進化を続ける浮世絵が日本に凱旋!「浮世絵劇場 from Paris」が角川ミュージアムにて開催中
東京ウォーカー(全国版)

角川武蔵野ミュージアムのオープン1周年記念展として10月30日、「ところざわサクラタウン」内、「角川武蔵野ミュージアム」1Fグランドギャラリーにて巨大映像空間へ没入する360度体験型コンテンツ「浮世絵劇場 from Paris」がスタートした。
ヨーロッパでさらなる独自の進化を遂げてきた「浮世絵」が題材?


江戸時代の「浮世絵」は、現代でいうテレビやインターネット、Instagramのような身近なメディアとして利用されてきたが、実は、その価値は“一杯のかけ蕎麦”と同等だったと言われている。一方、浮世絵は19世紀の輸出時に物品の包装紙としても使用されていたこともあり、その品々がヨーロッパに渡ると「なんて、素晴らしい包装紙なんだ!」と評価され、その後、さまざまな日本文化と混ざり合う中で「ジャポニズム」と言った思考が西洋で誕生した。
そうした経緯を持つ「ジャポニズム」は長い年月を経て、ヨーロッパで独自の進化を遂げ、デジタルアート「SPIRIT of JAPAN」として姿を変え、角川ミュージアムへ凱旋帰国した。
「浮世絵」と最新テクノロジーって?


本展を手がける「ダニーローズ・スタジオ」とは、パリをベースに活動するデジタルアーティスト、プログラマー、音楽家という多領域にわたるアーティスト集団であり、鑑賞者を感覚体験に引き込むような没入型アート体験をはじめとした都市型アートを設計開発している。
そんなダニーローズ・スタジオによる「SPIRIT of JAPAN 浮世絵劇場 from Paris」では、浮世絵とテクノロジー、そしてストーリーの3つを掛け合わせた、全く新しい演出で、12幕の異なる映像シーンが1100平方メートルを超える大空間に映し出され圧巻の感覚体験が堪能できる。
映像と音楽、文化に包み込まれる瞬間


「桜、妖怪、女、扇、書、侍」など、日本人なら誰しもが心得のあるキーワードを臨場感ある音楽、そして迫り来る映像美でコンパイルすることで、非日常の没入感を感じることができる。また広大な敷地の中、360度見渡す限りのデジタルアートだが、“どの視点から見ても正解”という奥深さも楽しめるポイント。
見て、体感して楽しむ角川武蔵野ミュージアム


また、本展で使用された大量の浮世絵を紹介する「後室展示」コーナーでは、新たな感性で浮世絵を作り続ける日本の現代浮世絵師たちの作品も併せて紹介されている。無料スペースでは浮世絵などに関する書物も読めるので、その歴史と角川武蔵野ミュージアムが織りなす最新アートを体感してほしい。
(C)Danny Rose Studio (C)Kadokawa Culture Museum
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