史上最大規模の大回顧展 京都国立博物館「海北友松展」
関西ウォーカー
4月11日(火)から、京都市東山区の京都国立博物館で「海北友松(かいほうゆうしょう)展」が開催される。これは同博物館の開館120周年を記念して開催されるもので、海北友松の回顧展としては史上最大規模、同博物館では1939年以来77年ぶりの開催となる。
海北友松は狩野永徳や長谷川等伯と並び称される、桃山画壇の巨匠だが、永徳や等伯らと比べると知名度が低いのが現状だ。
友松は近江の戦国大名・浅井家の家臣の家に生まれたが、父を戦で亡くし、東福寺に入った。しかし、和尚の勧めで狩野派に入門し、絵の道に進んだ。したがって初期作品は狩野派の影響が強いが、晩年になるに従い、独自の画風を築いていく。
今回の展覧会では初期から最晩年までの作品76点を展示。障壁画や屏風など大きな作品が多く見応え満点。圧倒的な画力を目の当たりにすることができる。友松は特に龍の絵を得意としており、今回も重要文化財の「雲龍図屏風」(北野天満宮)や同じく重要文化財の建仁寺の「雲龍図」が展示される。目の前に迫りくるような龍の絵は圧巻だ。
ほかにも宮内庁三の丸尚蔵館の「浜松図屏風」や「網干図屏風」といった大和絵、桃山時代を体現するように華やかな「花卉図屏風」といった金碧画など、荒ぶる魂と繊細な詩情の両方を併せ持つ画家の、バラエティに富んだ作品が展示されるほか、公家や親王との交流をうかがわせる資料なども展示され、その足跡をたどることができる。
特別展「海北友松」は5月21日(日)まで開催。
鳴川和代
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