地味だけど大変な、旭山動物園の休園中のおしごと
北海道ウォーカー
4/9に冬期開園を終え、ただいま旭山動物園はしばし休園中(夏期開園は2017年4/29(祝)から)。もちろん、休園といっても毎日動物の世話や獣舎の掃除はありますし、何より夏期開園に向けた準備作業でけっこう忙しいんです。職員さんみんなで一つの作業をしたり、何班かに分かれて作業したり、獣医の方は動物の検便をしたり……。そういった作業のなかでわりと大仕事になるのが、「ほっきょくぐま館」のプール掃除。もぐもぐタイムで大迫力の水中ダイブが見られる、あのプールですね。

ダイビングのライセンスを持っている職員さんが、ウェットスーツを着て掃除をします。わりと深いそうですよ。


ところ変わって、こちらは「きりん舎」。冬の間、凍った雪で足を滑らせないように敷いていたワラを、スコップやツルハシ(ワラの下の雪を割る)を使って除去していくというもの。

そもそもキリンが大きいですから放飼場もデカいわけで、これはもう総力戦で作業していくそうですよ。

2017年の夏期開園からリニューアルとなる「さる山」では、地面(コンクリート)にたくさんのチップを敷くという作業があります。チップを分ける人、運ぶ人に分かれて、もくもくとチップを入れていきます(写真は昨年2016年のもの)。ニホンザルはエサを探しながら食べる習性があるので、いつもチップをかきわけているのだとか。旭山動物園ならではの工夫なんですね。

職員さんだけでなく、ボランティアさんが手伝ってくれることも。「こども牧場」の柵や小屋の塗装だったり、園内の清掃だったり……。

そして、動物の特徴や生態などを分かりやすく説明してくれる園内の手書きパネルもこのタイミングで作り直されます。1年中、雨風に吹かれたり、太陽を浴びているとパネルも劣化しますからね。動物図書館でも、絵本の読み聞かせ日程や動物園だよりを貼る掲示板を新しく製作中。
施設の掃除や修復を行ったりして夏期開園に備えているわけですが、きっと分かりやすいのは園内の手書きパネル。飼育担当の方が1枚1枚愛をこめて作っていますからね。今年はどんな内容になっているのか、楽しみに待っておきましょう!
【北海道ウォーカー/出村聖子】
※写真提供:旭川市旭山動物園
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