“コミンピング”って何!?古民家×キャンピングを形にした「秋保コミンピング」で、ロマンあふれる非日常体験を!

東京ウォーカー(全国版)

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「コミンピング」という言葉をご存知だろうか?「古民家+キャンピング」から生まれた造語で、古民家を活用しながら、キャンプ気分を楽しむことができる新スタイルのサービスだ。宮城県の仙台市中心部から車で約40分。伊達政宗もこよなく愛した名湯・秋保(あきう)温泉エリアで、今、古民家を利用してデイキャンプを楽しめる施設が話題となっている。

古民家をリノベーションした趣のある空間。内装はほぼオーナー夫妻によるDIY


リノベーションされた築約50年の古民家には、大人も子供も心くすぐられる仕掛けばかり。アウトドア愛好者のみならず、DIY愛好者にも人気だという。田舎のおじいちゃん、おばあちゃんの家に遊びに来たような気分になれる施設の魅力をたっぷりと紹介しよう。

温泉街から少し離れた閑静な住宅街にたたずむ

【写真】入口は白いロゴ入り看板が目印

東北自動車道・仙台南ICから国道286号線を経由して秋保方面へ。さらに温泉街から10分ほど車を走らせると、裏手の通りに「秋保コミンピング」の看板が見えてきた。木々が生い茂る庭を正面にしてたたずむのは、平屋一戸建ての古民家。

辺りはとても静か。里山から漂うどこか懐かしい雰囲気に包まれている

ダークグレーの外壁もオーナー夫妻が自ら塗装したもの


「秋保コミンピング」の利用方法は一棟貸し切りのデイキャンプスタイル。利用時間は最低5時間以上で、1〜3月は1時間2000円、4〜12月は1時間3000円という良心的な料金設定。そのほか季節によって冷暖房費が1日あたり1000円プラスとなる。

完全プライベートとなるので、ママ友グループの集まりや幼稚園の懇親会、コスプレイヤーたちの撮影会などにも使われるのだそう。ヨガ教室としても定期利用されており、リラックスして落ち着ける空間が人気の理由だ。

オーナーの保科朋子さんに開業のきっかけを伺うと、「もともと古い家が好きで…。中古物件を探していた時に、広々として懐かしい雰囲気に魅了された」とのこと。

オーナーの保科朋子さん。施設に常駐はしていないが、しっかりと対応してくださるので安心

「前オーナーさんが民泊として1年ほど営業していたと聞き、修繕して人に貸すことに興味が湧いたんです。前オーナーさんのご厚意で屋号をそのまま引き継いで、自分たちでDIYをして修繕し、再オープンさせました。私自身も幼い子供がいて、キャンプや山に行きますが、準備など大変なこともあります。子供がいても、初めての人でも、天候を気にせず気軽にアウトドア体験ができる施設を目指しました」と保科さん。

センス抜群!オーナーこだわりの空間に酔いしれる

縁側・リビングへ続く引き戸も味があってかわいい

さっそく中に入ると、“古民家”という響きからは想像できないほどモダンで快適な空間が広がっていた。二間続きに改装されたリビングには、味わいのある木の床材と、リラックスできるインテリアが。

二間続きのリビングは縁側もあって広々

押入はソファに様変わり。絶妙なアイデアはそこかしこに

床の間に飾られたドライフラワーのオブジェ。縁側から気持ちのよい光が入る


また子連れファミリーにうれしいのが、おもちゃや絵本、DVDのサービス。どれも自由に使用することができる。

子供向けの絵本もたくさん用意されている

夏は庭でプールもオススメ。円形プールは1回1000円(水道代込)で貸し出している

外でお絵描きできるのも、一軒家ならではの遊び


コロナ禍のご時世、混雑するところは躊躇してしまうが、それでも子供たちを楽しく遊ばせたいのが親心。安心して子供たちを遊ばせつつ、親の自分たちもカフェにいるような気分で過ごせるなんて、最高以上の何ものでもない!

