史上最大規模の大回顧展 京都国立博物館「海北友松展」

関西ウォーカー

X(旧Twitter)で
シェア
Facebookで
シェア

4月11日(火)から、京都市東山区の京都国立博物館で「海北友松(かいほうゆうしょう)展」が開催される。これは同博物館の開館120周年を記念して開催されるもので、海北友松の回顧展としては史上最大規模、同博物館では1939年以来77年ぶりの開催となる。

海北友松は狩野永徳や長谷川等伯と並び称される、桃山画壇の巨匠だが、永徳や等伯らと比べると知名度が低いのが現状だ。

友松は近江の戦国大名・浅井家の家臣の家に生まれたが、父を戦で亡くし、東福寺に入った。しかし、和尚の勧めで狩野派に入門し、絵の道に進んだ。したがって初期作品は狩野派の影響が強いが、晩年になるに従い、独自の画風を築いていく。

今回の展覧会では初期から最晩年までの作品76点を展示。障壁画や屏風など大きな作品が多く見応え満点。圧倒的な画力を目の当たりにすることができる。友松は特に龍の絵を得意としており、今回も重要文化財の「雲龍図屏風」(北野天満宮)や同じく重要文化財の建仁寺の「雲龍図」が展示される。目の前に迫りくるような龍の絵は圧巻だ。

ほかにも宮内庁三の丸尚蔵館の「浜松図屏風」や「網干図屏風」といった大和絵、桃山時代を体現するように華やかな「花卉図屏風」といった金碧画など、荒ぶる魂と繊細な詩情の両方を併せ持つ画家の、バラエティに富んだ作品が展示されるほか、公家や親王との交流をうかがわせる資料なども展示され、その足跡をたどることができる。

特別展「海北友松」は5月21日(日)まで開催。

鳴川和代

この記事の画像一覧(全5枚)

キーワード

テーマWalker

テーマ別特集をチェック

季節特集

季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介

いちご狩り特集

いちご狩り特集

全国約500件のいちご狩りが楽しめるスポットを紹介。「予約なしOK」「今週末行ける」など検索機能も充実

花火特集

花火特集2025

全国約900件の花火大会を掲載。2025年の開催日、中止・延期情報や人気ランキングなどをお届け!

CHECK!全国の花火大会ランキング

CHECK!2025年全国で開催予定の花火大会

おでかけ特集

今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け

アウトドア特集

アウトドア特集

キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介

ページ上部へ戻る