等身大で演じた屋比久知奈 「モアナと伝説の海」公開記念「ディズニー・ハワイアン コンサート」に出演!
関西ウォーカー
南の島で育ち、海に選ばれた少女・モアナの冒険を描く、ディズニー・アニメーション最新作「モアナと伝説の海」。ディズニー・ヒロイン史上最大級のオーディションを見事勝ち抜き、本作の日本語吹替版でモアナ役の声優を務めた沖縄出身の屋比久知奈にインタビュー!大ヒットを記録している映画の魅力についての話はもちろん、彼女がモアナ役を獲得するまでの心境、そして彼女も出演することが決定している、ディズニーの名曲とハワイの文化や魅力をハワイアンミュージシャンの演奏とフラで発信するイベント「ディズニー・ハワイアン コンサート」についての意気込みについて聞いた。

――映画「モアナと伝説の海」の日本語吹替版で演じられたモアナの歌や演技が、とても透き通った素直さと力強さを兼ね備えていて印象的でした。歌や演技に触れるきっかけについてお聞かせください。
「この春に卒業した琉球大学では英語を勉強していたんですけど、より英語に触れる機会を作るためにと英語劇を行う伝統が約30年続いていて、そこで私も参加して舞台に立ったことがきっかけで、お仕事としてミュージカルに興味を持ち始めました。それからは沖縄で、ミュージカルに出演する機会もありました」
――子供のころから、ミュージカルはお好きだったのでしょうか?
「歌ったり踊ることは、小さい頃から大好きでした。家族でアウトドアに出かけたりすると、どこでも歌って踊ってしまうような子供だったので、親からすると迷惑だったかもしれませんが…(笑)。初めてミュージカルに触れたのは、小学校1年生ぐらいの頃に、劇団四季さんの『ライオンキング』を観た時ですね。すごく衝撃を受けたのを覚えています。その頃からミュージカルに対しての憧れは持っていて、実際にやりたいと考え始めたのは大学生の頃になります」
――モアナを演じることが決まった時の心境としてはいかがでしたか?
「オーディションを受けられること自体が、すごく光栄で嬉しかったです。だけど狭き門なので、“なんとしてでも受かってやる!”という意気込みより、“とにかく貴重な経験を楽しもう”という気持ちの方が強かったですね。それが実際に受かったとなった時は、夢じゃないかと思いました…。朝起きて台本を読みながら、日記を見かえすと“夢じゃないよ”と書いていて改めて実感するような毎日で。決まってからの日々はめまぐるしかったんですけど、とにかく幸せなことだという気持ちでいっぱいでした」
――実際に演じてみていかがでしたか?ステージでミュージカルを演じることと声優として演じることでは、また違った難しさがあったのではないかなと。
「すごく難しかったです…。表現という意味では、ミュージカルも声優も同じですが、ミュージカルでは身振り手振りや表情といった声以外で表現できることがたくさんあるので、それに助けられながらやってこれました。だけど今回は声だけで表現をしなければいけないので、私が“嬉しい”という気持ちを精一杯出してセリフを言ったつもりでも、後からプレイバックで聴いてみると全然そうは聴こえなかったりするんです。自分が思うような表現がなかなか最初はできない中で、その都度、監督やスタッフの方々が丁寧にアドバイスをくださり収録をすることができたので、毎日が勉強といった感じでした。まだまだ未熟で簡単に上手くはいかないと分かっているからこそ、そこで悩んでも前には進めないので、ただただアドバイスを必死に受け止めて、モアナという役と共に成長できたらという気持ちを持って、自分なりに精一杯の表現をしようと集中して取り組みました」
――役と向き合うことが、モアナのひた向きさや素直さがとても伝わってくる演技や歌に繋がっていたのですね。
「私もモアナというキャラクターをすぐに好きになって、彼女に勇気づけられつつ演じることができました。モアナが持つ何事にも一生懸命に突き進んでいく強さを、声で表現しないといけないと監督からも言われていましたし私自身も思っていたので、強さという意味ではお腹から声を出すという初歩的なことからしっかりと取り組んでいきました。そこは一生懸命に意識しましたね」
――沖縄出身の屋比久さんだからこそ、伝説の島で生まれ育ったモアナを自然に演じられた部分も多かったのではないかなと思います。
「海が生活の一部にある沖縄にいたからこそ、海に対する感覚はモアナと共有できているところがたくさんあったかなと演じていてもすごく感じました。他にもモアナが抱く海の向こうに広がる世界への憧れと同じように、私も東京や海外に憧れを持っていたのでとても共感できました!何かに選ばれて、新しい世界に向けて冒険していくところでも、モアナと今の私の状況ではリンクするところが多かったです。だからこそ、役作りするというよりも役と重なるように等身大で演じることができました」
――実際に完成した作品をご覧になられた時はいかがでしたか?
