世界遺産・二条城に進化系お花見が登場!
関西ウォーカー
今年、大政奉還150周年を迎える世界遺産・元離宮二条城は、桜の名所として知られる。3月24日(金)~4月16日(日)の間、「二条城桜まつり2017―桜の宴―Directed by NAKED」が開催されている。
東大手門のライトアップに始まり、唐門のプロジェクションマッピング、庭園の桜のライトアップ、角倉了以の旧邸宅を移築した茶室・香雲亭のプロジェクションマッピング、庭園・清流園のライトアップと、庭園に咲き誇る桜のコラボレーションが美しい。
また、昼夜楽しめるお花見コーナーも設けられ、金久右衛門のしじみラーメンや京都杏仁本舗の杏仁豆腐、京都 京馬の春爛漫 松花堂弁当など、お花見にふさわしいフードも楽しめる。
今回のライトアップとプロジェクションマッピングはクリエイティブカンパニー・ネイキッドが手掛けたもの。同社代表の村松亮太郎氏は今回のイベントについて「プロジェクションマッピングよりも桜まつりに意味がある。静的なものに意味性を持たせ、動的なものを表現した現代のお花見。能によく登場する桜の精霊が、城の奥へといざなう物語性を持たせた。物語に添ってコンテンツを楽しみ、最後には人間の宴を楽しんでほしい」と制作意図を語る。
村松氏は4月から大阪芸術大学アートサイエンス学科の客員教授を務めることになっており、3月23日には新1年生や高校生を招待し、「アートサイエンス課外授業」も実施された。授業の最初には、村松氏からアートサイエンスや、今回のプロジェクションマッピングについてのレクチャーが行われた。「アートサイエンス学科で教えていきたいのはバーチャルとリアルの両方を使って境目をなくすこと。プログラムはあくまでもツールであり、それで何を作るのかが大事。テクノロジーを新たな筆として使って」とこれからアートサイエンスを学ぶ人への心構えを伝えた。
レクチャーの後は、実際にプロジェクションマッピングを前にしての授業を実施。終了後には質疑応答も行われた。斬新な光のアートに触れた学生たちは「なぜ全部の塀にプロジェクションマッピングをしなかったのか」「せっかく本物の能楽師の映像を投影しているのに、なぜ音楽は本物の能楽ではないのはなぜか」など、学生ならではの視点で質問。村松氏はそれに対しコストや権利などの面からそれがかなわなかったと明かした。
「二条城桜まつり2017―桜の宴―Directed by NAKED」は4月16日(日)まで。日本独特の文化・お花見と、先進アートが融合した進化系お花見が楽しめる。
鳴川和代
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