「おかんアート」1000点以上!展覧会「Museum of Mom's Art ニッポン国おかんアート村」潜入レポ

東京ウォーカー(全国版)

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東京都渋谷公園通りギャラリーでは2022年1月22日より、展覧会「Museum of Mom's Art ニッポン国おかんアート村」が開幕!過激(!?)な「おかんアート」が1000点以上も紹介されているということで、その実態を知るため、今回はウォーカープラスの河合編集長が会場に潜入してきた。(※おかん=関西方面の方言で「母」を指す愛称)

ウォーカープラスの河合和佳子編集長(写真左)が展覧会「Museum of Mom's Art ニッポン国おかんアート村」に潜入レポート!隣はゲストキュレーターの都築響一氏


「Museum of Mom's Art ニッポン国おかんアート村」は、作家・編集者・写真家である都築響一氏と、おかんアートをこよなく愛する「下町レトロに首っ丈の会」をゲストキュレーターに迎え、「母」たちの作る手芸作品の数々を紹介する展覧会。これらの作品は愛好家の間で「おかんアート」と呼ばれ、2000年代初頭から密かに注目されてきた。今回は、「おかん宇宙のはぐれ星」と題した都築響一氏特選の3名の作家による特別展示も行う。

展覧会「Museum of Mom's Art ニッポン国おかんアート村」の会場風景

入り口からの眺めは、まさに圧巻の光景!おかんアートのマスターピース(傑作)がズラリと並ぶ


まずは、会場に入って目に飛び込んでくるおかんアートのマスターピース(傑作)を見て、河合編集長は「かわいい!色鮮やかでパワフルですね!」と笑顔に。毛糸、軍手、折り紙、ひも、ビーズ…、日常のありふれたものを駆使して、おかんの直感と行動力で作った“結晶”がズラリと並べられているのだ。「誰もが知っている人気キャラクターをモチーフにした、味わい深い作品がいっぱい!突っ込みどころ満載で見飽きないです(笑)」

「ロールちゃん」と呼ばれる人形

「ロールちゃん」にはトイレットペーパーが入る

どこかレトロで存在感のあるボトル人形と、スヌーピーによく似た犬も発見


都築氏は「芸術には、メジャーであるファインアート(純粋芸術)がある一方で、東京都渋谷公園通りギャラリーが紹介の軸としているようなアウトサイダー・アート(独学や趣味を基にした独自の芸術)があります。そこに数えられてすらいない“おかんアート”のアーティストは、実は全国各地に(アウトサイダー・アーティストの)1万倍以上、存在します。数のうえでマジョリティを占めるのは、おかんアートだと思うんです。『こちらの方がアートとして優れている』というつもりはまったくないのですが、『こんなにあるのになぜ無視されてきたのだろう』という疑問の答えを見つけたくて、そして、皆さんにもこの状況を知っていただきたくて、下町レトロに首っ丈の会と共同で企画しました」と、同展への思いを語った。

「両方楽しんでくれたらいいなと思います。美術館に行ってファインアートを楽しむのも、ここに来たり、しっかり里帰りしておかんアートを楽しむのも(笑)。今回、本展に足を運んでくれるのは若者が圧倒的に多いと思うので、そういう人たちが“妙な手作り”に目覚めてくれれば、それもうれしいですね」と都築氏はお茶目に笑い、「これ実家で見たことある!という反応もたくさん出てくるのではないかと思います」と、来場者の反応にも思いを馳せた。

都築氏の後ろには、小さなおかんアート作品が拡大された展示が

「アイデアがすごい!」と感動する河合編集長


そして、お気に入りの作品について聞いてみると、「全部気に入っているのですが、特に気に入っているのは毛糸で作った犬。この抜け感は若者には出せない。“完成度”とは異なるものですよね。あとは、初めて見たときにビビッときたのが、結束バンドの犬。素材とのマッチングなどに驚きました」と太鼓判。河合編集長も「しじみの貝殻にチラシ、プレゼントのリボンなど、ゴミになるものを生かした創作は、まさに最近話題のSDGsそのもの。おかんたちは自然にやっていたんですね。寅年ということで作られたという、黄色と黒の標識ロープで作ったこの“ロープのトラ”なども、アイデアがすごいですね」と目を丸くしていた。

ふわふわの“毛糸で作った犬”。「この抜け感は若者には出せない」と都築氏

都築氏が出会って衝撃を受けたという“結束バンドの犬”

黄色と黒の標識ロープで作った“ロープのトラ”。おかんアーティストはボンドを多用する


オンラインで楽しもう!「#おかんアート村」で全国津々浦々のおかんアートも集結

ちなみに、同展の会期中は、全国津々浦々のおかんアーティストや作品にも光を当て、「会期中特別開設:おかんアート村 クラウド・ミュージアム」が開催されている。

「#おかんアート村」を付けて投稿しよう

こちらは、SNSでハッシュタグ「#おかんアート村」を付けて、作品画像や制作風景動画などを投稿する参加型企画。投稿された画像や動画は、会期中限定開設の特設サイトや会場内のモニターで展示されるので、ぜひ参加しよう!(※自薦他薦問わず参加可能)

また、来場の際にもらえる4つ折りのチラシにも楽しい仕掛けが。おしゃれ空間も、たちまち“おかんアートの独特な世界”へと様変わりさせられる“チラシ箱”が作れる仕様なのだ。

点線に沿って折っていくと、“チラシ箱”が完成!

河合編集長は「パンフレットでもあり、ポスターにもなるこのチラシが、さらに“チラシ箱”にもなるなんて!自宅でもおかんアートを楽しみたいと思います!」と意気込んでいた。

「愛情あふれる作品を見ていたら、『そういえば母も、パッチワークやカゴなど、いろいろなものを作ってくれたな』と、懐かしい気持ちになりました。帰省が難しい今だからこそ、温かい”おかんアート”に癒やされてみてはいかがでしょうか」(河合編集長)【ウォーカープラス/PR】

都築響一特選の3名の作家による特別展示も。こちらは野村知広氏のチラシ箱

嶋暎子氏のコラージュ作品。SNSで話題を集めている

嶋暎子氏のコラージュ作品

名画座・早稲田松竹の劇場入り口やトイレに飾られていた荻野ユキ子氏のミニ・ジオラマ


取材・文=平井あゆみ
写真=島本絵梨佳

※施設の許可を得て、撮影時のみマスクを外しています。

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

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