【影山貴彦のTVコラム・がんばれ関西ローカル!】 なんとなく、 でも必ず見てしまう
関西ウォーカー
テレビの見方はそれぞれだ。一週間のテレビ番組表をほぼ全部頭に入れて、分刻みで選択して見る人がいる。私はそのタイプ。あるいは、お目当ての番組が放送される日時やチャンネルはきちんと覚えておき、その時間に合わせてテレビの前に座る人もいるだろう。けれど意外と誰もがよくやるのが、なんとなくリモコンを手にして、収まりのいい番組をしばらく見て、飽きてくるとまたチャンネルを変えるというパターンではないだろうか。ゆったりした週末の時間帯など、そんなテレビの見方をする人は多い。
時に気まぐれな視聴者を日々相手にするのだからテレビの作り手も大変だ。そんな中、14年もの長きにわたり週末の夕方に君臨しているのが、読売テレビの「土曜はダメよ!」だ。タイトルが「土曜~」だから、放送曜日は間違えないだろうが、視聴者は放送時間を正しく答えられるだろうか? 実際、番組開始から何度かの編成変えで時間変更となったし、時にイレギュラーで変わることもある。だが視聴者は必ず、「土曜はダメよ!」でリモコンカチャカチャを止める。これってすごいことなのだ。看板コーナーの「ギョーテン!住宅情報!!小枝不動産」の風変わりな住宅紹介を見て大笑いする。長寿番組には秘密がある。この番組の「ユルさ」は大きな魅力だ。だがそれだけでは語れない「仲間の絆」を感じている。
影山貴彦(かげやまたかひこ)同志社女子大学 学芸学部情報メディア学科教授。元毎日放送プロデューサー(「MBSヤングタウン」など)。早稲田大学政経学部卒、関西学院大学大学院文学修士。上方漫才大賞審査員、GAORA番組審議委員、日本笑い学会理事。著書に「影山教授の教え子が泣きにくる。~涙が笑顔にかわる京都の女子大研究室」など
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