【田中ケン氏監修】あなたは本当に大丈夫?ぜひ知っておきたいキャンプ場でのマナー

2021年10月4日 15:22更新

東京ウォーカー(全国版)

Twitterで
シェア
Facebookで
シェア
マナーを守って、楽しくキャンプをしよう!※写真はイメージです

ここ数年でキャンプが空前のブームとなっているが、この記事を読んでいる人の中には、流行に乗って最近キャンプを始めてみたという初心者キャンパーも、何年も前から楽しんでいるベテランキャンパーもいるだろう。しかし、 あなたは「キャンプのマナーをしっかり守っている」と胸を張って言えるだろうか? 自分は気を付けているつもりでも、見落としてしまっているルールはないだろうか。

【写真】キャンプ場を3カ所経営し、自身も30年以上のアウトドアキャリアを持つ達人、快適生活研究家の田中ケン氏


そこで今回はキャンプにおける基本的なマナーを振り返るべく、本記事を"快適生活研究家"の田中ケン氏に監修してもらった。アウトドア歴30年以上を誇るベテランで、キャンプ場を3カ所経営するほか、BS日テレ「極上!三ツ星キャンプ Season2」にレギュラー出演するなど多方面で活躍しているアウトドアの達人だ。

1. キャンプ場の予約は、確実に行ける日程で!

空前のキャンプブームということで、人気のキャンプ場は予約開始後すぐに埋まってしまうという状況が続いている。そんな中、週末やゴールデンウィーク、夏休みといった人気の日程を、実際に行くかどうかを確定しないまま予約を押さえてしまう人がいるという。 キャンセル前提での予約は、ほかのキャンパーやキャンプ場にとっては迷惑 だ。必要最小限に留めておくのがマナーと言える。

「休みだからキャンプに行きたいのに予約が取れない…!」なんてことは、誰でも嫌なはず※写真はイメージです


「とりあえず何カ所かのキャンプ場を押さえておいて、ギリギリでキャンセルするという人が見受けられます。仮にルール上は問題なかったとしても、それではほかにキャンプをしたかった人が遊びに行くチャンスを逃してしまいますよね。当たり前ですが、確実に行ける日程で予約をしましょう」(田中ケン氏。以下、発言はすべて同氏)

2. 共同スペースは譲り合って、お互いに気持ちよく

キャンプ場内には、炊事場やトイレなど、ほかのキャンパーと共同で使用するスペースがある。そんな共同スペースは、お互いが譲り合ってキレイに使うのがマナー。もし汚してしまったら、可能な限り掃除をしておこう。例えば、 シンクに生ゴミを放置したり、水道を流しっぱなしにしたり、長時間占領したりする行為はNG だ。

食器洗い用の合成洗剤の使用を禁止しているキャンプ場もあるので、ルールは必ず確認しよう※写真はイメージです


キャンプ場によっては、BBQコンロや網などを炊事場では洗わないようお願いしている場合もある。その場合は専用の洗い場、もしくは自宅で洗おう。

また、共同スペースにほかの利用者がいたら、「おはようございます」「こんにちは」などと挨拶を交わすのもいいだろう。マナーとまではいかないが、お互いが配慮すれば自分も含めた全員が気持ちよく過ごせるはずだ。

3. 意外と気付かない!?騒音と光害に注意!

静かなキャンプ場では、声や物音は自分が想像している以上に響いてしまう。大自然の中でつい解放的な気分になってしまうが、 大きなボリュームで音楽をかけたり、夜遅くまで大声で騒いだりするのは、近隣のキャンパーからすれば迷惑この上ない!

楽器などを持ち込み、解放的な場所で歌いたくなる気持ちはわかるが、周囲への気配りはお忘れなく


また、深夜や早朝の薪割りの音や車のドア開閉音などにも気を付けたい。楽しむのはいいが、 静かに過ごしたい人や寝ている人が周りにいるかもしれない ということは頭に入れておこう。

自分のサイト内だけを照らせば、基本的には十分なはずだ※写真はイメージです


さらに夜間は音だけでなく、明かりにも気をつけよう。夕食後には焚き火や星空を眺めてリラックスしたいという人も少なくないので、 必要でないときはランタンの光量を少し落としておくのがベター 。ちなみに、ランタンの位置をできるだけ低くするだけでも、周囲への“光害”は減らせる。また、消灯時間を設けているキャンプ場もあるので、チェックイン時にルールをしっかり確認しておこう。

両手が空くヘッドランプはとても便利だが、付けていることを忘れがち。面倒だが小まめに消灯するくせを付けよう※写真はイメージです


キャンプ場には、参考にしたくなるようなおしゃれなサイトレイアウトを楽しんでいる人もたくさんいるので、つい気になって注目してしまいがち。しかし、夜間にヘッドランプを装着している場合は要注意!あなたが見ている先にいる人は、とてもまぶしく感じているはずだ。懐中電灯でわざわざ照らす人はなかなかいないと思うが、ヘッドランプはつい忘れてしまうこともあるので気を付けておこう。

4. 焚き火は地面へのダメージに配慮して

キャンプの醍醐味の1つである焚き火の人気も高まっている。しかし、芝生や地面への負荷などを考慮して、地面で直接火をおこす“直火”行為をNGとしているキャンプ場も多い。その場合は基本的に 焚き火台を使用するが、使用していれば万事OKということでもない

