「私のMVPは誰?」印象に残ったプレーヤーと共にシーホース三河のBリーグ2020-21シーズンを振り返る

東海ウォーカー

X(旧Twitter)で
シェア
Facebookで
シェア

入場者数の制限、声を出しての応援は禁止など、コロナ禍の特殊な状況で行われた今シーズンのBリーグ。制約はあったが試合は見応え十分で、さまざまなドラマが繰り広げられた。ブレイクした選手、偉大な記録を達成した選手、たとえ試合に出ていなくてもチームを盛り上げた選手など、自分だけのMVP選手はみんなの心の中にいるもの。ここでは印象に残ったプレーヤーと共にシーホース三河の1年を振り返りたい。

たくさんのドラマを提供してくれたシーホース三河


スター候補生として飛躍の年を過ごしたシェーファー アヴィ幸樹

最終的に西地区3位、チャンピオンシップベスト8に終わったシーホース三河。優勝こそ逃したが、選手個人にスポットを当てればリーグでも非常に目立った選手が多かった。

まず、シェーファー アヴィ幸樹は「誰よりも成長した選手」と言っても大袈裟ではない。1998年生まれ、アメリカ人の父と日本人の母を持つ23歳の新星は、スターティングメンバーとして全試合に出場。日本人ビッグマンとして屈強な外国籍選手と渡り合った。試合を重ねるごとに得点力もアップし、あらゆる面で自己ベストを更新。東京五輪の男子日本代表候補にも選出されている。

モデル顔負けの端正なマスクもいいが、シェーファーは内面もハンサムだ。裏表がなく見ていて気持ちがいい好青年で、超一流のスポーツマンなのに根っからのゲーマーというギャップも魅力。移籍1年目の今シーズン、彼の人柄を知ってファンになった人も多いはず。伝統ある背番号を背負った今、日本バスケ界を背負う一人として、これからも驚くような成長に期待したい。

外見も内面もイケメンのシェーファー。今シーズンの成長株


Bリーグの基準を変えたカイル・コリンズワース

カイル・コリンズワースの登場はあらゆる面でセンセーショナルだった。今シーズンから外国籍選手は3名まで登録可能となり、大半のクラブは2mを超えるセンターポジションに加えて、スピードやテクニックが自慢の外国籍選手を獲得した。198cmの大型ポイントガードのカイルもそうした流れでやって来た一人で、NBA仕込みのスキルやあっと驚く華麗なパスでファンの心を掴んだ。アシストだけでなくリバウンドも驚異的で、1試合で22リバウンドを記録したこともあった。

日本の文化に慣れようと日本語も積極的に学んでいたカイル。試合後のヒーローインタビューで、不慣れながらも日本語で話そうとする姿が印象的だった。ドライブ、アシスト、リバウンドと万能型のカイルは、Bリーグの在り方をがらりと変えた一人。来シーズンのプレーがすでに待ち遠しい。

カイルの活躍は影のMVPと言っても差し支えがないほど


〝ブレイク〟という言葉なら長野誠史が当てはまる。シーズン序盤は途中出場が多かったが、シックスマンとして流れを変えるプレーを連発。シーズン終盤になるとスターティングメンバーとして欠かせない存在となった。緩急を使ったドライブやアグレッシブなディフェンスは、代表クラスのポイントガードにも引けを取らないように見えた。勝敗を決める場面で躊躇なくシュートを打てる度胸も長野の強みで、思い切ったプレーでチームを救ってきた。

高校・大学時代は全国で知られているような選手ではなかったが、雑草魂でここまで辿り着いた叩き上げのプレーヤー。プロの世界を目指す子供たちにとっても手本となる選手なので、ぜひともアリーナで長野が躍動する姿を見てほしい。

小さな体で躍動した長野。印象に残るプレーが多かった


そして、6月25日に退団が発表された金丸晃輔の活躍も忘れるわけにはいかない。念願のレギュラーシーズン最優秀選手賞(MVP)に選ばれ、表彰式でのインタビューはバスケファンの目頭を熱くさせた。

シューターからエースへ。奮闘を続けた金丸晃輔

振り返れば2018-19シーズン、チームは開幕5連敗を喫し、試合後に金丸は「僕自身、こんな連敗は記憶がなくて…」と責任を抱え込むように話した。このシーズン、シーホース三河は15年振りにチャンピオンシップ進出を逃すことになる。しかし、金丸は厳しい状況の中でもがき、個人として結果を出し続け、ファンの心を打った。同年のオールスターゲームではB.WHITEのファン投票1位になりキャプテンに選出。もともと控えめで仕事人のようなイメージだったが、このシーズン、彼は誰もが認めるエースとなり、リーグを代表するスターへと駆け上がった。2013年に入団して8年間在籍、特に直近3年間は人気・実力を備えたエースとして大車輪の活躍を続けた金丸。移籍は寂しいが、彼が与えてくれた感動や興奮はファンにとっての宝物。これからも世界レベルのシュート力でBリーグを盛り上げてくれるはず。

緩んだ表情を見せることが少ない金丸の貴重なワンシーン


ここに取り上げた選手のほかにも「私だけのMVP」がたくさんいるはず。来シーズンは橋本晃佑、角野亮伍、細谷将司などの新加入選手も発表されている。素晴らしい時間は思い出となり、次のドラマを作るため、新しいチームとなって帰ってくる。来シーズンの幕開けを楽しみにしていたい。

さて、今シーズンもシーホース三河の活動や選手を追いかけたgogoシーホース企画もこれで一区切り。たくさんの感動と興奮を共有させてもらいました。バックコートでも親切で温かく迎えてくれた選手、スタッフの皆さん、本当にご協力ありがとうございました!

この記事の画像一覧(全21枚)

キーワード

テーマWalker

テーマ別特集をチェック

季節特集

季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介

いちご狩り特集

いちご狩り特集

全国約500件のいちご狩りが楽しめるスポットを紹介。「予約なしOK」「今週末行ける」など検索機能も充実

お花見ガイド2025

お花見ガイド2025

全国1300カ所のお花見スポットの人気ランキングから桜祭りや夜桜ライトアップイベントまで、お花見に役立つ情報が満載!

CHECK!2025年の桜開花予想はこちら CHECK!河津桜の情報はこちら

花火特集

花火特集2025

全国約900件の花火大会を掲載。2025年の開催日、中止・延期情報や人気ランキングなどをお届け!

CHECK!全国の花火大会ランキング

CHECK!2025年全国で開催予定の花火大会

おでかけ特集

今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け

アウトドア特集

アウトドア特集

キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介

ページ上部へ戻る