大阪・北浜「コロンビア8」世界にひとつだけの味を目指した名刺がわりのキーマカレー
関西ウォーカー
大阪でブーム加熱中のスパイスカレーの名店を紹介するWEB連載「大阪スパイスカレー名店ファイル」第1回は大阪・北浜の人気店をご紹介します!
今回紹介するのは、2008年にオープンした北浜本店に続き、堺筋本町店、阿波座店、上本町店と4店舗を展開する、カレー業界で注目の人気店「Columbia8(エイト)※以下、コロンビア8と表記」。「独創的で立体感のあるスパイス使いは中毒性、常習性あり」「独特なフォルムと発想がすごい!」「(オーナーの)オギミ~ル✩さんの神的対応がすてき」と、訪れたものの舌と心を痺れさせてしまうこのお店。いったいどんなカレーで、どのように生まれたのかを、オーナーのオギミ~ル✩さんに聞いた。
大阪のあるカレー店で出合ったひと皿がオギミ~ル✩さんの人生を変えた

オーナーのオギミ~ル✩さんとカレーの出合いは、前職であったサラリーマン時代。大阪のある店で、今までに味わったことのないカレーに出合ったことが、カレーにのめり込むきっかけになったそうだ。直径30cmも満たないお皿の中に、作り手の個性や感性が表現されていることに大きな衝撃を受け、オギミ~ル✩さんの人生が180度転換。カレーは、いくつものスパイスを自在に組み合わせることで、世界でひとつだけのオリジナルな味ができあがる。元々、アーティストになりたかったというオギミ~ル✩さんのクリエイティブ魂にそのカレーとの出合いが火を点けてしまった。
会社を辞め、某雑誌社のカレー本を片手にカレー店を巡り、行く先々で“カレー屋オープン宣言”をして回ったそうだ。カレー店を営んでいる先輩方に失礼にならないよう、そして素人が店を出したと思われたくなかったオギミ~ル✩さんは、和食やイタリアン、アジア料理などさまざまな料理店で6年間研鑽を積み、その間に調理師免許を取得。店をオープンさせるまで幾度と味のすり合わせを行い、味覚がいかに脳に伝わるかを研究したという。そうしてできあがったのが“、コロンビア8”の顔となる“スパイスを楽しむ”キーマカレーだ。
「左手にシシトウ、右手にスプーン」。これが“コロンビア8”の基本スタイル

皿のど真ん中こんもりと盛られたスパイスライスに、スープのようなさらっとしたルー。その上には、絶妙に配合された約30種のスパイスがどっさりとかけられ、スパイスが醸し出す香りが食欲を掻き立てる。ライスの上にシシトウが1本。フォルムも印象的だ。
また、その食べ方も独特。「まず、左手にシシトウ、右手にスプーンを持ちながら食べ進める」これが“コロンビア8”の基本スタイルだ。シシトウを少しかじってはカレーを口に運び、食中に出されるグレープフルーツを少し飲んではカレーを食ベる。苦味や酸味、甘味との対比を楽しみつつ味わっていく。また、シシトウの苦味、グレープフルーツの酸味を含むことにより、口の中がリセットされ、スパイスの風味や輪郭を多角的に感じることができる。これがオギミ~ル✩さんの言う「頭で考えながら食するカレー」なのだ。
名刺がわりのキーマカレー

キーマカレーは、堺筋本町店、阿波座店、上本町店でも食べられる。野菜カレーは、オーナーのオギミ~ル✩さんが季節野菜を使い遊び心で作り上げた北浜本店のみのメニュー。初来店者には花火の注文は叶わない。「辛さに依存せず、スパイスそのものの風味や香りを味わって欲しい」と、その理由も明確だ。キーマカレーは“コロンビア8”の顔であり、名刺がわりだからだ。
独創的な感覚で香りを操り、独自の世界観でカレーに向き合う真摯な姿勢が、オギミ~ル✩さんの作り出すカレーから伝わってくる。「辛さ先行ではない、香りをメインとしたスパイスを楽しむ」“コロンビア8”のキーマカレー。名刺がわりという、オギミ~ル✩さんの言葉にうなずくはずだ。
※本連載はムック「KansaiWalker特別編集 関西カレー’17新時代!」(現在発売中)の発売を記念した連載記事です。大阪スパイスカレーの名店・新店を多数紹介した本です。ぜひ興味のある方は書店・コンビニでチェックしてください。
【関西ウォーカー編集部/ライター惣元美由紀】
惣元美由紀
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