やっぱり名作!発売30周年の初代『星のカービィ』を今年30歳のゲーマーがプレイしてみたら懐かしすぎた

東京ウォーカー(全国版)

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4月27日が何の日かご存知だろうか。実は「カービィ」の誕生日だ。カービィとは、任天堂から発売されているゲームシリーズ『星のカービィ』の主人公。ゲームをプレイしたことがない人でも一度は見たことがあるはずの、ピンクでまあるいあのキャラだ。

『星のカービィ』シリーズは1992年4月27日にゲーム開発会社のハル研究所が制作し、任天堂が発売したアクションゲーム。現在もその人気は健在で、2022年3月にはNintendo Switch用ソフトの最新作『星のカービィ ディスカバリー』が発売。そんな御年30歳を迎えるカービィのデビュー作はゲームボーイ用ソフト『星のカービィ』で、基本的に横スクロールでキャラクターを進めていくだけのシンプルなゲームだ。

そこで今回は『星のカービィ』誕生30周年を記念し、同じく今年30歳を迎えるゲーム好きライターがプレイ!リアルタイムではないものの小学生の頃にカービィデビューを済ませ、今ではすっかりスマホやテレビゲームに慣れてしまった筆者が、その懐かしさと魅力をレポートする。

初代ゲームボーイとカセットを持つ、ゲーム大好きライター(30)。何十年振りかの再会にドキドキ


押し入れから久しぶり!まず「ゲームボーイ」が懐かしすぎ

ゲームをプレイするにあたり、まずはゲームボーイ本体とソフトを探す。実家の押し入れの中をひっくり返してホコリをかぶっていたそれを発見した時には、あまりの懐かしさに思わず涙が出そうに。

そもそも「ゲームボーイ」が懐かしすぎ!後に「ゲームボーイカラー」も登場


うまく起動するのか不安になりながらも電源を入れてみると、「ピコーン♪」という聞き馴染のある起動音が鳴りまたも感無量…。一緒にしまってあったゲームボーイカラーとスマホを並べてみると、厚みもサイズもかなりの差が。スマホがすっかり馴染んだ手にはすごく大きく感じて、それがまた当時を思い出させた。

初代ゲームボーイ、ゲームボーイカラー、スマホを並べてみた

スマホと比べてもかなり分厚いことがわかる

ゲームボーイの起動画面。起動音が鳴るとあの頃を思い出す


『星のカービィ』改めてやってみたら操作簡単すぎ!

画面に“星のカービィ”のロゴが現れてゲームスタート。始めるや否や、モノクロの画面に横スクロールという、今では考えられないほどに単純な作りであることに衝撃を覚えた。

最近のゲームは進化して、複雑な操作が求められたり専門用語が多かったりと、気軽に楽しめないこともしばしば。しかし初代『星のカービィ』は、老若男女誰でもプレイすることができるといっても過言ではないほど操作が簡単で、10代のゲーム好きがプレイすると拍子抜けすると思う。

星のカービィのタイトル画面。コロコロと転がるカービィがかわいい!


アクションも「飛ぶ」「吸い込む」「吐き出す」だけで、使用するボタンは十字キー、Aボタン、Bボタンの3つのみ。もともと“初心者用のゲーム”をコンセプトに作られたのだそうで、このシンプルさこそ『星のカービィ』の真髄なのだ。

また操作だけでなく、ストーリーもとてもわかりやすい。住民を困らせる悪者「デデデ大王」を、主人公のカービィがやっつけるという勧善懲悪の物語だ。ゲーム内のムービーで必要最低限のストーリーしか語られないこともあり、初心者でもゲーマーでも「とりあえずやってみよう」と思える工夫がなされている。

撮影されていることを忘れてプレイに集中する筆者。夢中にならないとすぐにゲームオーバーになってしまうらしい


カービィ、冷静に考えたら見た目に反して技エグすぎ!

主人公のカービィは、絵描き歌で描けるような愛らしい姿でゲームファン以外からも大人気。しかしあのかわいいカービィの得意技はなんとも残酷で、「敵を吸い込んで吐き出す」というもの。ありとあらゆる敵を容赦なく喰らっては、高速で吐き出して敵をやっつけていく。

そしてもう1つが「コピー能力」。飲み込んだ敵が持っている能力をコピーして、その能力を身につけてしまうのだ。豪快かつクレバーな技ばかりで、大人になって冷静に考えてみると実は全然かわいくない。もしかしたら、キュートな見た目に反して「敵を飲み込む」という過激さがカービィの大きな魅力なのかもしれないが…。

星のカービィのプレイ画面。ゲームボーイは光の加減で画面がよく見えなくなることを思い出し、懐かしさ大爆発


「コピー能力」だが、シリーズ2作目の『星のカービィ 夢の泉の物語』からの登場ゆえに今回は出現せず。まだコピー能力を持たないカービィに新鮮さを感じながらも、敵をひたすら吸い込んでは吐き出しまくるのが徐々に快感に。出会った敵を片っ端から飲み込んでいく悪魔の所業を、心ゆくまで楽しんだ。

