ハローキティのポップコーン自販機の新シリーズ登場、カプセルトイも話題に。愛され続ける秘密とは

東京ウォーカー(全国版)

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「できたてのポップコーンはいかが?」というハローキティのキュートな声につい引き寄せられる、袋詰めポップコーン販売機「ハローキティのポンポンパック」。販売機のシリーズ第4弾が7月に、ミニチュアになったカプセルトイが10月末に新登場し、再注目を集めている。

今回は、「ハローキティのポンポンパック」を開発製造する、株式会社ココロの担当者に、誕生のきっかけや愛され続ける理由などを聞き、その魅力に迫ってみた。

ハンドルを回すと鍋のコーンが跳ねるギミックをプラスした「ハローキティのポンポンパック2」(2002年12月登場)。加熱中はかわいいダンスを披露


独自のロボット技術から生まれたポップコーン販売機

コイン投入口に硬貨を投入し、3種ある風味から好みをチョイスすると、軽快なメロディが流れ、「ハローキティこんにちは♪」の歌とナレーションに併せてマシンが稼働。約60~90秒(機種によって異なる)で、あつあつのポップコーンができあがる「ハローキティのポンポンパック」。

手掛けるのは、ロボットの開発や企画製造などを主とする、1984年創業の株式会社ココロ。サンリオグループのメーカーだ。「博物館やイベントで展示する恐竜ロボットや人体型ロボット、また大学や研究機関向けの機材を企画し、販売およびレンタルしています。またポップコーン販売機といった、販売機の企画開発、製造、そして中身商品の開発製造、全国でのオペレーションを行っています」と担当者は話す。

1987年からポップコーン販売機を市場へ投入。当時は袋式ではなく、カップ式の容器(2012年7月取扱終了)を使っていた。2001年4月に初めて袋式を採用した「ハローキティのポンポンパック」が登場し、「この販売機は、看板込みで全高2mを超えるサイズ。呼び込みナレーションは一定間隔で繰り返され、加熱中と呼び込み時に、ポップコーンが弾ける演出があります。『ハローキティのポンポンパック4』まで音源と、出来上がりまでの時間を知らせるタイマー表示は共通です」。

ポップコーンはバター、うすしお、キャラメルの3種の風味がある。1回220円または300円


続いて2002年12月から「ハローキティのポンポンパック2」を展開。現在約900台と1番多く稼働しているそうで、「看板込みで全高160×幅60×奥行45(各cm)とコンパクトサイズに。センサーを初導入し、人を検知したら呼び込みナレーションが流れようになりました。『ハローキティ』のキャラクター人形の頭部と胴体が踊るように揺れる仕掛けや、加熱中はハンドルを回すとコーンが弾け、カマドの炎が光るギミックを搭載しています」。

2012年7月からは、電飾を取り入れるなど、より周囲へアピールするマシンへと変化し、最大4風味の取扱が可能となった「ハローキティのポンポンパック3」の展開を開始。

「看板込みで全高160×幅65×奥行55(各cm)と、『ポンポンパック2』より若干大きくなりましたが、カラフルな電飾を搭載し『ポンポンパック4』にも採用しています。今のところ本機のみ、釣銭機能があり多金種にも対応。ナレーション中は飛行機に乗ったハローキティのキャラクター人形が揺れ、加熱中はハンドルを回すとコーンが弾ける演出があります」

2021年7月登場した「ハローキティのポンポンパック4」。話しかけながら踊るハローキティがかわい過ぎる!


そして2021年7月、「ハローキティのポンポンパック4」がお目見えする。「販売機のサイズは『ポンポンパック3』と同じですが、取扱風味は3種のみ。従来機より、デザインを一層明るくキュートに一新しました。ナレーション中の『ハローキティ』のキャラクター人形と、加熱中のハンドルを回すと演出されるギミックは好評なので『ポンポンパック2』から採用しました」とのこと。

飛行機に乗ったキティちゃんが大空を飛び回る「ハローキティのポンポンパック3」(2012年7月登場)。派手なカラーリングと電飾が印象的


今では、サンリオショップやショッピングセンター、ディスカウントストア、百貨店、玩具チェーン店、サービスエリアなどに設置され、全国で1300台以上が稼働。誕生のきっかけや広く普及した理由を聞くと、「ココロのロボット技術を生かした販売機として開発しました。以前は飲料販売機と同じような大型サイズでしたが、小型化により、店頭やアミューズメントコーナ内など、さまざまな場所や施設への導入が進みました。また、独自の袋詰商品を採用したことで、賞味期限の延長や密封した食品として安全で衛生的な商品になりました。さらに、お子さんができたてホカホカの商品を持ち運べるよう配慮して、袋には持ち手のようなデザインを設けたのも、広く普及した理由です」。

エンタメとして親子二代に渡り楽しめるのが愛され続ける理由

人気の理由やこだわりについて聞いてみた。「物品を販売する自販機と異なり、商品を受取るまでの過程で、キャラクターや光、音、匂いなどのエンターテインメント性があります。できたてあつあつのポップコーンを提供でき、未就学児童に丁度いい袋サイズ(95×110㎜)と内容量(32g)も大きな魅力だと思います」と担当者。

2001年4月に初登場した「ハローキティのポンポンパック」。お馴染みの音楽とナレーションが流れる


さらに、「ポップコーンの加熱中に音楽とナレーションが流れ、加えてハンドルを回すと、鍋の中のポップコーン風のものが跳ねるギミックを搭載。あたかも自らポップコーンを作っている雰囲気を体感できる楽しさに、リピートしてご利用いただいているようです。やはり未就学児童に人気があり、親御さんや祖父母と訪れた際に楽しんでいただいている場面をよく見かけます。近頃では、子供時代に利用していた世代が親となり、お子さんと一緒に購入していただくなど、親子二世代に渡って買っていただくケースもあります。サンリオの子会社として、幅広い世代に受け入れられるキャラクター『ハローキティ』を使用できたことは大きいです」と、愛され続ける背景を教えてくれた。

子供から親世代までを魅了


今後もエンターテインメント体験ができる自販機に期待!

10月にバンダイから、カプセルトイ「ハローキティ ミニチュアポンポンパック ~できたてのポップコーンはいかが?~」が発売。「主題歌Ver.」と「できたてのポップコーンはいかが?Ver.」があり、発売直後に完売が相次ぐほど。また、ポップコーン販売機から流れる歌は、ハローキティの公式YouTubeチャンネルでも2年前に取り上げられ、600万を超える再生数と6万件の高評価を獲得し話題になっている。まだまだ人気は健在だ。

今後の展開や予定を聞くと「商品を販売するだけではなく、これからもお客様に楽しんでいただけるエンターテインメント性や参加性のある体験ができる、ココロならではの販売機を作っていきたいです」と語ってくれた。

これからも「ハローキティのポンポンパック」と、株式会社ココロが生み出すロボット型販売機から、目が離せそうにない。

(c) '21 SANRIO CO., LTD. APPR. NO. S621755
※価格は税込み、写真はイメージです。

取材・文=下八重順子

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