30年後にはコーヒーが超高級品に!?業界の未来を救う「TYPICA」で輸入したコーヒーを試飲リポート!
東京ウォーカー(全国版)
世界で1日約20億杯も消費されているというコーヒー。そんなコーヒーが今のような安価な値段で飲めなくなってしまうかもしれない「コーヒー2050年問題」をご存じだろうか。コーヒーはとてもデリケートな作物で、栽培が難しく、生産にかかる費用よりも売値の方が安くなることもあり、生産農家の担い手不足という課題を抱えているという。
そんな課題を解決するため、グローバルベンチャー企業TYPICA(ティピカ)は、コーヒー生豆を、生産者とロースター(コーヒー生豆を焙煎して販売する人)が直接取引するためのオンラインプラットホームサービス「TYPICA」を2021年4月に開始。この直接取引により、高品質なコーヒーの提供が可能になるという。
今回は、TYPICAのサービスを使って輸入した異なる産地のコーヒー3種類を試飲してみた。

「コーヒー2050年問題」とは?近い将来コーヒーが飲めなくなる⁉
あまり知られていないが、コーヒー生豆の輸出入は従来コンテナ(18トン)単位でのみ行われ、輸出入のリソースを持っている大手企業が取り仕切っていた。しかし、コーヒーの低価格による生産者の収入減や、紛争、地球温暖化、大量消費が続くと、このままでは30年後にはコーヒーが超高級品となり、私たちの手に届かなくなってしまう可能性があるという。
サステナブルな輸出入サービスTYPICAで、コーヒーの未来を救う
そこでTYPICAは、麻袋1つ(60キロ)単位で生産者とロースターが直接取引することができるダイレクトトレードを可能にした。

小規模なロースターも産地を選んで、コーヒー豆を直接手に入れられるようになった。東京・蔵前にあるLEAVES COFFEE ROASTERS(ロースター)の石井さんは、「我々のような小さなマイクロロースターでも高品質のコーヒーを購入でき、かつ未開拓な農園を見つけられるようになったのはかなりポジティブな発見でした」と話す。

3種の異なる産地のコーヒーを試飲。「全然違う!」
今回試飲したのはケニア産、ニカラグア産、そしてボリビア産の3種類。
酸味が特徴のケニア産

まずは、ケニアのMaganjo農園の豆を使った一杯。上述のロースター・LEAVES COFFEE ROASTERSからの提供。ブラックカラントやマンダリンオレンジを思わせる力強い味わいが特徴とのこと。試飲してみたところ、3種の中で、最も強い酸味を感じた。癖になる酸っぱさが個人的にはかなり好みだった。
さまざまな風味を代わる代わる楽しめるニカラグア産
二つ目は、ニカラグアのSanta Maria de Lourdes農園の豆を使った一杯。福岡のロースターCOFFEE COUNTYからの提供。ストーンフルーツ(サクランボやアンズ、モモなど)のシロップのような質感で、ハチミツやバニラなどの奥行きのある甘さが魅力。実際に飲んでみると、確かにバニラのような上品な甘さを感じた。ゆっくり舌の上で味わいながら飲むと、次々に多彩な香りや味を発見できる。飲みやすい味のため、コーヒーの苦さや酸っぱさが苦手という方におすすめしたい。
ワインみたい⁉なボリビア産
最後は、ボリビアのFinca Isabel農園の豆を使った一杯。TYPICAからの提供。口に含んだ瞬間広がるマスカットのような爽やかな味わいが特徴。フルーティさと深みの両立、口の中に続く余韻がまるでワイン?と驚いた。普段飲んでいるようなコーヒーとは全くの別物。衝撃的な出会いにかなり興奮した。

「TYPICA」のWEBサイトでは、TYPICAで輸入した豆を使用しているロースターを検索できる。気になった人は近くにあるロースターを探してみてはいかがだろうか。
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