【SDGs】誰でもできる取り組みから最先端技術までを学べるイベント「SDGs AICHI EXPO 2021」に参加してきた!

東京ウォーカー(全国版)

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日本最大級のSDGs推進フェア「SDGs AICHI EXPO 2021」が、2021年10月22日・23日の2日間にわたって「愛知県国際展示場(AICHI SKY EXPO)」(愛知県常滑市)で開催された。SDGsとは、持続可能でよりよい社会を目指す国際目標のこと。イベントには、学校から地元企業、環境庁や自治体まで、産学官民合わせて約100団体が参加し、ブース展示やステージイベントを通してSDGsの取り組みを紹介した。今回は、会場で注目を集めていた内容や、活気あふれる会場の様子をレポート!

2日間にわたって、多くの来場者でにぎわったphoto by Kanji Furukawa / (C)KADOKAWA

大村愛知県知事や脳科学者・茂木健一郎氏が来場

10月22日10:00から始まったオープニング式典には、SDGs AICH EXPO実行委員会のメンバー11名が出席。会長を務める大村秀章愛知県知事が「昨年はオンラインでの開催でしたが、本年度はリアルでの開催ができてうれしく思っています」とあいさつした。

大村愛知県知事のあいさつで、2日間にわたるイベントがスタートphoto by Kanji Furukawa / (C)KADOKAWA

その後、ステージには脳科学者の茂木健一郎氏が登場。会場となった常滑市が古くからの焼き物の町として知られることにちなんで、「最先端の科学技術と並んで、焼き物はSDGsの精神を考えるうえでとても大切だと思います」と持論を展開。土から器を作り、やがて土にかえる焼き物と、それを美しいものと感じる日本人の美意識について熱く語った。

「多様性を認識するには脳の働きが関わっています。この多様性を知ることが、SDGsではとても大切なのです」と脳科学者の観点からSDGsを語る茂木健一郎氏photo by Kanji Furukawa / (C)KADOKAWA

焼き物から日本人の美意識、わびさび、里山、自然との共生、生物の多様性と、めまぐるしく展開される講演内容に、多くの来場者が興味深く聞き入っていた。

23日には、次長課長の河本準一、オズワルド、大西ライオン、オレンジによる「笑って学ぼう!よしもとSDGsステージ」や、エシカル&フェアトレードファッションショーなど、ファミリーや若者も楽しめるステージイベントを開催。来場者もクイズに参加するなどして大いに盛り上がった。

ライブを終えたよしもと芸人と来場者が参加した○×形式のSDGsクイズ

ブースはパネル展示、ミニステージ、弁当販売と多彩に展開

各展示ブースも盛況だった。まず目を引いたのは、会場入口近くにあったワタミのブース。こちらでは、ワタミのSDGs活動をパネルで紹介したほか、バックアップしている公益財団法人の活動報告、大型モニターを設置したミニステージでの講演会などが行われた。

ステージイベントは、ワタミが進める取り組みについて知るいい機会に!photo by Kanji Furukawa / (C)KADOKAWA

2021年4月にオープンした岩手県陸前高田市の循環型農業テーマパーク「陸前高田ワタミオーガニックランド」の紹介や、店舗での持ち帰り用パックやリサイクルによって食品ロスを削減する取り組みの解説など、消費者からみて身近な話題も多かった。

タスクフォースを組織して取り組む3つの課題「包装容器」「オーガニック」「RE100」に関するパネル展示などphoto by Kanji Furukawa / (C)KADOKAWA

さらに、会場のフードコーナーでは「ワタミの宅食」の「まごころ御膳」(500円)を販売。「ワタミの宅食」は、管理栄養士が考えたバランスの取れた献立と、自社一貫の生産体制が特長。米には、糖の吸収をおだやかにする働きを持つ水溶性食物繊維イヌリンを豊富に含むキクイモをパウダー状にしたものを一緒に炊き込んでいる。食べ終わった容器は回収してリサイクルするなど、エコ活動にも参加できるようになっていた。

「まごころ御膳」は、温めるだけですぐに食べられる日替わりの宅配弁当。会場ではきく芋茶とセットで販売photo by Kanji Furukawa / (C)KADOKAWA