「『大丈夫かな…』と緊張しながら観始めたのですが、すぐにいち観客として映画の面白さに引き込まれてすごく楽しむことができました!声優に初挑戦した私自身には、まだまだつたない部分があったと思うんですけど、周りの素晴らしいキャストの方々に私もモアナと同じように支えてもらえていたんだなと感じましたね。悔しさもありましたが、私はこの作品と向き合って、今の自分ができる限りを精一杯に注いだと自信を持って言える作品になっています!」
――モアナも島の人々や家族に支えられて成長していきますよね。実際に、屋比久さんのご家族の反応ってどうでしたか?
「モアナを演じることが決まった時、家族は私よりも喜んでいたと思います!特に父はすごく期待していて、絶対に大丈夫だと信じてくれていました。『“知奈”と“モアナ”は名前も似ているし!』と変なこじつけまでして、父なりに毎晩星に願ってくれていました。だから決まった時はみんなで泣いて喜びましたし、公開を本当に心待ちにしてくれていて…。公開されてからも何度も観てくれているみたいです!今はありがとうの言葉をお星様ににかけていると言っていました(笑)。それだけ家族が支えて応援してくれる環境があることにはとても感謝しています」
――主題歌でもある「どこまでも~How Far I'll Go~」を歌うシーンがとても印象的ですが、この曲についてをどのように解釈して歌われたのでしょうか?
「モアナの想いがすべて詰まっている曲だと思います。例えば、海の外に広がる世界に対する憧れだったり、家族や島のことを最も愛しているからこそ生まれる葛藤、自分のやりたいことをやるという決意など映画を通して生まれるモアナの感情の流れがまとめられているので、そこをきっちりと表現しようと歌いました。だけど、英語で作られている曲なので、どうしても日本語に訳すと字数の問題もあって言葉が足りなくなるフレーズも出てくるんです。それでも英語で伝えられているメッセージや込められた想いが少なくなったり無くなってはいけないので、与えられた言葉を丁寧に、歌を歌うというよりもセリフとして音楽にモアナの想いをのせることを意識しました。大切な曲なので、今でも歌う時は毎回新鮮な気持ちで向き合って歌っています!」
――特にお気に入りのシーンについてもお聞かせください!
「一緒に旅をするマウイと船の上で少しずつ仲良くなって教え合うシーンも好きですし、おばあちゃんとのシーンは全部好きです。もちろん、『どこまでも~How Far I'll Go~』を歌うシーンも印象的で心に残っています。その中でも物語の後半で、セリフはないんですけどモアナがひとり海を見つめるシーンが好きです!最初のモアナとは違う、冒険を通して成長した表情をしていて、そこからまた新たにスタートしていく姿が分かるのですごく好きなんです」
――ありがとうございます。最後に、ハワイやポリネシアの文化と魅力を発信する「ディズニー・ハワイアン コンサート」に出演されて歌を披露されることが決まっていますが、イベントに向けての意気込みをお聞かせいただけますか?
「先ず、一流のハワイアンミュージシャンの方々とご一緒させていただけることがすごく光栄に思っています。実は、モアナを演じることが決まる以前から、ポリネシアの文化にはすごく興味があって、演じることができてよりハワイのこと、ポリネシアのことを知りたいと思っていたので、ポリネシアの文化の中で育ってきた方々と一緒になって公演ができるなんて最高の機会をいただけたなと嬉しいです。足を運んでいただけたら、多くの人にハワイやポリネシアの文化と魅力を歌やフラダンス、そしてトークから感じていただけるコンサートになっていると思います。私は『どこまでも~How Far I'll Go~』をハワイアンバージョンにアレンジして、今までとは違うこのコンサートだけの特別バージョンで歌ってお届けしたいと思っているので、ぜひ本場の空気を感じてほしいです!
映画「モアナと伝説の海」は全国の公開劇場にて大ヒット上映中。
映画の公開を記念して開催される、ディズニーの名曲とハワイの文化や魅力をハワイアンミュージシャンの演奏とフラで発信するイベント「ディズニー・ハワイアン コンサート」は、5月6日(土)の兵庫・立芸術文化センターに始まり、名古屋、石川、新潟、東京、神奈川、静岡にて全7公演開催。
屋比久知奈の美しい歌声により、映画と共に大ヒット曲となった「どこまでも~How Far I’ll Go~」がハワイの実力派ミュージシャンの演奏で生披露される他、『「リロ&スティッチ」』から「リロの歌」「ハワイアン・ローラコースター・ライド」のオリジナルシンガーであるマーク・ケアリイ・ホオマルが歌うなど、ディズニーの名曲の数々をハワイアン・アレンジで楽しめるステージとなっている。
さらに「アウラニ・ディズニー・リゾート&スパ」のショーで活躍の「ミス・アロハ・フラ」のタイトルを持ったダンサーたちも来日!素晴らしい演奏と歌、美しいフラを一緒に楽しめる贅沢なコンサートで、ハワイの香りを全身で堪能しよう。
【関西ウォーカー編集部/ライター大西健斗】
大西健斗
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