北海道唯一のクラブとして。コンサドーレが狙う世界戦略とは
北海道ウォーカー
今季から5年ぶりにJ1に昇格したサッカークラブ・北海道コンサドーレ札幌とJTB北海道は11日、スポーツビジネスにおける連携協定を締結。その調印式が当日行われる札幌ドームでのホーム開幕戦の試合前に行われた。

二社は北海道観光と地域活性についてさらなる発展を目指すため、「国際交流戦略」と「スポーツビジネスの協業」という2つの事業を柱に、グローバル展開と道内スポーツ振興という取り組みで連携していくことを発表。コンサドーレのスポーツ業とJTBの観光業を掛け合わせることで、人と人との交流を促進し北海道全体の活性化にもつなげることが狙いだ。

国際交流戦略では、アジアに4カ国あるコンサドーレの提携クラブとの親善試合等の実施や観光プロモーションの実施、そしてスポーツビジネスの協業では、総合スポーツクラブであるコンサドーレと、サッカーにとどまらず幅広い道内スポーツの振興や教育事業を行っていくという。

会見でJTB北海道の笹本潤一社長は、「東南アジアを中心とした北海道ブームの過熱によりたくさんの訪日外国人の方が来道されている。コンサドーレとの提携でさらに北海道を元気に、活性化させていきたい」と語り、コンサドーレの野々村社長は「地域のために一体何ができるのかということを第一に取り組んでいる中で、道内唯一のサッカークラブとしてできることはもっとあると思っていた。これをきっかけに世界にコンサドーレという名前が広がり、そこから“北海道にはこんないいところがあるんだ”ということを知ってもらえるチャンスにしたい」と、提携に至った経緯を説明した。
コンサドーレはタイのメッシと呼ばれ、タイでは絶大な人気を誇るチャナティップの7月からの加入が決まっている。このときの会見の模様が30カ国で放送され、東南アジアを中心にSNSでのアクセスも非常に多いという。野々村社長は「サッカーはグローバルコンテンツであり、我々のマーケットは北海道だけ、日本だけということではなく世界が相手になる。注目度をクラブの力、そして北海道の力に変えていきたい」と、コンサドーレをきっかけにした北海道の活性化に強い意欲を示した。

北海道は2016年の訪日外国人の延べ宿泊客数が前年比22.7%増の692万人と、全国平均の8%を大きく上回るなど海外から高い注目を集めている(数字は観光庁調べ)。北海道のますますの活性化のために世界共通のスポーツであるサッカーが果たす役割も大きい。2017年シーズンのコンサドーレは、J1での戦いだけでなく北海道を背負った世界戦略にも注目だ。
有本和貴
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