健康にもエコ活動にもいい!歯ブラシ回収プログラム

ライオンのブースでは、歯ブラシ回収プログラムを紹介していた。SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」の達成に貢献できる、1カ月に1回の歯ブラシ交換を提案。不要になった歯ブラシをリサイクルするエコ活動を通して、目標12「つくる責任 つかう責任」にも貢献する、というものだ。歯ブラシの回収拠点は、イベント開催時で全国953カ所。ライオンの担当者は「2キロ(約200本)を集めてもらえれば全国どこへでも回収に伺います。誰でも参加できますので、ぜひご協力を!」と呼び掛けていた。

ブースの上部に飛び出た歯ブラシの巨大オブジェは、会場のどこにいてもよく目立っていたphoto by Kanji Furukawa / (C)KADOKAWA

また、洗剤などの詰め替えを推奨することで新規ボトルの製造が減り、プラスチック容器の8割を削減できたとのデータを紹介。花王など競合他社とも協力し、共同でリサイクルを行うプロジェクトも進めている。

「東京モーターショー」で話題をさらったコンセプトカー

環境省のブースでは、植物由来の次世代素材CNF(セルロースナノファイバー)を紹介。植物から取れるセルロースを細かくしたナノ繊維は軽さ、強度、耐膨張性に優れ、環境負荷の少ない新素材として既に自動車、家電、住宅・建材などに活用されている。

環境省のブース。「東京モーターショー2019」で初披露された話題の車を中心に展示photo by Kanji Furukawa / (C)KADOKAWA

ブースにはCNFを取り入れたコンセプトカーを展示。各部材にCNFを活用することで、車全体として16%の軽量化に成功している。車体が軽くなることで燃費は11%改善し、CO2排出量は8%削減。日本の技術力を世界に向けてPRするため、細かな部分にまで日本的な意匠を取り入れているのもポイントだ。シートは白無垢をイメージ。ハンドルは日本刀の柄をイメージし、アクセントに桜模様の漆塗りをあしらったデザインになっている。

【写真】日本が世界に誇る最先端技術が詰まったコンセプトカーの内部photo by Kanji Furukawa / (C)KADOKAWA

イベントの広報大使を務めたSDGs伝道師ノアを会場で発見!

今回のイベントは、VTuberとしてSDGsの普及活動を行っているSDGs伝道師ノアが広報大使に就任していた。当日の楽しみ方や見どころをYouTube配信していたが、当日はTwitterでイベントPRを行うだけでなくブースも出展し、サカイホールディングスが開発したSDGsエバンジェリスト検定を紹介していた。

SDGs伝道師ノアと一緒に楽しく学べるSDGsエバンジェリスト検定を紹介するブースphoto by Kanji Furukawa / (C)KADOKAWA

SDGsエバンジェリスト検定は、SDGs教育に力を入れる企業をサポートするためのeラーニングシステム。導入すると、SDGsを日常やビジネスで使いこなすための試験を受験でき、合格すれば認定証がもらえるというもの。「なんとなく知っている」から「実際のアクション」へと行動を促す目的で開発された。

ちょっとした行動がSDGs達成につながることを実感

各団体がさまざまな観点からSDGsに取り組む様子を紹介した本イベント。ただ紹介するだけではなく、自分の生活に取り入れられるようなちょっとした行動のヒントがたくさんあり、SDGsへの理解が深まる内容だった。初日は平日ということもあり、ビジネスマンやブース出展をしている学生が目立ったが、2日目には小さな子供連れのファミリーも多く、幅広い年代が楽しんでいたのが印象的だった。

SDGsに取り組むヒントがあちこちに散りばめられた愛知県ブース「あいちSDGsパーク」photo by Kanji Furukawa / (C)KADOKAWA

愛知県は2019年から「SDGs未来都市」に選定されており、2021年9月からは愛知県SDGs登録制度がスタートしたばかり。約1カ月で80以上もの団体が登録するなど盛り上がりを見せている。イベントの開催を受けて、ますますSDGsの取り組みが広まっていくに違いない。

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