『曲がれ!スプーン』長澤まさみと共演する注目の劇団「ヨーロッパ企画」って?
東京ウォーカー(全国版)
11/21公開の映画『曲がれ!スプーン』で長澤まさみさんと共演、映画では重要な役どころを演じている今注目の若手俳優がいる。劇団「ヨーロッパ企画」のメンバー、諏訪雅さんと中川晴樹さんだ。長澤さんとのエピソードなどを交えたインタビューから、ヨーロッパ企画の魅力が見えてきた。
上映中の映画『曲がれ!スプーン』は、もともと彼らが所属する「ヨーロッパ企画」原作の舞台作品。これは10年前、彼らが大学生の頃の作品で、2007年に再々演した際、舞台好きの本広克行監督が映画化を希望した経緯がある。
劇団員は役者10人、脚本兼演出1人、スタッフ数人といった構成で京都を中心に活躍している同劇団。すでに映画や舞台で忙しそうだが、いつ頃からブレイクし始めたのだろうか?
「ずっと“ブレイク寸前の若手”と言われ続けていたんですが、もう30(歳)過ぎちゃって。残念ながら“ブレイク寸前の若手”でもなくなったっていう (笑)。6年前には、本広監督とのタッグ第1弾として映画『サマータイムマシン・ブルース』をやりました。僕らはチョイ役として登場して。『踊る大捜査線』などで次々とヒット作を生み出す本広監督だったから、その時はだいぶお祭りムードで…ブレイク寸前感があったんですけどね、撮影後これといって何も変わらず。公開されても生活水準は変わらなかったですね。だからブレイクなんてしてないです」と2人は謙遜する。
話題沸騰中の『曲がれ!スプーン』は、クリスマスイブの夜に超常現象を信じるTV局のAD・桜井米(長澤さん)と、超能力をひた隠す7人(諏訪さん・中川さん含む)のエスパーたちが繰り広げる超能力コメディー。撮影中、主役の長澤さんとはどんな感じで過ごしていたのだろうか?
「長澤さんはすっごい気さくですからね。気付いたら普通にしゃべってましたよ。ちょっと稽古をしようって言って、10日間くらいゆるーいリハをしたんです。足の裏を触って骨の位置を確認するとか、手のひらを合わせて目をつぶってオーラを感じるとか…。ちょっと演劇でもやらないような不思議なワークショップみたいなことをやって、それでお互い仲良くするためにコミュニケーションをとって。監督のアイデアなんですけどね」と諏訪さん。人気女優とべったり触れ合えるリハとはうらやましい限りだが、それよりも諏訪さんは、「一度ドラマで彼氏役を演じたことがあって、そのドラマの中で抱きしめるというハードル越えてますからねえ(笑)」とうれしそうに語ってくれた。
ちなみに、同劇団の作品は、“スプーン曲げ”“宇宙”“時間”“次元”などSFっぽい要素を常に感じさせるが、「SFは取り入れつつも、その中に“日常”を描きたいんです。日常にタイムマシンが現れたとか、別世界の中で日常っぽい会話があるとか。世相を入れたりして、最終的には見やすさや大衆性を考えています。ど真ん中のファンタジーって僕らもすごく入りづらかったりするんですけど、それを僕らなりに1つの要素として、面白く転化していければいいなあ」と、間口の広さが魅力だと語る。
都内で行われた『曲がれ!スプーン』の舞台挨拶後、急きょインタビューに駆け付けてくれた2人。笑いをちりばめながら、ほんわか楽しいトークを披露してくれた。中川さんは「僕はラジオの構成作家をやったり、諏訪さんはパンフレットの製作をしたり…他のメンバーもいろいろなことをやったりしているので相対的に見ていただければ」とアピール。主力メンバーの2人はもちろん、他の劇団員たちの活躍も楽しみな「ヨーロッパ企画」に、みなさんもこれから注目してみて。【東京ウォーカー】
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