リビングから外も見渡せるので目が行き届く


またプロジェクター機器も用意されていて、自分でパソコンなどの接続機器を持参すれば鑑賞会なども可能。リビングの使い方は無限大に広がっている。

調理器具や食器類も完備。大人数が座れるダイニングテーブルも

キッチン・ダイニングルーム。中央のロングテーブルはオーナー夫妻の手作り

キッチン・ダイニングルームに入ると、まず目に飛び込むのはオーナー夫妻がDIYで制作したロングテーブル。大人数が座れるほどの大きさで、和気あいあいと食事を楽しむ風景が想像できるだろう。

自然光が射し込む出窓はクッションを置いてベンチ代わりに

キッチンには電子レンジ、冷蔵庫、IHコンロの設備があり、調味料や食材以外はほぼすべてがそろう。ゴミは持ち帰り、食器などの後片付けは利用者が行う

コップは通常の大きさのものからお猪口まで種類豊富

IH対応の調理器具をはじめ、包丁・ザル・ボウルなどもバッチリ

炊飯器のほか絆創膏や消毒液なども用意されていて、オーナー夫妻の気遣いが心に染みる


基本的に調味料や食材は自分で持参する必要がある。徒歩圏内で買物に便利な場所は少ないので、温泉街にあるスーパーマーケットなどで調達してから訪れるのがオススメだ。

ロマンをかき立てるピザ窯とガレージでBBQ

外に出ると何やら大きなガレージが。背丈の倍ほどもある扉を開け放つと、なんと中にはピザ窯が鎮座しているではないか…!

家のすぐ裏手にあるガレージは海外風でおしゃれ!

薪(1束600円)も用意されていて、無人販売で購入することができる


まさかと思うがこちらのピザ窯もオーナーによるDIY。キレイなドーム型の石窯は、タイルのアクセントが効いていて、ピッツェリアで見るような本格的な造り。もはや一般人の力量を超えたプロさながらの完成度にこれまた感動しっぱなし…。

火の起こし方などは説明書もあるので安心。食材は自分で持ち込もう

自分で火を起こし、一から作り上げたピザの味は格別!

チキンを丸ごと焼いて大盛り上がり!

火の起こし方やピザ窯の扱い方は丁寧に説明書にまとめられているので、初めてでも安心

BBQ用のコンロやテーブル、椅子も自由に使える。薪(1束600円)や炭(1箱500円)、焚付け(1袋200円)などは無人販売でその場で購入可能

ガレージにも冷蔵庫やレンジ、調理器具がひと通りそろっている

細かいところにオーナー夫妻のこだわりが感じ取れる


まだまだ進化中!これからもDIYで快適空間に

センスあふれるこだわりの空間は、まだまだ進化を遂げている。保科さんに今後の展望を聞いてみた。

「やりたいことは山ほど!少しずつ少しずつ楽しみながらやっていきたい」と保科さん


「土地が広いので、もっと庭を有効活用したいですね。庭には梅の木が植えられているのですが、広々と使えるように整備したい。テントを張れるようになったらいいですよね。ほかにも屋根を張り替えたり、入口の看板をわかりやすくしたり…。田舎の親戚の家に遊びに来たような、そんな懐かしい雰囲気をみなさんにぜひ味わっていただきたいですね」

ダイニングとリビングの間の廊下

リビングの裏に和室もあり、こちらも利用OK

洗面台やトイレも清潔感がある


“コミンピング”の楽しみ方は無限大。完全なプライベート空間で、非日常を味わう。コロナ禍にはありがたい隠れ家的なスポットで、自分の暮らしのヒントも得られるような滞在となるだろう。秋保温泉で日帰り入浴するもよし、周辺には秋保神社や秋保大滝などの観光スポットもあるので、ぜひ立ち寄ってみてはいかがだろうか?

取材・文=ジェンティーレ恵

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