遊具に出窓も! 旭山動物園の「さる山」が18年ぶりにリニューアル
北海道ウォーカー
2017年度の夏期開園が4/29から始まっている旭山動物園。この夏期開園に合わせてお披露目されたのが、60頭以上のニホンザルが暮らす、新「さる山」。なんと18年ぶりのリニューアルなのだそう!

擬木にロープに何やら遊具らしきものも見えますね。ではさっそく、気になるリニューアルポイントをお伝えしていきましょう!

まずはこちら。擬木に打ちつけられた鉄の棒なのですが、乗っかるとびよんびよん揺れる仕組みになってるんです。木から生える枝を模した、自然に近い遊具、というわけです。みずから乗っかって揺らしたり、棒の上で休んだり、棒を利用して上へ移動したりと、まるで本当の枝のように使っているようすを観察できますよ。

空中に設置された個室のようなスポットも。ここで、一人、いえ、一頭でぼんやりしているサルも多いそう。岩の上や地上だとあちらこちらにサルがいますからね、案外気が休まるのかもしれません……。ちなみにコレもゆらゆら揺れます。

続きましては謎のカゴ。ロープにくくられて、ぶら下がっていますね。実はこのカゴ、中にエサを入れ、サルがロープをどう移動してエサを取りに行くのかが観察できるものなんです。「さる山」には太いロープと細いワイヤーが張られていて、太いロープの場合は上をすいすい歩けるものの、細いワイヤーの場合は違います。


四本の手足でぶら下がるようにして進むんですね(ちょうど後ろに個室スポットが!)。チンパンジーやオランウータンは腕だけでぶら下がってうんていのように移動(「ブラキエーション」といいます)しますが、ニホンザルは出来ないのです。確かによく考えてみると、片腕でぶら下がる様は見たこと無いかも。

また、「さる山」の1階から2階へ上がるスロープの途中に出来たのが、出窓。人が通る館内側に窓がせり出していて、ここにエサを置くことでサルがどのようにエサを食べるのか、間近で観察できるようになっているんですよ。

そして、サルの赤ちゃんも! 4/26、4/28、5/3に生まれたそうなので、ぜひ探してみてください。また、その時一緒に探してみてほしいのが「αオス」。群れの中で一番順位の高いオスのことを指しますが、昔は「ボス猿」「リーダー」なんてふうに呼んでいましたね。でも、実際には「ボス」や「リーダー」にふさわしい行動をしないことから、現在では「αオス」と呼ばれているんです。特徴としては、「尻尾を立てている」「ケンカでどの個体にも勝つ」「食べ物を奪い合ったら取ることが多い」など。60頭以上いるサルの中から探すのは「ウォーリーを探せ」的な難しさかもしれませんが、ぜひトライしてみてください!
※写真提供:旭川市旭山動物園
【北海道ウォーカー/出村聖子】
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