柄ですか?

【長月翠】今回、原作を読んだときに、最初は絵を見てタマちゃんはかわいらしい女の子なんだろうなと思って私には向いていないと思ってました。でも、だんだん読んでいくうちに、すごくツンデレというか、心のなかはクールで冷静で、でも野球に対してはすごくアツくて、よみちゃん(武田詠深)を大切に思っているというのを知ったら、絶対にタマちゃんを演じたいと思いました。

はじめて舞台に挑戦するメンバーは、発想が自由で未知数なので、私たち経験者にとっても新しい発見になると思う


――役柄との共通点も多いということですね

【長月翠】そうです。いままではかわいい感じだと思われることが多くて、お芝居もかわいい役が多かった。でも実際には、内に秘めてアツいタイプというか、自分でいうのも恥ずかしいのですが(笑)。そこはタマちゃんとの共通点なので、きっと自分なりにうまく表現できると思います。

――自分に近い役ということで、セリフもスッと入ってくる感じですか?

【長月翠】いや、そんなことないです。「ボールが来てきわどいとか!」野球の試合中のモノローグが多くて、野球の専門用語が多いのでセリフだけを台本で覚えようとしても難しくて…。なので、想像できる学校生活のセリフは家で覚えて、野球の試合に関わる部分は稽古で動きと一緒に、身体と言葉を同時に覚えていこうと考えています。初めて聞くわからない言葉が多いので、本当に無理なんです(笑)。でも、本番までにはなんとかなると思います(笑)。

お芝居経験のないメンバーを、経験のあるメンバーが教えたりするいい機会になればいいと思っています


――ラストアイドルのメンバーだけで演じることについてはどう感じていますか?

【長月翠】ラストアイドルのメンバーだけで演じることについては、本当に大丈夫かなと不安な部分もあります。これまでの舞台経験からいうと、ラストアイドルとは違った外の世界に出て行って、いろんな影響を受けたメンバーがそれを持って帰ってくるのが醍醐味だと思ってました。

今回はラストアイドルのメンバーのみなので、お芝居経験のないメンバーを、私たち経験のあるメンバーが背中で語ったり、教えたりするいい機会になればいいと思っています。

野球の試合に関わる部分は稽古で動きと一緒に、身体と言葉を同時に覚えていこうと考えています


はじめて舞台に挑戦するメンバーは、発想が自由で未知数なので、そういうところは私たち経験者にとっても新しい発見になるとは思います。舞台の経験者と未経験者で、お互いに発想を出し合っていい作品を作りあげていきたいです。これまで、たくさんのバトルをしてきたラストアイドルのいい面が活きると思っています。

――今回、主役に選ばれた大森莉緒さんは、選抜にも選ばれたりと急成長しているように思いますが、共演についてはどう感じていますか?

【長月翠】今回の作品では、詠ちゃん演じるおーりお(大森)を後ろから支えようと思っています。

詠ちゃんがみんなを巻き込んで野球をしていくんですけど、その詠ちゃんに対して「いいよ」とか「一緒にやろう」というのが私の役なので、ふたりの共演シーンでは一歩下がって演じてみたいなと、今の時点では考えています。作品全体の明るい雰囲気をつくってくれるのがおーりおなので、私はそれを壊さないようにしたいなって。

私がいなくてももうラストアイドルは大丈夫だなって。後輩に任せられると思いました


私、今回のふたりの関係値がすごくうれしく思っています。実は、おーりおがラストアイドルのデビュー前から私の憧れの存在でした。ピンク・ベイビーズのメンバーとして活躍していた時からキラキラしていて、いつもたくさん流れてくるSNSを見ながら憧れていました。

そんな憧れていた存在の子と、いま同じグループにいて、同じひとつの作品を作りあげていくなんて信じられなくて、本当にびっくりです。おーりお、ありがとう!

私、今回のふたり(左・大森莉緒)の関係値がすごくうれしく思っています。


――初めて、大森さんにお伝えしたんじゃないですか?

【長月翠】卒業発表したので、思わず、話してしまいました。

――卒業発表には本当に驚かされました。今このタイミングで卒業を決めた理由を教えてください。

【長月翠】おーりおの存在が大きいです。私がいなくてももうラストアイドルは大丈夫だなって。後輩に任せられると思いました。だったら、私の人生も次のステージに移行してもいいのかなって。今のラストアイドルに私が必要だと思っていただけるのはすごくうれしくて、私がいた方がいいなと感じることもあったのでこれまで活動を続けてきたのですが、もう安心して卒業できると思いました。

私の夢はアイドルになることだったので、達成してしまったというか、ゴールしちゃったように感じてしまったんです。

(卒業を決めたのは)おーりおの存在が大きいです


――では、最後にメッセージをお願いします。

【長月翠】最後の作品ですので、やり切ったと言い切れる舞台にします!全力で頑張ります!

撮影・取材・文=野木原晃一

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