AKB48入山杏奈が舞台に出演「覚悟を決めて“タクフェス”に戻ってきました」
東京ウォーカー(全国版)

10月下旬より名古屋、札幌、新潟、仙台、大阪、東京と全国で上演される、宅間孝行が手がける舞台・タクフェスの最新作『天国』。宮城県石巻市に実際にあった古き良き劇場をモデルに、映画、芝居、興行に奮闘する愛すべき人たちの優しさにあふれた物語を描いた舞台だ。

映画館に忍び込んでひょんなことから働くことになった、原嘉考が演じる島村龍太郎が心奪われる東北大学の学生・本郷さゆりを入山杏奈(AKB48)が演じる。そんな入山杏奈さんに出演にあたっての意気込みを聞いた。

前回の厳しさに慣れたのか、今回は稽古が始まってみてもやさしく感じた
――第4弾『歌姫』(2016年)に主演以来、久しぶりにタクフェスに戻ってきたわけですが、第9弾、舞台『天国』への出演が決まった時の気持ちを聞かせてください。
【入山杏奈】タクフェスは大好きなのでうれしかったです。同時に、宅間さんが厳しい方だということはわかってたので、生半可な気持ちでは戻ってこれなかったです。覚悟を決めてタクフェスに戻ってきました(笑)。

――タクフェスに出演された方はみなさん、宅間さんは厳しいとおっしゃいますね。皆さんで同じ釜のご飯を食べると言うのもよく聞きます。『歌姫』に出演されたときは厳しく感じましたか?
【入山杏奈】初めての舞台がタクフェスだったので、かなり厳しく感じました。舞台の稽古がどういうものかもわからなかったというのもあって、宅間さんから厳しく指導していただいたのを覚えています。前回の厳しさに慣れたのか、今回は稽古が始まってみても、「宅間さんってこんなにやさしかった?」みたいな感じです(笑)。
宅間さんとは、映画『あいあい傘』(2018年)でもご一緒させていただきましたし、タクフェスもよく観にいってますし、宅間さんのドラマの現場に遊びに行ったりと、結構頻繁にお会いしています。

――カンパニーの雰囲気はいかがでしょうか?
【入山杏奈】出演する皆さん、めちゃくちゃ仲良しでいい雰囲気です。みんなで人狼ゲームをしたりしています。顔合わせして2日目ぐらいからすごい仲良くなっているので、不思議な感覚です。宅間さんとご一緒するのが2回目、3回目というキャストの方が多いというのもあると思います。いきなりすごく仲良くなった感じです。
宅間さんが稽古をつけてくださっているときに、他のキャストも方も、「ここはこうした方がよくなるよ」とか言ってくれたりするんです。そういうのが温かく感じて、みんなで作品を作り上げている感じがいいなと思いながら稽古しています。
――カンパニーの雰囲気もかなりよさそうですので、舞台の仕上がりも楽しみですね。今回、入山さんはどんな役柄を演じるのでしょうか?
【入山杏奈】本郷さゆりは東北大学に通う大学3年生の女の子です。鳥人間コンテストで優勝を目指しています。言いたいことはなんでも言うちょっと気が強いタイプ。でも、根っこの部分はやさしい、そんな感じの子です。

役柄としてはずっとテンションを上げることを意識している
――役柄と似ているところ、違っているところを教えてください。
【入山杏奈】宅間さんが当て書きしてくださっていますので、結構自分だなと思って演じています。私は末っ子なので、家のなかでは自分が女王ではないですけど(笑)、わがままを言いたい放題だったりするので、そういうところがさゆりと似ていると思います。おじいちゃんに可愛がられて育てられたというところも同じです。
――役柄と違っているところはなさそうですね。
【入山杏奈】違うところもあります。私はさゆりみたいに、はちゃめちゃではないですよ(笑)。
――意識して演じていることはありますか?
【入山杏奈】日常ではわりとテンション低めですが、役柄としてはずっとテンションを上げていなくちゃいけないので、そこは意識しています。
あとは、言いたいことを言う分、その裏にやさしさがあることを常に意識して台詞を言うようにしています。

皆さんがふだんイメージしている入山杏奈とはだいぶ違っている
――髪型や衣装について教えてください。
【入山杏奈】日常を演じているので、私服っぽい服装での出演が多いです。髪型はこれから決まっていくと思います。東北大学に通っているので、ちゃんと勉強もしていて、眼鏡をかけています。
――この舞台の見どころについて教えてください。
【入山杏奈】まずは、タクフェスの新作ということで、まだ誰も知らないストーリーになるので、そこは見どころですね。私も前回は再演の作品に出演させていただいたんですけど、今回は初演になるので、新しい物語を楽しんでもらえると思います。
あとは、コロナ禍で皆さんもいろいろ大変な思いをされていると思うので、その中にある日常の温かさを感じていただける作品になっていると思います。

――私のここを観て欲しいというのがあれば教えてください。
【入山杏奈】皆さんがふだんイメージしている入山杏奈とはだいぶ違っていると思うので、そこは注目ポイントです。
――どんなところが違うか少しだけでも教えていただけますか?
【入山杏奈】それは...。観てのお楽しみでお願いします(笑)。
――名古屋、札幌、新潟、仙台、大阪、東京にて上演されますが、日本全国を回られることについてどんなお気持ちですか?
【入山杏奈】ご当地で食べるご飯は楽しみです(笑)。また、この作品に関わって、初めて興行主の大変さを考えるようになりました。地方にお芝居を持っていくことの大変さや、地方でそれを受け入れてくださる方の思いみたいなものを、恥ずかしい話ではありますがこの作品を通して初めてきちんと理解して感じるようになりました。
関わるすべての皆さんのおかげで、舞台は成り立っているんだなということを感謝しながら、全国を回りたいと思っています。地方によって、お客さんの反応が変わったりするのも楽しみです!

――舞台で演じることの魅力について教えてください。
【入山杏奈】やっぱり、生ということですね。その日、その時でまったく違うものになるというか、それこそ演じる私たちだけじゃなく、お客さんの反応とかでも、お芝居は変わると思うので、生きているというところが魅力ですね。
相手からその場で受けたお芝居で変わる差みたいなものはありますね。今日は相手のお芝居がこう違ったから、あそこの台詞の言い方が変わったなとか、そういうのがあるのもおもしろいです。
――最後にメッセージをお願いします。
【入山杏奈】タクフェスの新作ですので、ぜひ楽しみにしていただいて、私達もその期待に応えられるように、このご時勢に足を運んでくださる皆さまに本当に観てよかったと思ってもらえるものを届けられるようにがんばりたいと思います。ぜひ皆さま、劇場に足を運んでくださったらうれしいです!
※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。
撮影・取材・文=野木原晃一
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