87歳の“おばあ”がコロナに感染!初の「孫めし」におばあの反応は?最大のピンチを迎えた「おばあめし」

東京ウォーカー(全国版)

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おにぎりの具材で目や鼻をつけた“顔おにぎり”をはじめ、みそ汁に蕎麦を入れた“みそ汁蕎麦”や、わざわざ「揚げずにからあげ」を使って作った“揚げてしまったからあげ”など、87歳の「おばあ」が作るユニークな料理が大人気の「おばあめし」。

その魅力をさらに伝える月イチ連載では、前月のおばあめしを細かく紹介。今回は「おばあめし」スタート以来最大とも言えるピンチが!料理を作れない日々が続くなかで、おばあの孫である大迫知信さんが意外な方法でそのピンチを乗り越えていく。その様子と共に、ユーモアと愛情たっぷりの料理をご紹介!今までとは違う「おばあめし」が見られるかも?


おばあがコロナで入院!その時、孫は…?

新年早々“埋め込み系おにぎり”という新トレンドを引っさげ、華々しいスタートを切った「おばあめし」。しかしその後、最大のピンチに直面してしまう。

「2月に入ってすぐ、おばあがコロナに感染してしまったんです。大事には至らなかったのですが、高齢ということもあり、念のため一時入院することになりました」

コロナに感染し一時発熱もあったが、驚異的な回復力で今はほぼ全快状態に


大迫さんも濃厚接触者となり自宅療養に。おばあは自慢の料理を振る舞うことができず、病院で鬱々としていたに違いない。「入院中は大きく体調が悪化することもなくホッとしました。ただ高齢のせいか、退院の日にお迎えにいくと、僕の顔をまじまじとみて『この人は、誰や?』という顔をしていました(笑)。今はもう回復しましたが」

大迫さんは「おばあめし」を楽しみにしている人たちに心配をかけまいと、退院後にInstagramでその事情を説明。すると、「おばあめし」ファンから次々と退院を喜ぶ声が届けられた。「驚きましたね、こんなに『おばあめし』を待っていてくれる人がいることに。普段とは比べられないほどのコメントをいただきました。本当にうれしかったですし、いただいたコメントを読んで聞かせると、おばあもうれしそうに頷いていました」

というわけで、2月に登場したおばあのおにぎりは1つ。しかし、まだまだ本調子ではないおばあの体調を気遣い、大迫さんがまさかの行動に出る!

孫もおにぎりに挑戦!おばあのセンスは遺伝するのか?

入院直前におばあが作ったのは、これまでの総決算とも言うべき、ユニークさとおいしさを兼ね備えたおにぎりだった。名付けて「牛すじ煮込みのおにぎり」だ。もちろん、新トレンドである“埋め込み系”に即したスタイルで登場。

2月唯一のおばあのおにぎり。果たして、こんにゃくとごはんの相性は一体?


「僕が買っておいた、牛すじとこんにゃくの煮込みを大胆に埋め込んだおにぎりです。おかずをつくるのがしんどい時に活用してほしいと思っていた惣菜を、こんな形でおにぎりにするなんて…。見た目のインパクトもそうですが、味わいも抜群です。牛すじとこんにゃくの食感を米が引き立て、パワーがみなぎる感じでしたね」。大迫さんはこのおにぎりを見たとき、“冷蔵庫のものを何でも握る!”というキャッチコピーが頭に浮かんできたと話す。

そしておばあが退院した後、少しでもおばあの力になりたいと思った大迫さんは、得意とは言えない料理に挑むことを決意する。「病み上がりのおばあに元気になってほしいという思いで、初めておにぎりに挑戦しました」

孫の大迫さんが作った、記念すべき初おにぎり。おばあとは違ったセンスが光る


(失礼ながら)おばあの孫とは思えない、なんとも色鮮やかで正統派なおにぎりを仕上げた。具材は、高菜の油炒めとあおさ味のゴマふりかけ。「おばあのような斬新なセンスはありませんが(笑)。栄養満点で間違いなくご飯にも合うと思って、これにしました」

気になるおばあの反応は、器用にスプーンでおにぎりを崩してぺろり!「おっ、おいしかったんだ、と。おばあに認められたような気持ちになって、本当にうれしかったですね」

そして晩ごはんのほうも同じく、2月は1品だけブログに登場。こちらもおばあの真骨頂とも言える斬新な1品がお出まし!

「免疫力を高めたい!」以心伝心するおばあと孫

コロナ感染者が続々と増えていた2月。大迫さんは免疫力を高められる晩ごはんを考えていたところ、ある答えに辿り着いた。

「『そうだ、キムチ鍋だ』って気付いたんです。野菜もお肉もたくさん食べられるし、発酵食品なので消化にもいい。まさに免疫力を高めるのにはもってこいの料理だと思い、キムチ鍋の素と具材を買っておいたんです」。大迫さんのこの思いは、まったく違う形で目の前にあらわれる。

キムチ鍋…と思わせて、不意打ちのように登場したお味噌汁


「おばあにも再三お願いしておいたんで、当然キムチ鍋が出てくると思っていました。頭の中も口の中も、キムチ鍋を受け入れる態勢が整っていました。でも、目の前には見慣れた茶碗に味噌汁が入っていたんです。そこで初めて、『なるほど。キムチ鍋の具材をお味噌汁にしたんだ』って気付きました」。大迫さんいわく、頭はしっかりしているおばあのことだから、キムチ鍋を作ろうと思っていたが途中で自分が食べたい味噌汁に変更したのではないかと…。

「結局、真相は闇の中です。ただよくよく考えると、味噌も発酵食品。健康的な食事であることは間違いありません。だから“免疫力をあげる”という僕の願いを叶えてくれたという意味では、完璧なディナーだったと思っています」

ついにお披露目…「孫めし」が登場!

おばあが退院したその日。大迫さんは少しでも早くおばあを全快させようと、晩ごはんを用意。慣れない調理に奮闘しながらも、いくつかのメニューを手作りした。

「孫めし」初披露。おばあが食べやすいサイズに小さく切り、柔らかくなるまで熱を加えるのがポイント。均等な切り方に、大迫さんの几帳面さがうかがえる

お箸を使わなくても食べやすいように巻き寿司も準備


「ホウレン草とニンジンを電子レンジで加熱し、『野菜だしと炒め玉ネギドレッシングソース』をかけたもの。それに、肉団子の甘酢あんかけ。ごはんは巻き寿司を用意しました。『とにかく食べやすくて栄養のあるものを』と考えて作りましたが、料理の経験はほとんどないのでおばあの口に合うのか不安でしたね」。ちゃんとおいしく食べてくれるのかと不安を抱きながら、おばあの様子を見つめていると…。

「『おいしいですか?』と尋ねると、『おいしいです』という答えが返ってきました。食事の量も少し多いかなと思ったのですが、すべて完食でした。ちゃんと食事をとってくれるだけで大満足。本当に良かったです」

孫の手料理に喜ぶおばあ。この笑顔を見た大迫さんの頬には、一筋の涙が流れたとか


「おばあめし」から「孫めし」へ。これまでの恩返しをするように、おばあのために料理をすることを決意した大迫さん。しばらくは、大迫さんが手掛ける「孫めし」が続々と登場する。乞うご期待!

取材・文=橋本未来

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