【影山貴彦のTVコラム・がんばれ関西ローカル!】   報道番組は報道番組らしく エンタ専門だからこそ思う

関西ウォーカー

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私は日頃、メディアの中でもエンターテインメントのジャンルを専門として研究や講義をし、時に新聞やテレビ、ラジオ等でコメントし、こうしたコラムを書いている。エンターテインメントは社会においてこの上なく大切なものであることを微力ながら伝え続けたいと思っている。

そんな人間だが、いやだからこそ最近考えることがある。テレビの報道番組のエンターテインメント化についてだ。全国ネット、ローカルを問わず、「これバラエティ番組では?」と勘違いしてしまうケースがある。無論、報道番組だからといって、この上なくお堅く放送せよとは思わない。時には柔らかさも必要だ。だが番組によっては、作り手側が視聴者の興味を引き付けたいがために、報道番組の中に入れ込むには相当違和感のある柔らかさをまとった企画が放送されることもある。

ただ、ここで再び強調しておきたいが、決して柔らかい企画そのものを否定するわけではない。多くの人がそのコーナーを楽しみにしている場合もあろう。また報道番組より少しくだけた情報ワイド番組のケースでは、また話が変わってくる。私が申し上げたいのは、報道番組は報道番組らしく、真摯に熱くニュースを伝えることを何より主眼として欲しいということなのだ。たださすが関西の視聴者は賢いのだろう、最近ではニュースを正面からしっかりと報道するタイプの番組が再び見る人の評価を受け始めているようだ。

番組の方向性を決めるのは作り手ばかりではない。「こんな番組が見たい」という視聴者の意思表示は間違いなく各局の番組編成に反映される。テレビ好きな人が多い関西ではなおさらだ。

影山貴彦(かげやまたかひこ)同志社女子大学 学芸学部情報メディア学科教授。元毎日放送プロデューサー(「MBSヤングタウン」など)。早稲田大学政経学部卒、関西学院大学大学院文学修士。上方漫才大賞審査員、GAORA番組審議委員、日本笑い学会理事。著書に「影山教授の教え子が泣きにくる。~涙が笑顔にかわる京都の女子大研究室」など

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