焚き火台の脚の長さにも注意する必要がある。芝生や草花、枯れ葉など燃えやすいものの近くは避け、砂や土の部分で行なうのがベスト※写真はイメージです


「焚き火台を使用していても、薪を地面にボロボロ落としてしまったり、爆ぜた真っ赤な薪が飛んだりすると、地面にダメージを与えてしまいます」

焚き火をしている間は、決して目を離さないというのが原則。また、 熱や火の粉、灰などから地面を保護する耐火・耐熱シートを使用するのもおすすめ だ。比較的安価で手に入るので、1つ持っておくといいだろう。

5. 炭は自然に還らない。燃えカスや灰は正しく処分する

BBQや焚き火を満喫した後は、その処理をきちんと行うことも大切なマナーだ!

灰捨て場に火種を捨てるのはやめよう。火消し壺などを持っていると便利※写真はイメージです


「誰かが完全に消火していない状態の炭や燃えカスを捨てたのが原因で、火事になったことがあります。 灰捨て場があっても、捨てていいのは火が消えているものだけ です。BBQや焚き火は基本、消火するまで付き合うのがマナー。灰になるまで燃やしきるか、火消し壺などを使って確実に火を消しましょう」

炭は火消し壺などで消火すれば、火付きのいい「消し炭」として再利用できる。次回のキャンプやBBQで重宝するので、捨てるのはもったいない※写真はイメージです


なお、知らない人が特に多いのは、炭が土に還らないということ。 木材などを原料としている炭は自然に分解されると思ってしまいそうだが、実は勘違い 。生分解性が低く、そのままの状態では自然に還らない。キャンプサイトなどには放置せずに、必ずルールに則って処分しよう。

6. 子供やペットは放ったらかしにしない

隣のキャンプサイトに侵入した子供の姿を見かけたことがないだろうか。子供だから…とつい許してしまいそうになるが、やはりマナー違反。ただし、マナーを守るべきなのは保護者の方だ。 ガイロープや刃物、火など、キャンプサイトには危険がいっぱい ある。楽しいキャンプで万が一子供がケガなどをしてしまっては一大事だ。

比較的安全な作業を、キャンプでしかできない経験として子供にお願いしてみるのもいいだろう※写真はイメージです

「子供は好奇心旺盛な生き物。アウトドアには、子供にとってたくさんのワクワクや初体験が待っています。だから、子供を放ったらかしにする大人に責任があります。アウトドアは、体験を通じて子供の成長を見守ったり感動を共有したりできるチャンスですから、せっかくなら 我が子とできるだけ行動を共にして、一緒に楽しい思い出を作ってほしい ですね」

慣れない環境に連れて行けば、ペットもストレスを感じてしまうことも。ペットにも楽しんでもらえるよう、放置せず向き合おう※写真はイメージです


また、ペット連れでキャンプに出かける人も増えているが、当然しっかりと管理下に置くことがマナー。自分たちにとっては大切な家族の一員だが、動物が苦手な人や鳴き声などを気にする人もいるということを頭に入れておきたい。

7. ゴミはルールに従って処分。“来たときよりも美しく”

ゴミを出さないのがベストではあるが、どうしてもゴミは出てしまうもの。ゴミの捨て方はキャンプ場によりそれぞれルールがあるので、それに従うのが基本だ。

ゴミは極力減らしつつ、処分は各キャンプ場のルールに従おう。なお、壊れたキャンプギアを捨てていくなどは言語道断。絶対にNGだ※写真はイメージです


「私が運営するキャンプ場ではゴミステーションを設置して、指定のゴミ袋を購入のうえ分別して捨てていただきます。昔から言われていることですが、 “来たときよりも美しく”をキャンプサイトでも意識 できるといいですね。それが自然環境に対する配慮にもなります」

ゴミを持ち帰る場合は、穴が開かないように2重にするなどの工夫を。火種が残ったものを入れると車両火災の危険があるので、要注意だ。※写真はイメージです


なかには、ゴミはすべて持ち帰りというキャンプ場もある。そういった場合は、 くれぐれも道中のコンビニなどで捨てていかないように しよう。

《最後に》なぜマナーを守る必要があるの?

「キャンプサイトにゴミが落ちていたり、共同スペースが汚れていたり、騒音で眠れなかったり…。誰かのマナー違反が原因で嫌な思いをすれば、キャンプ自体が楽しくなくなってしまう。また、キャンパー全体が迷惑な存在だと思われてしまう場合もある。 今後もみんなが楽しくキャンプを続けていくために、お互いがマナーを守る必要がある んです」

子供たちが大人になった際にも、キャンプやアウトドアを当たり前に楽しめるように※写真はイメージです


このキャンプブームの中、利用客のマナー違反が原因で閉鎖してしまったキャンプ場なども実際にある。それは自分たちで自分たちの首を絞める行為なので、これ以上はぜひとも避けたいところだ。自然を大切にして他人に迷惑を掛けなければ、自由に楽しめるというのがキャンプの魅力。まずは自分のキャンプスタイルを見直して、マナー違反をしていないかチェックしてみよう!

この記事の画像一覧(全15枚)

キーワード

ページ上部へ戻る