あの頃は憎かったラスボス、よく考えたらそんなに悪くない

本作のラスボス「デデデ大王」は基本的に悪者だが、時には仲間になったりする憎めないキャラクター。さらに本作では、近年の作品と比べるとかわいらしい見た目をしているのでなおのこと憎めない。

しかし強さはさすがラスボス。高度な操作スキルが必要とされる場面も多々あり、なかなか倒すことができずに何度もゲームオーバーとなってしまった。今流行りのゲームでたくさん敵をなぎ倒している筆者でも「とにかく強い」と感じた。

何度もゲームオーバーになって挫折しそうになる筆者


少年時代はデデデが悪の権化に見えていたのだが、今改めてプレイしてみると「敵を手当たり次第飲み込むカービィのほうが実は残酷だったのでは…?」と思えてならない。大人になったからなのか、デデデや登場するザコ敵たちのことが気の毒になった。

デデデ大王のほかにも、リンゴを落としてくる木の「ウィスピーウッズ」や雲の敵「クラッコ」といったバリエーション豊かなステージボスたち、ただ歩いているだけの「ワドルディ」などと出会い、現在もゲーム内で活躍する主要キャラが初代『星のカービィ』から登場していたことに感動。久しぶりに旧友に会ったような気分になり目頭が熱くなった。もちろん、容赦なくボコボコにさせてもらった。

ラスボス「デデデ大王」。かわいらしい見た目とは裏腹になかなかの強敵


また、ゲーム内ではカービィが「ワープスター」という星形の乗り物で移動するのだが、実際に飛んでいくような遠近感と縦横無尽に動き回る動作に「白黒2Dでこんな表現ができるのか!」と驚いた。敵キャラも含め、以降の作品でも体感できる魅力は初代からすでに健在なのだ。

最新作『星のカービィ ディスカバリー』もやってみた!

カービィ熱が冷めやらぬまま、勢いで最新作『星のカービィ ディスカバリー』もプレイすることに。初代『星のカービィ』の決まった道しか歩けなかった横スクロールの2Dアクションから3Dアクションへと進化したことで、フィールドの端から端まで自由に走り回れるようになったのだ。そして今作の新たなアクションは「ほおばりヘンケイ」。自販機や自動車など、物を頬張っての能力を使うことができる。

あまりの自由っぷりと多彩なアクションが楽しすぎてゲームを進めることを忘れ、しばらくフィールド内を探索することに。シリーズ初の3Dアクションとは思えないボリュームと充実感に、ご飯を食べるのを忘れるくらい没頭してしまった。三十路に時間を忘れさせるカービィ、おそるべし。

最新作『星のカービィ ディスカバリー』メインビジュアル


一方でボスのデデデ大王やザコ敵たちなど、シリーズお馴染の面々が数多く登場していたり、カービィの基本アクション「飛ぶ」「吸い込む」「吐き出す」ももちろん健在。これからプレイする人も、かつてカービィにハマっていた人も十分に楽しめる内容になっている。

シリーズ初の3Dアクションで、初代『星のカービィ』をプレイした後だとさらに新鮮!

新能力「ほおばりヘンケイ」。画像は「くるまほおばり」。ちなみに筆者は「みずふうせんほおばり」がお気に入り


これまでのカービィらしさも残しながら、新たな挑戦が見られる最新作。初代『星のカービィ』発売後から30年の時を経て進化した姿をぜひ体験してみてほしい。

初代と最新作、比較してみたらどっちも最高に楽しかった!

こんなにもゲームボーイの画面とにらめっこしたのは何年ぶりだろうか。スマホや最新のゲーム機に慣れ親しんでいる筆者にとって、久しぶりにゲームボーイを握った感触や白黒画面でプレイするのは懐かしくもあり、新鮮な気分にもなった。

ついにゲームクリア!あまりのうれしさにガッツポーズ


なお、ゲームボーイカラーで本作をプレイすると文字通り映像がカラーになり、先ほどまで白黒だったカービィも薄っすらピンク色に。このように白黒画面では気付けなかった発見ができるのも楽しみの1つだ。ゲームボーイでプレイするのが難しい人は、現在「ニンテンドー3DSバーチャルコンソール」でもプレイ可能なので、ぜひトライしてみてほしい。

ゲームボーイカラーの起動画面。どこか故障しているのか、「Nintendo」の文字がうまく表示されていない

ゲームボーイカラーでプレイすると、ピンク色のカービィが!主人公の名前は開発当初は「ポポポ」だったとか


今回改めて初代『星のカービィ』をプレイして感じたことは、発売30周年を迎えた今もなお初代のエッセンスはしっかり残っているということ。そして30年経っても色あせない“カービィらしさ”が、今も変わらず『星のカービィ』が愛され続ける理由だと感じた。

ゲームボーイ、ゲームボーイカラー、星のカービィの3点セット。エモすぎる並び


これから最新作『星のカービィ ディスカバリー』をプレイする人は、ぜひ初代『星のカービィ』もプレイしてほしい。あの頃は気づけなかったカービィの魅力に気づけるかもしれない。

取材・文=西脇章太

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