「私のMVPは誰?」印象に残ったプレーヤーと共にシーホース三河のBリーグ2020-21シーズンを振り返る

2021年6月30日 18:00更新

東海ウォーカー

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入場者数の制限、声を出しての応援は禁止など、コロナ禍の特殊な状況で行われた今シーズンのBリーグ。制約はあったが試合は見応え十分で、さまざまなドラマが繰り広げられた。ブレイクした選手、偉大な記録を達成した選手、たとえ試合に出ていなくてもチームを盛り上げた選手など、自分だけのMVP選手はみんなの心の中にいるもの。ここでは印象に残ったプレーヤーと共にシーホース三河の1年を振り返りたい。

たくさんのドラマを提供してくれたシーホース三河


スター候補生として飛躍の年を過ごしたシェーファー アヴィ幸樹

最終的に西地区3位、チャンピオンシップベスト8に終わったシーホース三河。優勝こそ逃したが、選手個人にスポットを当てればリーグでも非常に目立った選手が多かった。

まず、シェーファー アヴィ幸樹は「誰よりも成長した選手」と言っても大袈裟ではない。1998年生まれ、アメリカ人の父と日本人の母を持つ23歳の新星は、スターティングメンバーとして全試合に出場。日本人ビッグマンとして屈強な外国籍選手と渡り合った。試合を重ねるごとに得点力もアップし、あらゆる面で自己ベストを更新。東京五輪の男子日本代表候補にも選出されている。

モデル顔負けの端正なマスクもいいが、シェーファーは内面もハンサムだ。裏表がなく見ていて気持ちがいい好青年で、超一流のスポーツマンなのに根っからのゲーマーというギャップも魅力。移籍1年目の今シーズン、彼の人柄を知ってファンになった人も多いはず。伝統ある背番号を背負った今、日本バスケ界を背負う一人として、これからも驚くような成長に期待したい。

外見も内面もイケメンのシェーファー。今シーズンの成長株


Bリーグの基準を変えたカイル・コリンズワース

カイル・コリンズワースの登場はあらゆる面でセンセーショナルだった。今シーズンから外国籍選手は3名まで登録可能となり、大半のクラブは2mを超えるセンターポジションに加えて、スピードやテクニックが自慢の外国籍選手を獲得した。198cmの大型ポイントガードのカイルもそうした流れでやって来た一人で、NBA仕込みのスキルやあっと驚く華麗なパスでファンの心を掴んだ。アシストだけでなくリバウンドも驚異的で、1試合で22リバウンドを記録したこともあった。

日本の文化に慣れようと日本語も積極的に学んでいたカイル。試合後のヒーローインタビューで、不慣れながらも日本語で話そうとする姿が印象的だった。ドライブ、アシスト、リバウンドと万能型のカイルは、Bリーグの在り方をがらりと変えた一人。来シーズンのプレーがすでに待ち遠しい。

カイルの活躍は影のMVPと言っても差し支えがないほど


〝ブレイク〟という言葉なら長野誠史が当てはまる。シーズン序盤は途中出場が多かったが、シックスマンとして流れを変えるプレーを連発。シーズン終盤になるとスターティングメンバーとして欠かせない存在となった。緩急を使ったドライブやアグレッシブなディフェンスは、代表クラスのポイントガードにも引けを取らないように見えた。勝敗を決める場面で躊躇なくシュートを打てる度胸も長野の強みで、思い切ったプレーでチームを救ってきた。

高校・大学時代は全国で知られているような選手ではなかったが、雑草魂でここまで辿り着いた叩き上げのプレーヤー。プロの世界を目指す子供たちにとっても手本となる選手なので、ぜひともアリーナで長野が躍動する姿を見てほしい。

小さな体で躍動した長野。印象に残るプレーが多かった


そして、6月25日に退団が発表された金丸晃輔の活躍も忘れるわけにはいかない。念願のレギュラーシーズン最優秀選手賞(MVP)に選ばれ、表彰式でのインタビューはバスケファンの目頭を熱くさせた。

シューターからエースへ。奮闘を続けた金丸晃輔

振り返れば2018-19シーズン、チームは開幕5連敗を喫し、試合後に金丸は「僕自身、こんな連敗は記憶がなくて…」と責任を抱え込むように話した。このシーズン、シーホース三河は15年振りにチャンピオンシップ進出を逃すことになる。しかし、金丸は厳しい状況の中でもがき、個人として結果を出し続け、ファンの心を打った。同年のオールスターゲームではB.WHITEのファン投票1位になりキャプテンに選出。もともと控えめで仕事人のようなイメージだったが、このシーズン、彼は誰もが認めるエースとなり、リーグを代表するスターへと駆け上がった。2013年に入団して8年間在籍、特に直近3年間は人気・実力を備えたエースとして大車輪の活躍を続けた金丸。移籍は寂しいが、彼が与えてくれた感動や興奮はファンにとっての宝物。これからも世界レベルのシュート力でBリーグを盛り上げてくれるはず。

緩んだ表情を見せることが少ない金丸の貴重なワンシーン


ここに取り上げた選手のほかにも「私だけのMVP」がたくさんいるはず。来シーズンは橋本晃佑、角野亮伍、細谷将司などの新加入選手も発表されている。素晴らしい時間は思い出となり、次のドラマを作るため、新しいチームとなって帰ってくる。来シーズンの幕開けを楽しみにしていたい。

さて、今シーズンもシーホース三河の活動や選手を追いかけたgogoシーホース企画もこれで一区切り。たくさんの感動と興奮を共有させてもらいました。バックコートでも親切で温かく迎えてくれた選手、スタッフの皆さん、本当にご協力ありがとうございました!

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